2 人生は喜劇
時刻は夕暮れ時
学校で嫌なことがあったので校舎に向かって
ロケットランチャーを構えた
すぐそこで警察の運搬車両が事故にあい。道路にはヤクザから押収したと思われるRPGロケットランチャーがごっそりと転がっていたのだ。
大きな衝突音だった。
時期ここにも人が集まってくることだろう。
普段こんなことは絶対にしないのだが、嫌なことがあった。
それも許しがたいほどに嫌なことがあった。
屈辱と辱めを受け、侮辱の限りを尽くされた。
悲しくて助けを叫んだのに学校は助けてくれない。
誰も助けてくれない。
しかたがなかったんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
バシュー!
ドカーン!
校舎のベランダが爆炎をあげ粉々に吹き飛ぶ
おお!撃てた!映画で見たとおりの撃ち方だ!
はーっはははははははははははははははっー!!
ランチャーを新しいものに交換すると
!バシュー!バシュー!バシュー!バシュー!
ドカーン!ドカーン!ドカーン!ドカーン!
無人の教室の中にロケットランチャーを叩き込んでいく
パリーン!カシャンカシャンカシャン!
一瞬で室内が吹き飛び、窓ガラスが割れ崩れ落ちて誰かの鞄がヒラヒラ燃え落ちていく。
綺麗だった。
ストレスが泡となって消えていく感覚、破壊の多幸感が脳に滲み出した。
手をあげろ!
気が付けば後ろに警察官が銃を構えて立っていた
ロケットランチャーを抱えたまま振り返ると
危ない!
と、叫んだ警察官がロケットランチャーを発砲した
バシュー!
ドカーン!
ああ・・・嘘・・・。
こうして僕は転生した。