超人でもプロレスラーでもない人は鉤爪で攻撃する
武器屋「いらっしゃい。おお、ラキじゃないか。お前さんが客を連れてくるなんて、珍しいな。」
ラキ「せっかく、客を連れてきたんだ、怒鳴って追い返したりしないでくれよ。」
武器屋「それじゃまるで、俺が頑固親父みたいじゃねーか。俺は気に入った客にしか売らねぇなんてことはねぇぜ。」
ラキ「しょっちゅう、客を怒鳴りつけてる男がよく言うよ。」
武器屋「それは礼儀がなってないせいだ。お客様は神様だと思ってるような連中だ。俺のせいじゃねぇ。」
ラキ「まぁ、いいや。お兄さん達、気に入った武器があったら買いなよ。ものは悪くないはずだよ。店主の性格はアレだけど、武器の品質は評判いいからさ。あたしは外で待ってるよ。この後防具屋にも行くだろ。案内してやるよ。」
レイト「ありがとう、ラキ。よろしく頼むよ。」
武器屋「で、何がご所望だい。」
アーリー「この前覚えたスタンガンの魔法は、直接手を敵に押しつけなきゃ効果がないから。手につけて近距離戦闘ができる武器が欲しいんですけど。」
武器屋「電磁力属性の魔法が使えるのか。それならこの手甲鉤爪なんてどうだ。」
アーリー「手の甲に装着して、爪で攻撃するのね。いいわね。それを両手分ください。」
武器屋「早速買ってくれるのかい。ありがてぇ。初めて客だし、サービスで一割引きにしてやるよ。」
アーリー「ありがとうございます。」
レイト「某有名超人バトルマンガの黒いマスクのロボ超人みたいな武器だね。アーリーもプロレス技のパロ・スペシャルを併用すればいいんじゃない。」
アーリー「当時の子ども達に人気で、学校でパロ・スペシャル禁止令が出るほどだったみたいね。私は超人でもプロレスラーでもないから、普通に鉤爪で攻撃するわ。」




