プロローグ
初投稿です!
気軽に読んでいって下さると幸いです。
突然なのだが、皆は前世というものを信じているだろうか?
俺はというと全く信じていない。死んだものは生き返らないし、細胞が生まれ変わることもない。
これらはもう科学的に証明されているものであり、決して揺るぎはしない事実である。
―これはそんなセオリーを覆す物語―
俺の両親からつけられた名前は六道 亮と言い、私立の依代高校に通う何の変哲もない17の齢の一般人だったりする。
その両親は亮が幼い頃に不慮の事故で他界した。工事現場での鉄骨落下が原因だったそうだが、どうも落下した跡が不自然だっただとかなんとか……。まぁ、その時はただ単に何が起きたのか分からずに、有耶無耶になっていた筈だ。
現在は叔父叔母からの仕送りの元、一人で毎日変わることの無い、ごく平凡な日常を過ごしている。
こんなしんみりとした自分の過去を思い浮かべながら歩いていると、もうすぐ学校に着く頃だった。
「はぁ……」
またいつもの日常、いつもの平凡。いつもの退屈が始まるのだ。重いため息も慣れっこだった。
そのいつもの日常、平凡、退屈とは急激に崩れさるものだと……俺はその日、身にしみて知ることになる。
そして、変わらぬ日々から抜け出してこそ、見えるものがあるのだと。亮はのちに知ることになる。
更新期間は約一週間程度を検討しています。
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