サッカーニュース
「こんばんは。夜11時のラジオニュース、ここからはサッカーのお時間です。解説は松山さんです。それでは、今日行われたJ1リーグ戦の9試合を振り返っていきましょう」
「橘です。よろしくお願いします」
「まずは鳥栖スティディアムで行われたサガン鳥栖対鹿島アントラーズです。前半12分、鳥栖の豊田が右からのクロスに頭で合わせて先制。その後は鹿島の猛攻を受けましたが、なんとか防いで1対0で勝利しました」
「なるほど」
「吹田スティディアムで行われたガンバ対セレッソの大阪ダービーですが、序盤からイエローカードが出されるなど荒れた展開になりました。試合は1対0でセレッソが勝利しています」
「できればカードの出ない試合をしてほしいものですね。あと、『スタジアム』の発音が独特ですね」
「浦和レッズ対大分トリニータはもっと荒れた試合でした。両チーム合わせてレッドカード18枚、イエローカード22枚が飛び交った結果、試合は0対0の引き分けでした」
「没収試合にはならなかったんでしょうか」
「試合後、両チームの監督は『こんな試合になったのは残念だが、先に手を出したのは向こうだ』と、互いに反省のコメントを発表しました」
「反省していないようですが」
「ジュビロ磐田対FC東京は後半21分、磐田の高橋が荒木主審の判定に抗議するつもりで主審の胸ぐらを掴みます。ご覧ください、派手な往復ビンタを数発お見舞いしたことで高橋は退場となりました。1人足りない磐田は0対3で敗れました」
「ラジオなので何もご覧いただけないですね。どうして今日は荒れた試合ばかりなのでしょうか」
「ベガルタ仙台対湘南ベルマーレですが、主審の荒木審判員がなぜかスティディアムに姿を現さなかったため中止となりました」
「甲府にいたからではないでしょうか。あと、スティディアムが不意打ちで来ましたね」
「今日唯一のナイトゲームだった北海道コンサドーレ札幌対サンフレッチェ広島も、やはり主審の荒木審判員がキックオフ時刻に間に合わなかったため、中止となりました」
「荒木審判員の熱い酷使ですね。あるいはシフトミスということが考えられます」
「富田さん、時間を守るというのは社会人として当然のことですから、荒木審判員にはしっかりしてほしいところですね」
「橘です。まったく的外れな発言ですね。荒木審判員にとっては不運な日でした」
「ヴィッセル神戸対川崎フロンターレは強い雨のため順延する予定でしたが、神戸市の天候はその後回復。小雨の中、17時に試合が始まりました。川崎が到着したときには既に後半20分を過ぎており、70対5で神戸が勝ちました」
「川崎を待たなかったんですか。1回得点したあとはどうやって再開したんですか。その上5失点したんですか」
「横浜F・マリノス対清水エスパルスはなかなか点が入らず、スコアレスで終了かと思われた延長12回裏、横浜の頼れる4番ツツゴウが2アウト満塁でサヨナラタイムリー。見事勝利でやんす」
「何をしていたんですか」
「最後に松本山雅FC対名古屋グランパスです。既に優勝も降格も可能性ゼロになっている両チームは積極的に攻撃していませんでしたが、後半ロスタイムになって監督がベンチに戻ると急にボールを上げ始めました。得点には至らず、引き分けに終わっていまふ」
「自習中に先生が来たときに似ていますね。監督はどこで何をしていたのでしょうか。あと、いま欠伸しましたね」
「順位を見てみましょう。全クラブが少なくとも20試合を終えています。1位は鹿島。これまで全ての試合に勝利しており、今日の鳥栖戦が今シーズンのリーグ戦初黒星でした」
「強すぎませんかね」
「その鳥栖は逆に今シーズンのリーグ戦初勝利。勝ち点を3にして、現在18位を独走中です。高梨さん、これは鳥栖が実質1位と考えていいですね」
「よくないですね。橘です」
「最後に今後の日程です。J1は来週土曜日に9試合が行われます。明日のJ2はリーグ戦はありませんが、水戸ホーリーホックとV・ファーレン長崎の選抜チームが茨城県警に任意同行という名の挑戦状を受け、相まみえる予定です」
「明らかにサッカーではありませんね」
「それでは、また来週お会いしましょう。ありがとうございました」
「私は二度とこの番組に出ないでしょう。ありがとうございました」