疑問
諦めてることが普通だった。
例え手を伸ばせば届く可能性があることでさえ、諦めてきた。
その為、何をしても落ちこぼれだった。
否、落ちこぼれだったからこそ諦めてることを覚えたのだ。
子供の頃、『努力は実を結ぶ』という言葉を信じていた。
しかし、努力したところで才能の壁は乗り越えられないことを知った。
この世界は才能の無いものにとって、とても残酷なものなのだ。
血の滲むような努力を重ねても、何もしていない人に敵わない。
努力をしなくても、結果は同じなのだ。
こんな世界で、人は何故自我を保ち続けながら生きて行けるのだろうか?
その答えを求め、今日も意味のない日々を費やそう。
それだけは諦めずにいられることを願う。