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え?ネズミってマジっすか?  作者: 慢ろなる旅人
14/25

14、送る者

いいねが………いいねがついてる………!

あ、あと、一人称視点は書きにくかったので、三人称視点にしました。読みにくかったらすみません。

今回もミジカイデス………

 メキメキメキッ!と骨が無理矢理成長する音が響き、ビチャッ!ビチャッ!と肉が膨らみ、姿が次第に大きくなっていく。


「音はエグいけど、見た目はグロくないね。まあ、元が元だし、当然か。ネズって意外と美人なんだよねー。性格は悪いけど」


 フィネアはそう呟きながら、ネズの真っ白な髪を撫でる。すると、それに呼応するかのように、男と見間違えるくらい短かった髪がギチギチと音を立てて伸び始めた。フィネアはすぐに手をどかし、『成長』の邪魔をしないように少し離れた。


「いやー、私の進化・・のときもこんな感じだったのかね。それを師匠に見られてたのかー。そう思うとめっちゃ鳥肌立ってきた………」


 そう言いながらも少し暑くなったのか、ネズの前ではずっと着けていた魔女のとんがり帽子を外す。長く綺麗な黒髪が出てくると同時に、黒色の毛に覆われた三角耳がピョコンと飛び出した。


「………………ネズには言ってなかったけど、私も人化した魔物なんだよね。しかも、よりにもよって『白痴小鼠ホワイト・マウス』の天敵の『闇黒猫又ダークネス・キャット』なんだよなー。一回でも身バレしたら、ネズはほんとに怯えて暮らしてたかも」


 紫色のローブの下から、黒く長い尻尾が二本出てくる。フィネアはそれを少し撫でた後、小さく「解除」と呟いた。


 ポフンと軽い音が響き、黒い煙がフィネアを包む。やがて、煙が晴れたところには、尻尾が二つに割れた小さな黒猫が佇んでいた。


(やっぱこっちの方が好きだね。ネズが見たら即倒モノだろうけど)


 フィネアは尻尾を揺らしながら、未だ『成長』するネズに近づく。


(さて、ここからが大仕事だね。失敗したら、今までの努力が水の泡。というわけで、『集中』、『並列思考』、『高速演算』全開!………………ネズは絶対に渡さない)

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