強さの数値化は強い奴のインフレを加速させる
アーリー「なろう小説だと、ステータスオープンとか言うと、レベルとか自分の能力値とかスキルとか表示されるんじゃないの。それを見れば、これからのこと考える参考になるんじゃない?」
レイト「確かにそういう作品はあるね。能力値が数字表記だったり、アルファベット表記だったり、スキルレベルがあったり違いはあるけどね。」
アーリー「じゃあ、試してみましょう。ステータスオープン!………何も出ないわ。役に立たない世界ね。」
レイト「いや、出なくてよかったよ。強さや敵の驚異度の数値化は強い奴のインフレを早めるからね。」
アーリー「何よそれ。」
レイト「バトル作品では話を盛り上げる必要性から、敵をドンドン強くしなければならない。既に倒した敵より弱い敵が出てきても、倒せて当たり前だからね。強さの数値化や敵の驚異度の数値化はそのインフレを加速させるんだ。なろう小説は鑑定のスキルとかで敵のステータスも見れちゃうから、自分と敵の両方のステータスが加速度的に上がることになる。」
アーリー「主人公もその分強くなってるからいいんじゃないの?」
レイト「序盤に出てきた強敵が小者化してしまうんだ。戦闘力でも妖力値でも懸賞金でも捕獲レベルでも、名前はどうあれこの問題に直面することになる。」
アーリー「つまり、某有名妖怪バトル漫画のマッチョ妖怪のように魅力的な敵キャラが、一気に雑魚に格下げされるような事態は避けたいということね。」




