駐輪場の番人
私は目的を遂行するため、自転車を止める。
盗まれないように鍵をかけるが、不安はない。
この駐輪場には、「番人」がいるからだ。
今日も番人は鳴く、にゃーにゃーと。
番人はやってくる二輪車を見つめては、鳴き声を上げる。
カンカン照りの晴れの日でも、しとしと降り注ぐ雨の日でも、はたまた、暴風を伴う雪の日でも。
今日も番人は鳴く、にゃーにゃーと。
私は目的を終え、駐輪場に戻る。
……自転車は無事のようだ。
これも番人のおかげだ。
ありがとう、またよろしくね
よく止める駐輪場に住み着いている猫がいるんです。
彼または彼女についての詩です。