回復魔法は素質の魔法?
ラウラは楽々と、トーマスはかろうじて、三年生に進級することができた。三年生の授業は、ミヒャエル先生による回復魔法が中心となる。攻撃とは結びつかない分野なので、トーマスはまた苦労しそうだ。
ミヒャエル先生は静かに語り始めた。 「回復魔法は、術者を選ぶ魔法だ。誰でも発動できるが、その効果は人によって大きく異なる。有能な術者は、医師百人にも勝る力を発揮する」
先生の言葉に、教室の空気が張り詰める。 「強力な術者の中には、蘇生魔法を使える者もいる。命を落とした直後であれば、死者を蘇らせることができるのだ」
ラウラは、とてつもない魔法使いたちが世の中にいるのだと、改めて感じた。
「回復魔法は、回復の速度、回復の範囲、そして回復の内容によって分類される。これらを一つずつ学び、実践していく」 そう言って、三年生の授業が始まった。
「これまでの二年間で、君たちの魔力量は増えているはずだ。回復魔法を効果的に使うために、魔力量を増やしてきたと言ってもいい」 先生は続けて言った。 「まずは、自分自身に回復魔法をかけてみよう。体が温かくなる感覚があれば、うまく発動している証拠だ。感覚がつかめるまで、繰り返し試してみなさい。体に悪い影響はないよ、たぶん」
ミヒャエル先生の最後の言葉に、教室には小さな笑いが起こった。ラウラは、自分の両手に魔力を集中させ、静かに魔法を発動させた。すると、彼女の指先から、ほんのりとした温かさが体中に広がり、疲れた心が少しずつ癒されていくのを感じた。




