男女比〈0対4〉デート。 その⑤
今回の文は大変残念な出来栄えです。はい。
敵キャラなんて雑魚すぎて話になりませんでした。
う~ん、もっと強くするべきだろうか。
まあそこら辺は許して頂けると幸いです。
一日で更新するの今日が初だな。
たぶんそのせいです。下手なのは。
それではお楽しみください。
会場に響き渡る雄叫び。
始まりには何か温かいものが頬に飛んできた。
拭ってみると、真っ赤な血液がベットリと手に付いている。
「ひっ……」
私は出てこようとした悲鳴を押し殺した。
風を切る音がする。
何かが動き回っているのだ。
「鈴、明かりを点けてください!」
「あ、明かり!?」
照明を点ける、点け!点いてよ!!
ゆっくりと辺りが明るくなっていく。
はっきりとは見えないが、小さな子供が沢山いるようだ。
ただ、耳が尖っていて、赤く輝く瞳が見える。
人間じゃない。
それだけははっきりと分かる。
完全に明るくなったとき、私は目の前の光景を疑った。
「リィナ!?おい、しっかりしろって!!」
あの白かったワンピースが赤く染まっていた。
リィナは何かから私を守るために。
言葉なんて気にしていられない。
雛宮さんと霞はまだ気持ち良さそうに眠っている。
「マダ動ケルノカ、〈力〉ノ所有者ダ!アイツヲ捕マエロ!!」
脳に直接響く、甲高い声が聞こえた。
ゲームでよく出てくるような化け物だ。
確かゴブリン辺りに近い姿をしている。
灰色の肌に小さな角が一本あり、尖った耳をして醜い顔をしていた。
会場中にいたそいつらは一斉に赤い目でこちらを振り返った。
「「「心臓!!神ノ力ヲ持ツ者!!」」」
壁に天井さえもつたい、多くの足音が動き出した。
こいつらがリィナを?
力が欲しいからこんなことをしたのか?
私は叫んだ。
その場の全てに、リィナを傷付けた下衆たちに。
力の限り、喉が潰れるかと思うほど。
「止まれぇぇええっ!!」
直後、余韻を残して静寂。
何も聞こえない。
鬼たちは皆その場で固まっていた。
「……消え失せろ」
瞬きをすると視界から一匹だけを残して見えなくなった。
「失せろ」
「エ?何デ……ドコニ行ッタ?」
どうやらこの一匹には力が効いていないらしい。
「鈴、そいつは奴らのボスである核です。物理的でなければ〈力〉は効きません」
「リィナ!!大丈夫なのか?」
治れと念じてみた。
そうすると巻き戻しのようにリィナの血肉が戻ってきてやがては元通りになった。
苦しそうにしていたリィナの呼吸が整っていく。
「で、覚悟はできてるんだよね?この野郎」
「ヒッ……」
ものすごく笑顔で刀を呼び出した私。
「誰にやるように言われたんですか?」
リィナが小さな鬼を見下した。
この鬼から見れば、まさに地獄絵図だろう。
「イ、言エナイ……殺サレル」
「……再度質問しよう、誰に言われた?」
刃を首に当てて、鬼を壁に追い詰める。
「ワ、分カッタ!言ウ、言ウカラ止メテクレ!!」
少しだけ手にこもる力を弱めてやった。
本当に誰なのだろう。
「真ッ黒ナ少女ダヨ!名前ハ確カ……ウッ」
「どうした、言えよ!」
鬼が急にプクプクと太り出した。
段々と球に近付いていき、目玉が今にも飛び出しそうだ。
やがて風船が割れるような音をして破裂してしまった。
「口封じの何かがされていたんでしょう」
「リィナ!!」
「な、何ですか!?急に抱きつかないで下さいよ〜」
「俺を庇って痛い思いをさせてゴメン!!」
「へ?いや別にいいですよ、それより会場を元に戻してもらえます?そろそろ皆起き出すと思います」
「ん、そうだな……」
元に戻れと念じ始めると魔法のように修復が始まった。
しばらくはこうしていないと駄目のようだ。
私は今日あったことに黒い少女のことを考えることにした――――。
作 者「弱すぎる……いや書いてて予想してなかった展開」
鈴 「いや私が強すぎるでしょ。言葉だけで敵消えるって楽しくないです」
リィナ「そのための核設定です。力だけじゃ倒せないようにブロックです」
霞 「ほんと先のこと考えないで書いとんな、あんた」
作 者「しょうがない~w」
リィナ「さて次回は?」
鈴 「とりあえず、あと一回でデート編終わらせて学校に行く予定」
霞 「あ~、変態の集まりである生徒会も出るんかいな」
鈴 「何それっ!?」
作 者「また襲ってもらおうかなと思ってね」
リィナ「読者の目が腐りますよ?」
作 者「大丈夫、文章力無いし。書いてて楽しいもん」
鈴 「(私が襲われるよく原因はこいつのせいだった……)」
霞 「ま、そんなわけでサイナラ~」
リィナ「また見てなんて言ってな――――イタイ!」
鈴 「そのキャラは止めなさい!!」
リィナ「うう……」