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梟雄憐憫 五話

(あんな化け物と勝てる訳が無いっ!)

商店に戻ったヒートアームは俯いたまま、罵声を浴びせかけてくる出資者達の前で熟考していた。

それは考えと呼ぶには稚拙で、纏まりのない思考の奔流。

本能との葛藤だった。

恐怖を覚えた事は何度もあった。

だが、あれ程絶望的な恐怖はこれまで一度も覚えが無い。

絶望的な差。

それと超越した位置にいる存在感。

あの声は魔術を外側へと行使するときに発する、言霊と呼ばれる声力の引鉄よりも、強大な力を持っていた。

何ものにも邪魔させない、無空なる声。

脳に直接、それよりも最芯に送り込まれてくる、神聖なる響き。

大気すら恐れ多いと避けているように、標的とされたものに確実に聴こえる声。

それを計れない者達の罵声。

少しでも心得があるなら、あれに逆らうことがどれほど恐ろしいか理解できただろう。

それを引き合いに出す事が、天変地異を人の責任にするぐらいに愚かな行為だと気がついただろう。

戻ってきて一時間が経つのにも関わらず、背筋は汗は冷たいまま噴出し続けていた。

(…二度と会うものかっ!)

あの存在感を覚えた今、この商売を続けるだけの自信は跡形もなく砕かれていた。

若かりし頃なら、いつかという既望を持てたかもしれない。

だが、一度でも全盛期を超えたと感じてしまった人間には、この先どう足掻いてもその上を目指すことが出来ないと、自分で線を引いてしまう。

その全盛期を超えてしまったヒートアームが、絶望的な相手に出会ってしまった。

どんな策を弄そうとも、敗北しか得れない敵の存在。

引退するしか、道を見出せないでいた。

なんの反論も見せずに沈黙を守るヒートアームを、流石に怪訝に想ったのか、雇い主達が言葉を噤んだ時だった。

「痕跡があったのに、あの方はいらっしゃらないのね」

妙に色っぽい声音が辺りに響いた。

その瞬間、ヒートアームは全身を癒着されたように、硬直してしまう。

(…どうなっているんだ)

気がおかしくなりそうな自分を押し込め、小刻みに震え俯いていた顔を引きあげた。

そこには煌びやかな着衣を纏い、トロンとした目元をした、言いようのない艶っぽさを漂わせる女性が建物の中に進入してきていた。

誰もが魅了されたように、欲情した視線を絡み付ける。

ヒートアームだけが青白い表情になり、鳴りそうな歯を食い縛り、恐怖に耐えていた。

「どうした、姉ちゃん。

ここは真面目な話をする場所だぜ。

アンタみたいな綺麗ドコロが来るところじゃないぜ」

等と台詞を吐く口はだらしなく緩み、女の肢体を食い入るようにみていた。

他の者も似たようなものだった。

誰もが人智を超えた華の持ち主に魅了されて、骨抜きになっていた。

(…今日に限って、二人目だと)

とてもではないが、ヒートアームにはこの美しい生き物が、女などという存在には見えなかった。

確かにこれまで見てきた何よりも美しい。

(女なんてものじゃない。

コイツは獣だ…)

「あら、そこのアナタ」

と周りの者達を眼中から外し、こちらに近づいてくる。

咄嗟に椅子に座っているという認識すら忘れ、後ずさり椅子から転げ落ちてしまう。

椅子が床に擦れる音で掻き消されたが、ヒートアームはヒッと喉が詰ったような悲鳴すらあげていた。

女の瞳に一人、閉じ込められたように映し出される。

黄金色に輝く、異質な瞳に。

「その様子だと、私に聞きたいことに覚えがあるんじゃないの?」

一歩進み度に、ニ歩分腰を引けながら擦り下がる。

「どうした、旦那。

もしかして、女性恐怖症かい?」

周りでそう風潮し、馬鹿笑いをする者達。

心底羨ましい。

ちょっとばかし腕が立つが故に、この美しき獣の正体に気がついてしまった。

もう、決して笑えない。

そして、先程相対した者が少しも本気でなかった事を思い知った。

この獣が微かに漂わせている殺気だけで、戦意の欠片すら湧いてこない。

懇願し、靴でも舐めてでもこの場を逃げ出したい。

「…少しばかり、煩いわね」

ポツリと女は洩らすと、電光で床に映し出されていた影から何かが這い出してくる。

成年の男性に勝るとも劣らない大きさの黒き犬。

異様に発達した牙は一つ一つがナイフみたいな鋭利さがあった。

グゥゥゥルゥゥ!!

