自由な課題
「でさ、今月の課題どうする?」
なっちーをいじり終えたりーちゃんが話を持ち出す。
「あーそういや先生が…「今回の絵の課題は自由だ、今月中には提出するよーに」って言ってたっすもんねー」
面倒くさいと言わんばかりな、なっちーの雰囲気をすばやく悟ったりーちゃんはなっちーに腹殴りをいれる。
「痛いっすー!」
なっちーは50のダメージをくらった!
なっちーは、倒れこんだ!
「茉生、ポケモンみたいな感じで実況中継するのやめな。」
りーちゃんは、こちらを睨みながらそう言った。
「心の中で言ってたつもりが声に出てましたか。」
「いや、口には出してなかったけど大体分かるわよ。何考えてるかなんて。」
お、おぉ…マジですか、りーちゃんはやはりすごいのかもしれんな…。
「でさ、課題の話なんだけど茉生はどうするの?」
話は切り替わり、今だなっちーは床に倒れこんでいるが…気にすることはなさそうだ。
「うーん…私は風景画にしようかなー」
「嘘つけ、絶対アニメキャラ描こうと思ってたでしょうが。」
さすがりーちゃん、その通りでございます風景画を描くつもりはありませんでした!だってせっかく自由に描いて良いんだよ!?そりゃ、アニメキャラ描きたいですよ!
「まぁ、まだ分かんない。」
曖昧な回答をりーちゃんに返し一旦課題についての会話は終了した。
その後は、先程まで倒れていたなっちーが復活したので3人で世間話をしたのち帰宅した。
帰り道をとぼとぼ歩きながら自宅に到着。
私が一番遅い帰宅なのかなと思いながら玄関のドアを開ける。