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閑話 魔法とは

4 ミラーノ市(3)の冒頭でハリーが読んでいた本です。

 魔法には、多くの種類がある。

 火炎魔法、水魔法、風魔法、土魔法、氷雪魔法、光魔法、闇魔法、などなど。それらから派生した鍛治魔法や精神魔法など、派生系も含めれば多岐に渡る。

 また、時魔法などの失われた魔法も存在する。いや、存在すると言う表現はおかしいか。失われているのだから。

 ともかく、ここでは魔法についての基礎的な事について書いていこうと思う。


 そもそも、魔法とは一体なんなのか?

 厳密には判明していないが、現状最も有力な説としては、ハイエルフが使っていた物をエルフが模倣し、さらにそれを人族が模倣した、という説である。現に、エルフが好んで使う精霊魔法は、火や水、風など様々な属性の魔法がある。

 それらを人族でも扱える形に整えたのが、現在の魔法だと言われている。

 次に、魔法の種類について紹介しよう。


●火炎魔法

 文字通り、火や炎を扱う魔法である。

 傾向として攻撃魔法が多く、防御魔法が少ない。威力の大きい魔法が多いので魔法使いには人気だが、反面街中や森林など発火物の多い場所では使い勝手が悪いという欠点もある。

 恐らく、人族の中で使い手が最も多い属性。炎や熱などを操る。


●水魔法

 文字通り、水を扱う魔法である。

 水魔法は万能であり、攻撃魔法も防御魔法も豊富にある。また、(クリエイ)(ト・ウォ)(ーター)などの戦い以外の魔法も多くある。

 火炎魔法の次に使い手の多い属性だ。水や霧、潮流などを操る。


●風魔法

 文字通り、風を扱う魔法である。

 攻撃魔法が多く、防御魔法は飛び道具に対する物がほとんどだ。こちらは火炎魔法と違い街中でも問題無く使用出来るが、対人間への殺傷能力が高い。

 空気や真空、音、嵐などを操る。


●土魔法

 文字通り、土を扱う魔法である。

 傾向として防御魔法が多く、攻撃魔法が少ない。また、土だけでなく石なども操れる為、災害などで都市が破壊された時に重宝される。

 砂や泥、岩、金属などを操る。


●雷魔法

 文字通り、雷を扱う魔法である。

 風魔法と混同される事も多いが、純粋な雷のみで敵を攻撃する魔法。防御魔法は一切ない。殺傷能力が非常に高い。


●氷雪魔法

 水魔法の派生と言われているが、真偽は不明。氷と雪を扱う魔法である。

 水魔法同様、攻撃魔法も防御魔法も豊富にある。ただ、攻撃魔法は範囲攻撃系の物が多い傾向にある。

 また、冬などの寒い時期に強力になり、夏などの暑い時期に弱体化するという噂もある。否定する学者も多いが、実際に実戦で使っている魔法使い達はほぼほぼ肯定している。

 冷気や氷、雪などを操る。


●光魔法

 よく神聖魔法と間違えられるが、別物である。

 攻撃魔法は少なく、防御や回復といった魔法が多い。神聖魔法と違い、洗礼を受けなくても使う事が出来るので、冒険者や騎士などには使い手が多い。

 光や治癒、浄化などを操る。


●闇魔法

 闇を扱う魔法、といってもよく分かっていない物が多い。 

 攻撃魔法も防御魔法も同じくらいあるが、特徴的な物が人の精神に関与する魔法である。これらは、精神魔法のスキルでも扱う事が出来る。

 影や呪詛、毒素、腐食などを操る。


●植物魔法

 滅多に使い手のいない魔法。

 木の成長促進を行ったり、周囲の木を操ったりして攻撃や防御が出来る。


●鍛治魔法

 主に火や風などを扱う、鍛治に関する魔法。

 スキルを習得している物は少ないが、鍛治を行う者にはそれなりに重宝される。


●精神魔法

 人や動物の精神に関与する魔法。

 闇魔法に類する魔法も扱えるスキルであり、未だよく解明されていない魔法の一つでもある。

 魔法の性質上、使い手は忌み嫌われる事が多く、観測されている使い手は少ない。

 幻覚や催眠、恐怖などを操る。


●精霊魔法

 エルフが扱う魔法の為、よく解明されていない。

 人族でも稀にスキルを持つ者が現れるが、エルフに教えて貰わない限り詠唱が不明なので、使い手はほぼいない。


●建築魔法

 土や石などを扱って建造物を造る魔法。

 工兵などには使い手が多くおり、災害時などに重宝される。


●家事魔法

 洗浄や掃除など、家事に関する魔法。

 貴族の使用人などには使い手がいるが、市井にはあまりいない。


●空間魔法

 空間を操る魔法。結界を構築したり、転移したりする事が出来る。

 習得の難易度が非常に高く、使い手はあまり多くない。

 転移や念話、収納、結界などを操る。


●召喚魔法

 生物や魔物などを召喚する魔法。召喚した存在は、使い手との力の差により従うかどうかが決まる。

 習得の難易度が非常に高く、使い手は滅多にいない。勇者召喚もこれに類すると言われている。


●死霊魔法

 死霊系の魔物の上位存在が使う魔法。人間で扱える者はいない為、詳細は不明だが、死霊系の魔物を新しく作り出したりする魔法は確認されている。


●映写魔法

 映像の記録や、音声の記録などを行う魔法。使い手は少ない。


●爆裂魔法

 文字通り、爆発系の魔法。

 現在は失われているが、古の時代には敵国との戦争の時に大活躍したと言われている。


●破壊魔法

 爆裂魔法と混同されがちな、純粋な破壊の魔法。

 現在は失われているが、古の時代には敵国との戦争の時に大活躍したと言われている。


●重力魔法

 現在は失われている、重力を操る魔法。

 中級以上の悪魔では、操る種類が確認されている。


●星魔法

 星の力を使う魔法。現在は失われている。詳細不明。


●時魔法

 時を操る魔法。現在は失われている。詳細不明。


●因果魔法

 因果を操る魔法。現在は失われている。詳細不明。


●創造魔法

 物質や物体を創造する魔法。現在は失われている。詳細不明。


●無属性魔法

 純粋な魔力のみを操作する魔法。身体強化や、魔道具などに魔力を注入する行為がこれにあたるとされている。


●神威魔法

 神の扱う力を、便宜上こう呼ぶ事がある。


●神聖魔法

 洗礼を受けて、神から授かる魔法。神官や巫女などが扱う。

 治癒、祝福、浄化などを操る。


●魔術

 魔術という名前ではあるが、魔法の一種。

 魔力の矢(マジック・アロー)の様な、魔力を実体のある光に変換する魔法の事を指す。


 この様に、魔法には多数の種類がある。

 また、魔物はこれらの魔法を扱う存在である。体内に存在する魔石は、その魔物が扱う魔法の種類を表している。火炎魔法なら赤、水魔法なら青、といった具合である。魔石についての話は、別の本に記すので、ここでは割愛させてもらう。


 他にも失われている魔法はあるが、詳細は不明である。

 発展国には、失われた魔法について研究している機関も存在する。もしこの本を読んだ者が興味を持てば、学んでみるのも良いだろう。


 少々短いが、この本はここで終わらせてもらう。

 各種類の魔法について詳しく知りたい場合は、その魔法の魔法書を読むのが良いだろう。

 魔石や魔道具についての本は私が書いている物があるので、そちらを参照して欲しい。

11/27 >誤字修正しました。

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