口内から生臭い涎を垂らしながら、生肉に血走った眼で値踏みしていた。

「ちょっと黙らせて」

その号令を合図に、黒犬は狂犬へと早代わりする。

残影は部屋中を駆け巡り、旋風となる。

「っ!!」

この狭い空間に悲鳴があがることはない。

それ程の速度で惨殺劇が展開されていた。

一方的に振るわれる暴力。

先程少年に自分達が振るったものが何倍にもなって返ってきていた。

牙はチンケなナイフとは比較にならない切れ味で、次々に手足や頭を斬り捨てていく。

あまりの速度で引き裂かれていく人、人、人。

その速度で飛び散った血潮が部屋を赤い色に模様替えしていく。

細切れになっていく筋ばんだ肉の塊。

獣は主人に血糊がつかないように気配りをしているんだろうか、此方には一滴すら血飛沫が舞ってこない。

惨劇の終焉は一分にも満たない。

部屋は噎せ返るような血の匂いが立ち込めていた。

「ホンと、早急ね。

まぁ、こんな雑魚では身体の火照りすら感じないけど」

等と女は甘声を出す。

「さて、少しだけ整理する時間をあげたわよ。

で、あの方は何処かしら?」

整理するどころか、今にも正気を失ってしまいそうだった。

「あらやだ。

この子、失禁してるわ」

床を拡がる黄色い液体。

それは恥だとは言えない。

これは本能の問題だった。

それを生業としてきた彼だからこそ、この女の本質に気が付いたのだ。

自分が只の兎で、相手が獅子であることに。

逃げ場所が初めから存在しなかった今、兎の持つ危険回避能力も宝の持ち腐れ。

捕食者の舌なめずりされながら、食されるのを待つだけの存在。

「良いわ。

ゾクゾクしちゃうわ、あらん限りの恐怖に歪んだ表情。

それに免じて、この世では味わえない快楽の美酒を少量だけわけてあげる」

今日ほど自分の能力を呪った事はない。

この本能がなければ、このような恐怖を味わうことなく死体になれたのにと。

顎に手を掛けられると、その濡れた唇を寄せてくる。

女から脳髄が沸騰したような快楽が流れ込んでくる。

そして魂が侵食されていくような感覚に見舞われた。

これからどれ程弄ばれるか想像もつかないまま、拷問にも似た快楽の渦に呑まれていくのだった。




「島ね」

(島だな)

ナイルの呟きに、脳内の声が答える。

「地図と照らし合わせてみたんだけど、此処って標津(しべつ)って呼ばれる場所なんだけど、西に海なんて広がってないわよ」

方位磁石で方角を確認しながら、現実を直視する。

北海道の東端に位置する標津(しべつ)は、島などではない。

暦とした北海道本島にある町だった。

ここから西には普通北海道本島を広がっている筈なのだが、視界を凝らしても見えるは、煌びやかな水平線だけだった。

眩しく反射する陽光に薄眼になりながら、眼の錯覚でないことを実感する。

「無いわね、本当に。

別に私の情報網を侮っていたわけではないけど。

…眼で確認するまではと、逃避してみたんだけど」

(あぁ、眼では見えないな)

正真正銘に何にもなかった。

九州の方角からヘリを飛ばして北上し、ここまできたが、その間に見たものは取り込み損ねたように点在する日本の破片だけだった。

見渡す限りの空の旅は退屈を極めて、心底驚かされた。

ナイルはポシェットに無造作に突っ込んでいた宝石を取り出す。

この鉱石は生きていると。

それらを裏付けたのは右に螺旋を描く塩基だった。

鉱石に適応する左螺旋ではなく、生物特有の右螺旋を描いていたのだと。

結晶と生物の両面を持ち合わせているその鉱石は、星の欠片だと魔術師たちは言った。

宇宙にビックバンが生じ、そして重力に引かれ数々の星が生まれた。

中でも多くの鉱石を含む地球は緑を成し、生物が生き残れる環境を形成した。

星の環境を形成した鉱石。

それは星の意思だったのではないか、星の体である鉱石に生き物の証があっても不思議ではないと考えられた。

故に星の塩基配列、Earth Deoxyribonucleic Acid、通称EDNAと呼ばれた。

EDNAの特性は鉱石でありながら生物として特徴を持っていることにあった。

EDNAは呼吸をし、周りの物質を取り込み不純物を排出する。

そして人がエネルギーを運動により消費するように、EDNAはその廻りにいるものに何らかの影響を及ぼすことによりエネルギーを消費させることが確認された鉱石だった。

教会が保有するEDNAは三つ。

その一つ、所有者に世界を支配し栄華を齎すとされ、男性が持てば非業の最後を遂げるダイヤ、コーイヌール。

「フラガ」

(いつでも良いぞ)

