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え?ネズミってマジっすか?  作者: 慢ろなる旅人
16/25

16、旅の始まり?

今回もかなり短いです。一応、長く書こうと努力はしてますが、いかんせん私の語彙力が壊滅的なのです………

「………ん………………ハッ!?」


 地下ではありえない心地いい風を受け、すぐさま飛び起きる。そんなネズの目の前に広がっていたのは、果てしなく続いている広葉樹の森だった。


「え?あれ?ここどこ?ってか、フィネアはどこいった!?」


 徐々に覚醒してきたネズは、それゆえの混乱に襲われる。そして、さらにある事に気づき、混乱が増した。


「………………俺ってこんな背高かったっけ?」


 ネズの身長は、今や中学一年生ほどの高さになっており、声も若干低くなっていた。しかも、ネズはなんとフード付きの質素な貫頭衣を着ていた。


「あれ?研究室ではずっと真っ裸だったのに。なんでだ?」


「(あんたが頑なに服を着なかったからでしょうが!?)」


「ん?今何か聞こえたような………?気のせいか」


 ネズは『成長』で大きくなった耳をピクピク動かしながら、長年着なかったせいで違和感だらけの貫頭衣の具合を確かめ、そのあとに辺りを見渡す。すると、足元に手紙があるのがわかった。


「んーと、なになに………………『上の人達への引き渡しは中止、君はもう自由だ。とりあえず、『ヒノボリ』へ向かった方がいい。あそこは『白痴』系の者を神の使いとして持て囃す風習がある。少なくとも『白痴』系を研究対象にするゼルドルバル帝国よりかはいい環境のはずだ。ということで東へ向かえ。ちなみに、ここはゼルドルバル帝国東領のアルキウ大森林だ。魔物は弱いが、油断しないように』………………」


 ネズは手紙を全部読んだあと、ワナワナと肩を震わせる。そして、全力でこう叫んだ。


「いやお前誰だよーーー!!?」


「いや、三年間一緒に住んで分かんないのかよ!?」


 ネズの叫びに、思わずフィネアが飛び出す。『白痴小鼠ホワイト・マウス』の前に、その天敵である『闇黒猫又ダークネス・キャット』の姿で。


「………………きゅう」


「ちょっ、気絶するほど!?かなり傷つくんですけど!?」


 ネズの旅は、気絶から始まった。

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