思いがけない訪問者
たまに思いがけない人から手紙が来ることがありますよね。私の場合は、ちっちゃな姪からのお手紙でした。
「裏返った日常」
夜の世界
真夜中の世界
いつも夢の中でわからなかった
この日、夢が覚める
暗闇
そんな空虚な感触ではなく
なにかしら冷たい
金属の球が細い針金で吊るされている
鋭く輝く光点
空しく沈む泡
空ろなしゃれこうべの眼
朽ちた意識の上に彷徨う想い
誰も知らない私の真夜中
いつ果てるともなく続く地平
夢から覚めた時間の渦
昼の世界より広く、大きく、深い
夜の世界
「手紙」
封を切るとそこから声が出てきた
紙の中から姿が浮き出す
ひとこと、ひと言が
生命のように動き出す
ジッと見つめると
恥ずかしそうに身をよじる
にっこり微笑みかけると
それがそのまま還ってくる
細かな繊維が
たくさん束になり
意志を伝える筋となり
たくさん集まり
透明な
暖かい光となり
体が露でおおわれる
やわらかく輝き
彼方まで照らし出す
羽のように軽くなり
無限に軽くなり
真っ白な雲の上を跳びはねる
たった二行の文に込められた
魔法の力
封筒に込められた願い
いじらしく美しい
ありがとう、とてもうれしい
ほっこりとした、こんな感じで過ごせれば、もっと幸せな日常が迎えられるのになー、なんて思うひと時です。