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え?ネズミってマジっすか?  作者: 慢ろなる旅人
13/25

13、もう一授業?

今回はちょっと長めです。会話は楽ですねー

「えーと、これで終わり………………じゃないや。まだレベルを説明してないね。ネズはレベルはいくつ?」


「え?レベル?んなもんなかったけど?」


「え、マジで?てことは………………ネズは『完成された個体』なのか。まあ、そんな強さを持ってたらねぇ。そりゃそうなるね」


「えっと、どゆこと?確かに俺は『完成品』だけど………」


「違う違う。『完成された個体』ってのは、それ以上進化の必要がなくて、レベルアップがなくなった個体のことを言うの。レベルが上がらないから表示しても意味がないとかの理由で、レベルが表示されないっぽいね。ネズの場合は、その転生者特典のせいでレベルアップができなくなった感じかな」


「ってことは、俺はこれ以上強くなれないのか?」


「いや、実は抜け道があって、『制限解除リミットリレイズ』っていうスキルが進化した『限界突破リミットブレイク』があれば、『完成』の上限を超えることができるの。まあ、この方法を使った勇者はほんとに少ないけどね」


「ん?なんでだ?」


「そりゃ、まだ上限に達していない勇者がほとんどだからね。『限界突破リミットブレイク』は上限に達して初めて意味のあるものになるの。ちなみに、私はまだ『完成』していませーん」


「ってか、薄々気づいてたけど、やっぱり進化あるのな」


「そだね。でも、ネズの進化先はよく分かってないの。進化はレベル10になるとできるんだけど、ネズの種族の『白痴小鼠ホワイト・マウス』とかの『白痴』系は、ステータスがめっちゃ高い代わりに、知性がすんごく低いの。だから、普通の魔物は本能で進化するけど、『白痴』系はいつまで経っても進化しない。だから、学者の間では『白痴』系に進化は存在しないとか言われてる」


「なんそれ………………。でも、俺も『完成』したから確かめることはできないんだよなー」


「ん?………………………あ!ちょっと待ってネズ!『制限解除・恐怖』っていうスキル持ってない!?」


「え?いや、あるけど………これって、『恐怖』限定だろ?」


「いや、そういう特定の対象にしか効かないスキルも進化条件を満たせば、特定がないスキルに進化するの!つ・ま・り!!『制限解除リミットリレイズ』の進化条件である『限界を一回超える』を満たせば、『限界突破リミットブレイク』を獲得できる!」


「ちょっ、近けぇ!分かった、分かったから!あれだろ?特定があるスキルでも、進化条件を満たせば普通のスキルになるってことだろ?」


「そゆこと!ってことで、ネズは一回限界超えてみて」


「めっちゃ気軽に言うな………。限界を超えるって何すればいいんだ?」


「んーーー………………あっ、そういや、『獣化』は持ってる?」


「持ってるけど、それがどした?」


「その『獣化』で、感覚だけ獣にするの。これは『獣王ニポレラ』が使った方法で、人間の脳で獣の感覚は完全に処理できないから、それで限界を超えるっていう獣人しかできない方法なの。とりまやってみて」


「分かった。つってもスキルってどうやって発動するんだ?」


「普通に感覚だけ『獣化』したい!って思っとけば、勝手に発動するよ」


「おけー。むむむむむ………………………お、おお?」


「お、いけた?」


「おおお………………がっ!?痛い!痛い痛い痛い痛い痛い痛い!?頭が超痛ぇ!」


「それを5分間耐えて!そしたら、『限界突破リミットブレイク』を獲得できるから!」


「マァァァジでぇぇ………?これを5分間って………。あれ?フィネア、ほんとに5分間………?いった………」


「え?あ、うん、5分間のはずだけど………」


「じゃあ、俺のステータスウィンドウに書いてある『限界突破リミットブレイク』はなんなんでしょうねー………?」


「え、あ、もう獲得したの!?じゃ、じゃあスキル切っていいから!分かったから!ちょっ、噛みつこうとしないで!」


「………………ふう、痛かったぁ………。ま、フィネアはあとで噛みつき決定な」


「いや、『限界突破リミットブレイク』に免じて許して〜」


「それは置いといて、早速『限界突破リミットブレイク』していいか?」


「どぞどぞー。まあ、すぐ強くなるわけではないけどねー」


「んー………………お、おお?………………お、名前の下にレベルが追加されてる」


「お、やったじゃん。レベルはいくつだった?」


「………………フィネア、レベルってどうやって上がるんだ?」


「え?えっと、生物を殺したり、スキルを育てたりとかしたら、経験値が取得できて、それが一定値溜まるとレベルアップするけど、それがどした?」


「………………スキル使ってないし、生物も殺してないのに、レベルが10って、どゆこと?」


「………………マジで?」


「マジ。なんかレベルの横に進化可能って書いてある」


「え、なんで?なんでそんなに経験値が………………ああ、『勇者』か」


「『勇者』?でも、そんな効果は説明に書いてなかったぞ?」


「実は、称号には、説明に書かれない隠し効果っていうものがあって、『勇者』の場合は、必ずレベル50以上になるっていう効果があるの。でも、それは人間の場合で、ネズみたいな人化した魔物は、普通の魔物と同じくレベル10で止まるらしいね」


「んーよく分からんが、とりあえず進化できるのか?」


「できるよ。あっ、でも気をつけてね。進化は姿が大きく変わることもあるから、感覚も大きく変わるし、何より進化の最中はグロイ。特に虫の魔物とかの進化は、一回内臓を外に出して体を作り変えてから内臓を詰めるっていう進化方法だから、魔物使いは虫の魔物は絶対に使わない。ま、それは置いといて、ネズは初回進化だし、あんまり変わらないと思うよ」


「………んまあ、数万年かけてする進化を一瞬で終えるから、そんなことになるわな。んじゃあ、早速進化すっぞー。………………どうやって進化するんだ?」


「普通に説明のときと同じだよ。進化って思っとけばいいよ」


「おけー。むむむ………………………すやぁ」


「ああ、そうそう。進化のときは内臓とかの動きを止めるために脳が働かなくなるの。………って、もう聞いてないか。まあ、安心して。目覚めるまでは私が思う存分君を研究するから………………フフフ」

次はちゃんと会話以外も書きます。

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