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1. 0才

それは、一瞬だった。学校の帰り道、突進してきた男によって私は16年の人生を終えた。腹を刺されて死亡。これが私の前世だった。




「…アリスティア」


パチッ


「まぁ!可愛らしいおめめだこと!」

「ああ、君似の赤い瞳だ。可愛らしいね。」


????


どういうこと?私通り魔に刺されて死んだはずじゃ。それにこの美男美女誰?

銀髪に青い目のイケメンがほうっと息を吐き、こちらを凝視してくる。

そんなに見つめられたら恥ずかしいんですけど。

もう一人は、黒髪にピンクアイで陶器肌の美しい女性だ。

二人とも、歳は20代前半ぐらい。


「アリスティア。これからよろしくね。」


とろけるような顔で二人から微笑まれて思考が一瞬停止した。


美しい!美しすぎる!


ん?まって、私を見てアリスティアって言った?

アリスティアってもしかして私…だったり…?


「あぶぅっ(あのう)」


しゃっ、喋れない!?

もしかして赤ちゃんになったんじゃない!?


どういうこと~!?




時は流れて、

この世界にきてから二週間たった。

私は転生をした。始めは夢かもとも思ったけど、現実みたいだ。ここは、大陸の西に位置するまぁまぁ大きい国らしい。その国のたった5つしかない公爵家のうちの一つが私の生まれたスザール家だ。なんとこの世界、女性がに少なく男女比率が7:3なんだそう。だから、女性はすごく大切に育てられるらしい。更にこの世界には、魔法が存在する。実際に使っているところを見たことはないが、両親は魔法が使えるらしく私の魔力についても話していた時があった。魔法なんて前世にはなかったから、興味がある!


「アリスティア様、お食事の時間ですよ。」


部屋の扉が開き、執事のラルフがミルク瓶を持ってやってきた。ラルフは茶髪のイケメンだ。っていうかこの世界はすごく顔が良い人ばかり。美男美女だらけですごく恐縮してしまう。


ラルフの緑の瞳がこちらを優しく見つめる。


イケメンやばい!かっこいい!私って面食いだったのかな?前世では、あんまりアイドルとか興味無かったんだけど。でも、比べられないくらいかっこいいもんな。そう、それこそ漫画やゲームのキャラをそのまま持ってきたような。


ラルフがミルクを調節していると、ラルフの後ろから、ひょこっとかわいい男の子が現れた。2才のギルだ。ラルフの実の子どもでいつもお世話にやってきてくれる。将来私の執事になる練習なのだそうだ。茶髪は父のラルフと同じで目はラルフより、鮮やかな緑。幼いながらも、将来イケメンなんだろうなっていうのが分かる顔立ちだ。


ギルがベビーベッドに寄ってきて、頑張って背伸びをし、私に手を伸ばしてくる。なでなでがしたいのだろう。私は手を伸ばしギルの手をつかもうとする。


うーん、あと少し…!


なんとか届いた手を握ると、ギルがぱあっと笑顔を見せた。


「お父さん!握った!」


ミルクの調節を終えて、こちらにやってきたラルフが私達を微笑ましく見る。


「アリスティア様、かわいい!」

「そうだね。アリスティア様はこの家の天使のような方だからね。さぁ、ミルクを差し上げよう。」


何この親子、イケメン過ぎる!この二人で写真集出来るわ。爆売れ間違いナシ!


私のこと天使って言ったけど、イケメンばっかりじゃ霞むんじゃ…

それとも、そんなに良い容姿だったりするの?ちっょと期待して良い?


ごくごくとミルクを飲む。それにつれ、お腹に満足感がうまれていく。


ラルフが作ったミルクは凄く美味しい。って言ってもラルフが作ったやつ以外を飲んだことないから他の人が作ったやつがどんなのか知らないけど。とにかく、ラルフのミルクは美味しいのだ。


ラルフからミルクを飲ませて貰っているといつもギルがこちらを眺めている。もしかしたら欲しいのかと思ってミルクを半分残しておいたことがあったけど、ラルフが心配し医者を呼ぶまでに発展した。それ以来ミルクを残すことはしていない。


すまんな、ギルよ。


ミルクを飲み終えるとげっぷが待っている。ラルフが優しく抱え、背中をさすってくれるがなかなか出てくれない。10分近くかかってやっとだ。その後は昼寝。


私の一日は寝る、飲む、人の話を聞いて情報をえる。この3つになっていた。

ちなみに最後の3つ目はたまにだけなので、2つで構成されているといったほうがいいかもしれない…


昼寝を終えた私は、目が冴えていた。部屋には人がいない。みんなまだ私が寝ていると思っているのだろう。


ひっ暇だ~~


寝返りも打てず、周りを見ることも叶わない。見えるのは、白壁の天井のみ。


あぁ、誰でもいいから外へ連れて行ってくれ。外に行きたい!まだ、この世界を見ていないんだ!前世みたいな都会かも、西洋な貴族街っていうのもあるな。早く知りたい!


「あぶぅばぁあぶぅば」


自分でも何を言ったか分からんがとにかく誰か気づいて!


目をぎゅと閉じ、祈った。次に目を開た時に誰かいることを願って。

そぉっと、目を開ける。が、視界は一切変わっていなかった。


うぅっ、くそおっっ!!


私のお昼寝タイムの再スタートだった。


初めまして、本純 青華です。

この小説読んでいただきありがとうございます!(*'▽'*)

今後もどうぞ、ご付き合い下さるとうれしいです(*ゝω・*)ノ

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