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6.誕生日会(中盤)

土.日.月と、投稿出来ずにすみませんでした(≧Д≦)

いろいろあり、書く時間が取れなかったです。

なので、明日頑張って2つだそうと思います。

それから、今までの投稿が短かったかなと思ったので、この投稿から長めに書いてます。

よろしくお願いいたします(>_<)ゞ

お父様に抱えられながら、私はスザール公爵家の庭、パーティー会場へと向かっていた。後ろからは、ラルフとギルがついてきている。


さっきのお父様の発言の意味は分からないままだが、とりあえず置いておく事にした。だって、考えても分からないし、これから会うはずなのだ。会った時に考えれば良い。


頑張って、未来のアリスティア!


パーティー会場へと向かう道のりには、色とりどりの花が咲き誇っていた。庭師の頑張りが感じ取れる。咲いている花は、前世でも見かけたパンジーを始めチューリップやボタンなど季節関係なく咲いていた。たまに見たこと無い美しい花も咲いていた。


庭の奥へと進んで行くとざわざわと声が聞こえてきた。音楽の音も聞こえてくる。


赤い薔薇のアーチをくぐると、そこは煌びやかな空間だった。華やかに装飾された庭はまさに映画やゲームで見たパーティー会場だ。


パーティー会場内の人々が私達の登場と共にこちらを向く。


「今日は皆、集まってくれありがとう。私達の可愛い娘、アリスティアだ。」


そう言ってお父様が私を皆の方へ見せる。大勢の人から視線が集まり緊張する。が、ゆっくりと息を吐き、心を落ちつかせ耐える。


うわぁ。美男美女ばかりだ。お父様とお母様ぐらいの人が多いけど子供もけっこういる。


「今日のパーティーは、6時までと短いが楽しんでいってくれ。」


そうお父様が締めくくると私を胸の中に抱え直し、パーティー会場の奥へと進んで行く。会場内からは、拍手が起こった。


「アリスティア、緊張したかい?よく泣かなかったね。さすが私達の娘だ。」

「そうですね。初のお外に、たくさんの人の視線を浴びたのに、泣かない子なんて珍しいわ。アリスティアちゃん、いい子ね。」


二人から見つめられドキッとした。

だっ、だって美しいんだもん!二人とも。特にお母様はお化粧をしているので、普段の美しさにプラス30点ぐらいされている。女の私から見てそうなのだ。男たちからしたらもっと天使に見えただろう。さぞかしもてただろうな。


パーティー会場の奥には、色とりどりの花のアーチの中に2つの椅子が並んでいた。そこにお父様とお母様が座る。私はお父様の膝の上にちょこんと乗せられた。


お父様の膝の上という特等席からもう一度よくよくパーティー会場を見ると、美味しそうなケーキやお菓子やらが、白いテーブルに並んでいるのが見えた。


あっ、あれはマカロン!それにガトーショコラもある!!


たくさんの量が並んでいるが、手につけている人はほとんどいない。子供達もお話に夢中でまったく食べていない。


勿体ない!私が全部食べてあげたい!


「ママ、パパ!!おきゃし!!」

「ん?アリスはおやつが食べたいのかい?けどあれは少し早いなぁ。」

「そうよ、アリアちゃん。あそこに並んでいるのを食べるのは、まだ早いわ。大きくなったらね。」


必死におやつ達を指差して訴えたが、ダメだった。無念だ…


少ししたあとに、来客の挨拶が始まった。


始めにやってきたのは、アクア公爵家だ。

この国の公爵家は全部で5つ。ミスラント、バハラ、クロルダ、スザールそして、アクア。

ミスラントとアクアは昔からスザールと仲がよく、今日もこうしてアリスティアの誕生日パーティーに来てくれたと言う訳だ。


アクア公爵はダンディーな優しい人。顎の髭が格好良く、体が引き締まっているのが服越しにも伝わってくる。何でも、王国騎士をしているらしく今日はわざわざ休暇を取ってくれたそうだ。私の誕生日パーティーで大切な王国騎士様の休暇が潰れてしまうなんて申し訳ない。


アクア公爵夫人は少し目の吊り上がっており、黙っていると怖い印象があるが笑うと可愛らしく、お母様に負けず劣らずの美人だ。


それから、2人の息子もいた。長男は今年15歳で夫人似の整った顔をしている。家を継ぐべく絶賛勉強中らしい。次男は今年12歳で公爵似の凛々しい顔立ちをしている。

凄く仲が良い家族らしくお父様もお母様も楽しそうにおしゃべりしていた。


なんかこんな光景を見てると家族が恋しくなるなぁ。


少し目に涙が浮かんだが、誕生日パーティーというのにここで泣いてしまってはダメだとぐっと堪えた。

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