↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
63/85

武将 島津義弘 第63話 道中・美濃山間・関ヶ原盆地についての概略

道中。

九州から西国、そして近江へと続く長い街道。

美濃の山間。

霧と湿気が満ち、戦の気配が形を帯び始める場所。

関ヶ原盆地。

外界の乱れが“地形”として姿を現す戦場の外界。


この三つの外界は、

義弘が「戦の形を読み」、

さらに「外界の異常を重ねて判断する」ための舞台となった。


ただし──

道中は“乱れの報せが流れる外界”であり、

美濃山間は“戦の気配が濃くなる外界”、

関ヶ原盆地は“外界そのものが崩れた戦場の外界”である。

三つは連続しているが、

性質はまったく異なる。


九州北部(豊後・筑後・肥後北部)から

豊前・筑前までは 約150〜200km(陸路7〜10日)。

筑前から美濃の山間までは 約300〜350km(街道10〜15日)。

美濃山間から関ヶ原盆地までは 約20〜30km(山道1〜2日)。

この長い線の上で、

噂は乱れ、

諸将の動きは鈍り、

戦の形は見えぬまま崩れ始めていた。


道中──乱れの報せが流れる外界

黒田の動き、毛利の沈黙、小早川の不動。

宿場に残る兵の足跡、

旅人が語る断片的な噂。

それらは“戦の形が整っていない外界”を示していた。

義弘は、外界の乱れが道中にまで及んでいることを読み取った。


美濃山間──気配が濃くなる外界

霧が深く、湿地が増え、

街道の両側には折れた枝と踏み固められた土が続く。

諸隊の通過した痕跡が重なり、

戦が近いことを外界そのものが告げていた。

ここで義弘は、戦の気配が“地形に染み込む外界”を前にした。


関ヶ原盆地──崩れた戦場の外界

霧、湿地、谷の深さ。

旗の乱れ、動かぬ諸隊、揺れる本陣。

戦場は整っておらず、

外界そのものが崩れかけていた。

義弘は、戦う前から“戦場が形を失っている外界”を見た。


道中 → 美濃山間 → 関ヶ原盆地

この三つの外界は、

義弘の判断が

「乱れの報せを読み、

 気配の濃さを重ね、

 外界の崩れを察する」

という線を形づくった。


道中の乱れ。

美濃山間の気配。

関ヶ原盆地の崩れ。

三つの外界は、

島津軍を“戦の前夜”から“崩れた戦場”へ導く連続線である。


現代の静けさの下には、

街道に残る足跡の乱れ、

美濃の霧の重さ、

関ヶ原の湿地の匂いが沈んでいる。

その空気には、

“布陣前の異常な外界”がかすかに立ち昇っている。


──ここから、

 義弘の“外界の乱れと戦場の崩れを読む線”が始まっていく。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。