最弱職と木箱で貧乏生活
あの光から目を開けると
そこには、日本じゃない場所だった。
あの悪天使が言ってることは、本当だったらしい。
周りは中世ヨーロッパみたいなところだ。
人は憧れてたドワーフやエルフまでいる。
おっと取り乱しちゃいけない。
俺は魔王討伐をしなければ。
とりあいず、そこらへんのドワーフに話しかけよう。
「あのーギルドってどこにあるかわかりますか?」
「なんだあんちゃん。」
しまった。声かけるの間違えた。
声をかけた人は超顔が怖かった。
「あんちゃん見ねー服装だな。
田舎から来たのか?
ここはな初心者の国アルフガルドって言うんだ。
そして冒険者ギルドはこの道を真っ直ぐ行けば
わかるぜ。とりあいず。でっかい建物を探せ。
冒険者頑張れよ。」
案外優しいかった。
見た目ではわからないものだな。
って言うか服装ってなんだ
自分の体をみるとそれはそれは
見事なパジャマ姿だった。
しまった。お金がないし、とりあいず
ギルドに行こう。
ドワーフに言われたどうりに真っ直ぐ行くと
確かにでっかい建物があった。
東京ドームの半分っていたとこだろうか。
ここから俺の冒険者人生が始まる。
ドキドキしながら大きなドアを開けると、
そこは二階は酒場
一階は青髪の受付の人が立っていた。
受付のお姉さんが「こちらにどうぞ」
と言ってきたので、
すぐさま行く。
「ご用件は何ですか。
クエストの受付ですか?
それとも冒険者登録ですか?」
かわいい。受付のお姉さんが
この人だったのはとても良かった。
この異世界に来てから結構運がいい気がする。
「ええと冒険者登録で。」
「わかりました。
では、最初に登録料をもらいますね。
1万ゴルです。」
っえ。金いんのかよ。
あの悪天使なんも持たせてくれなかったからな。
そうだ。バイトとかこの異世界にもあれば
「あのバイトとかありますかね。」
「二階の酒場でやっていますよ。」
俺はすぐに二階に移動し雇わせてもらった。
三日後・・・・
あーーーーーー
なんだよ。あの酒場ーー。
注文制だからいっぱい注文されたほうがいいけど
この姿だから全然注文されないし。
やっと集まった1万ゴルちょいの金を手にし
受付のお姉さんに渡す。
なんか若干引いてるっぽいが、無視だ。
「ええと。それでは、冒険者登録を始めますね。
最初に、この水晶玉に手を置いてください。
すると手に魔法陣が彫られるので動かないでくださいね。」
俺は受付のお姉さんに出された水晶玉に手を置くと・・・・
オレンジに光り俺の手に魔法陣が彫られた。
「前世紀はカードだったんですけど
無くす方が多かったので今は手に彫ってるんですよ。」
俺が手に魔法陣を彫っている間にそんなことを言いだした。
「さて彫り終わりましたね。
では説明させてもらいますね。
冒険者とは魔王討伐を目標に、
国が困ってるモンスターなどを討伐していくことです。
それでは今彫った手を見てください。
普段は見えませんが、集中してみると、
透明な板らしい物が飛び出します。
そこに、体力、魔力、スタミナ、知力などなどの、
ステータスが乗ってるので確認してください。」
受付のお姉さんに、言われたとおりにやると
確かに透明な板らしい物が飛び出してきた。
「それをちょっと見せてください。
出来る職業を紹介しますので。」
来た来たこのイベント
俺が見せるととてつもない力を持っていて、
ギルド中が大騒ぎになるイベントが
「ええーーーー」
甲高い受付のお姉さんの声が聞こえる。
やっぱりな。
「体力、魔力などは、結構下ですが
あと運が地獄並みの下ですが
知力がめちゃくちゃ高いじゃないですか。」
なんだろう、これは
とても期待外れだ。
なんだよ。地獄並みの下って。
「ええと、魔力と体力が少ないので
最弱職の≪何でも屋≫ですね。
落ち込まなくても大丈夫ですよ。
≪何でも屋≫は、他の人が使ってるスキルを
パクれいいえ引用できますし。」
助け船になってないし。
一気にタイタニック号に乗った気分だ。
って言うか、≪全スキル≫とかは、どうした。
何にも役に立ってないじゃねえか。
俺は心をずたずたにされてギルドを跡にした。
もう夜なので、
いつも寝ているとこに行く。
お金がないので、四日目の木箱の中。
なんだろう。考えてた異世界生活じゃない。
俺はそう思いながら木箱の中に入り
大きな声で、「あの詐欺天使野郎がーーー」