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賽銭で叶う願いはプライスレス
レイト「へへへ、見てよアーリー、巫女さんとツーショットで写メ撮らせてもらっちゃった。」
アーリー「ふーん、話題になるだけあって、確かに美人の巫女さんね。………ってそうじゃないでしょ。あなたをここに来た目的忘れて無いでしょうね。」
レイト「わかってるよ。ほら、すぐそこが拝殿だよ。参拝しよ。」
アーリー「じゃあさっさと賽銭箱にお金を入れて。」
レイト「えっ、君の分も僕が入れるのかい。」
アーリー「当然でしょ。あなたが異世界に転生したいって言い出したんでしょ。私はただの付き添いよ。」
レイト「わかったよ。じゃあご縁がありますように五円玉を。」
アーリー「もう、何みみっちいこと言ってるのよ。あなたこれから死んで異世界に転生するんでしょ。財布の中身全部入れちゃいなさいよ。」
レイト「ちょっとそれは、庶民の僕としては少し抵抗が、今日は一万円札も入ってるし。」
アーリー「いいから!」
レイト「わ、わかったよ。はい。」
アーリー「じゃあお願いしましょうか。」
レイト「僕を異世界に転生させて下さい。」
アーリー「私も彼に付き添います。」
神様「いらっしゃいませ~」