兄と弟
「ただいまー」
…………
あれ、誰も居ないのか
「やったいっちばー「じゃねぇよ」」
私の言葉を遮らせたのは兄ちゃんだった
「何だ、兄ちゃん居たならおかえりーとか返事してよ」
「お前みたいな奴に言うかよ」
…っへ、相変わらず愛想も可愛げも無い兄だな、そんなんだから女が寄り付かないんだよ
全くもって嫌な兄を持ってしまったことに不幸を感じてしまう。
多分今の私は不のオーラで包まれているであろう、こちらを見た兄ちゃんはキモッと一言吐いてまたソファーに寝そべっている。
ところで、さっきから弟の姿が見えないな
「兄ちゃん、瑠唯は?」
「知らねーてか家に居んの?」
…………は?
「ちょっと部屋確認してくる」
そう言って、私は急いで階段を駆け登ると勢いよく弟の部屋のドアを開けた
「瑠唯!?」
「あー姉ちゃんだー、てかドア壊れるから」
「いっそのことドア壊しとけばよかったわ」
「姉ちゃん壊したら弁償ね」
知るかそんなもん、私は心配したんだぞ。
まぁ、家に居たからとりあえず安心できたけど
「次はアッパーかましてやるからな」
一言言わなければ落ち着かなかったので言って部屋から出て来たが弟相手に少々やり過ぎたかもと後になって考えてしまう
まぁ良いか、過ぎたことだしね。
そうしてリビングに戻ると兄ちゃんに部屋に居たとだけ伝えて自分の部屋に戻った
そして、ベットにダイブした
「あー疲れたー…」
丁度、眠りにつきかけた時だったケータイにメールが受信されて来たのだ。
「もー誰だよー…」
寝かけてたのに…と文句を言いながらメールを開くとなっちーからだった
【茉生センパーイッ!今回の課題何がいいか一緒に考えて下さいっす!】
私は、返信せず寝たのだった。