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33ページ目

いない二人にストップをかけた。

「ヒカリ、もうそろそろ帰んないとご両親が心配するだろ? 一本電話入れといたほうがいいだろう。えーっと、電話番号は何番だ? 俺が家まで送ってくから」

俺は送る気まんまんで席を立ったんだが、ヒカリはなかなか立とうとしない。

「ほら、早く」

急かしても、ヒカリはきょとんとした表情。俺なんか変なこと言ったっけ?

「え? ……もしかしてお母さんから聞いてないの? 私はもうてっきり……」

「は?」

何のことだ? これ以上母さんに教えられてないことが?

「あっ」

母さんが短く声を発した。嫌な予感がする。

「そうそう、ヒカリちゃんは今日からうちに住むことになったのよ」

「はっ?」

当然のようにさらりと言い放ったので、すぐには飲み込めなかった。たぶんその瞬間は時間が何秒か止まっていたと思う。そして必然的に、

「は……はぁぁぁぁぁあああああああああああ!?」

体に溜め込んだ空気という空気が押し出される。

「そ、そっか。こーちゃんはそんなに私と住むのは嫌……なんだ」

ヒカリは急にしょぼくれてテーブルに円を描き始めた。(これをアルキメデスの円と名づけよう)

「ヒカリは自分の家が近くにあるって言ったよな? な?」

「あーあれはこーちゃんちにはもう少しで着くねって言ったつもりなんだけど……」

まさかの事実発覚。ヒカリは最初から俺の家に住むこと前提で家に来たんだ。そんなバカなことが合ってたまるか。

「そんなの急すぎるだろ!」

母さんに非難の目を向けると、

「朝言おうとしたけど、その前に出て行っちゃったじゃない」

母さんは、悪いのは聞いてないあんたよ、と澄ました顔で答えた。

いやいやいや。今日教えるって時点で全然遅いし。それに荷物確認の前にそっちを先に言うべきだろ。こればかりは呆れたじゃ済ませられないレベル。生活に大きく影響する話なので、はいそうですかと納得はできない。

「そんな、色々と問題があるだろ! 風呂だって部屋だって寝るところだって。一つ屋根の下年頃の若い男女が同居なんて倫理的に問題があるし!」

「部屋は三階の屋根裏部屋を使うことにしてるわ。荷物は運搬済みだし、ちゃんとご両親の了承も得てるし。それと何? 康介は倫理的に問題のあることをするの?」


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