短い遣り取りを終えると、ナイルは鉱石から微かに伝わってくる呼吸を読み取る。

それに同調させて鉱石の能力を肉体に宿す。

瞼を一度閉じ、シンクロを完成させてから見開く。

「…本当に在ったわね」

一面に海に見えた場所に、消えた日本があった。

(並列空間に移送されているな。

流石にこれだけ膨大な質量を隔離している為か、この隔離は不完全だな)

「不完全って?」

(隔離されたのなら、この場所に穴があく。

その為にそれを埋めようと世界は偽りの絵を此処に置く)

「書き割りみたいなものね。

あるけど、それは上辺だけの紙一枚越しの非。

だけど、今回のはその書き割りが用意されていない、そういう事」

(その通りだ。

完全にこの世界から切り離されていない為、間に合わせが生める穴が存在しないのだ)

「完全に隔離されていたら厄介だったけど、ならいけそうね」

軽く唇に親指の側面を当てながら、思案する。

ナイル独特の考えるポーズ。

「疲れるけど、アンタの借りるわ。

良いわね」

(どうするつもりだ)

「力技よ。

小細工なしに、この壁を破って侵入する。

方法は、心具を使って貰うわ」

(…もう少しだけ、思慮を入れぬか。

本当に力技で推し進める奴がおるか)

「此処に居るわよ。

大体、この類はどんなに思案してところで、良い案なんて出てこないものよ。

なら、速攻で動いたなら何かしらの致命傷を避けられる。

現実とはそういう風に、時間的な制限に追われているものよ。

それにこれ、厭な予感がするわ。

引き伸ばしたら、手出し出来なくなるような気がする」

隔離された空間を見据えながら、焦燥的な感覚に襲われる。

(…君の直感はちょっとした予言だ。

従うべきだろうな)

「珍しく簡単に折れたわね」

(時間は有限なのだろ。

良かろう、我、心具で切り拓こう)

「久々に見せて貰うわ、最強を自負する盾を」

ナイルはポシェットから果物を皮を削ぐ程度のナイフを取り出すと、軽く掌を切りつけた。

血が滲み出てくる傷口に宝石を捻じり込むと、それで接続とする。

(こらっ!

又、そんな乱暴な遣り方でっ!

掌に傷が残るぞっ!)

「五月蝿いな。

手順なんてものは存在しないんだから、意味ないでしょうが。

それに、これは私がルール。

手っ取り早い方が好みなのよ」

フラガに非難を一蹴した。

「だいたい誰よ。

こんなもの肉体に埋め込もうなんて考え起こした既知外は。

異物なんて内在させられたら、拒否反応起こすじゃない。

それでなくても結晶ってヤツは猛毒なのに」

(理論的に責めるな。

私が悪いように思えてくる)

「なら黙りなさい。

内部に侵入するまで、無駄話なしよ」

(……)

渋々従う気配がし、ナイルは肉体に侵食してくる毒と相対する。

毒は血液に乗り、全身を駆け巡る。

そして脳へと達する。

(結合完了)

「いくわよ、フラガ」

(心得た)

脳と接続された管。

それを伝いコーイヌールに精神波が収縮していく。

宝石は煌々と輝くと、光により投影されたて人影を生み出す。

「カットするわよ、リミットは二分」

「造作も無い」

声は脳内ではなく、光の人影からした。

その声を発動とし、光が砕け散り、中から甲冑に身を纏わせた騎士が現われる。

青空を想わす空色で、顎まで被さる様な造りとした鎧。

兜は被っておらず、金髪の髪が揺れていた。

大きく見開かれた眼に大きな眉毛は、意志の強さを現していた。

がっちりした体格で、ゴツゴツした甲冑を装備しているにも関わらず、その重さを微塵も感じさせない軽快な歩みを見せた。

その者にナイルは宝石を放る。

それはその騎士に透過するように呑み込まれた。

これにて過程が終了した。

コーイヌールに封ぜられし者、フラガ ノエルが此処に顕現した。

フラガは鎧以外何も装備していなかった。

切れてしまっている空間前まで歩を進めると、片手を前に突き出す。

その先に光の粒子が集まる現象が起こる。

それはフラガが顕現したように束になると砕け、一つの大型の盾へと変貌した。

盾には三人の女神を模した絵が刻まれており、神秘的な雰囲気を醸し出していた。

「フラガ、後一分」

「急かすな。

直ぐに仕上げる」

その盾を何も無い海に突き出す。

その行為が突き出された先の空間を歪曲させて、小さな穴を形成した。

穴の先には無くなった筈の日本の姿が肉眼で確認できた。

「ふんっ!」

気合を込め、そして穴は次第にその大きさを増していく。

やっと人一人が通り抜けられるぐらいまで成長すると、タイムリミットに達してしまっていた。

フラガの姿が霞み、その途端盾は跡形もなく消え去ってしまった。

それにフラガも間髪入れずに消え去り、宝石だけが虚空に置き去りにされた。

それを素早くキャッチすると、ナイルは全力疾走で世界と日本を繋ぐ穴に向かってダイブした。

足が最後まで通り抜ける前に閉じかけた穴から、サッと引き抜き、その勢いで回転して着地を決める。

(見事)

「フラガ、もう少しだけ大きく出来なかったの。

造作も無いなんて大きくでた癖に、身体一個通るのも怪しい小さな穴開けてくれちゃって。

危うく、私の美脚が無慚な様になるところだったわ」

(君の能力は把握してるつもりだ。

何のことははい)

まぁいいわと毒付きながら、ナイルは貴重な宝石をポシェットに放り込む。

(こらっ!

最丁重に扱わんか!)

「これでも丁重でしょ。

それとも私物のような扱いがお好みかしら?」

(ぐぅっ!)

ものの限界を計り、生かさず殺さずに活用する者。

それがナイル ベネッサという人物の本領だった。

その私物の辿る道は、破局以外にない。

ナイルの部屋に放置されている残骸は、完全に使い切られたものとしての天命を全うした残り滓でしかない。

「アンタの不運があるなら、意味通ずる者でなく、私みたいな遣いに当たった事ね。

諦めて、従順にしたがった方が身の為よ」

コロコロと軽やかに笑いながら、スッと辺りに視線を走らせる。

(何かしら。

変ね、制御があまりに良いわ。

浮遊感に近いわね)

視線を配らせながら、いつもと景色を映し出す過程の変動に戸惑いを覚える。

(…あっ、タイムラグが無いからか)

熟考後に、その違和感に気が付く。

眼に飛び込んでくる景色を網膜に映し出し、脳へと運ばれて映像とする過程が削除されているのだ。

その為に見てから脳が反応するまでの零コンマ何秒の世界が、それが失われているのだ。

普通の人はそんな刹那の感覚に違和感など覚えないが、このナイルは別格だった。

「フラガ、これって」

(入り乱れているな。

此処は現世と幽世の狭間に位置している)

「成程ね。

だから、肉体と魂との間が希薄になっているのね。

肉体(物)の反応が良すぎると想ったわ」

意識したら、それだけで肉体に反映された。

脳から電気信号を送り、神経というバイパスを通して、それから肉体はその指令を通りに反応する。

だが、この空間においてはそれらがない。

脳と肉体が一体化したような錯覚を覚えるぐらい、その僅かな指令から反応までのタイムラグが失われていた。

「…やばいわね。

事態は深刻だわ」

(確かに。

この空間に人を放置すれば、どちらにも戻れない存在に書き換えられてしまう)

「適応能力、順応とは恐いわね。

その場を生きる為に、世界から剥奪される存在になれるなんて。

此処が狭間と旨いわね」

(感心している場合か!)

「焦った処で、事態が好転する訳でもないわ。

フラガ、貴方の予想では、変質化が完了するのはどれくらい掛かるかしら?」

(…二ヶ月。

これが限界だろう。

畜類が真先に変動を初め、恐らく人間は最後だろう。

人間は意外に適応能力が低い。

特に環境に対するものは)

「感謝ね、それは。

劣ってるお蔭で、時間が稼げるなんて」

(君の皮肉はどうも、痛い)

「誉め言葉として受け取っておくわ。

さて、情報収集としゃれ込みますか」

(当ては?)

「京都にこの国を治める新宮司って一族の総本山があるわ。

そこなら何か掴んでるかもししれないわ。

移動手段の確保が、最優先事項ね」

そして邪悪な笑みを浮かべる。

「これはこの国の為。

超法規的な位置に私達はいると想わない?」

と、ナイルは転がっている車を見詰める。

(……)

ここで口を挟めば、至らぬ損害を受けるのは目に見えている。

フラガは眼を瞑る事で、被害を少なくする処世術を計ることにするのだった。

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