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幸福宣言!  作者: Fehli
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男女比〈0対4〉デート。 その①

投稿の形式を変えようと思う今!


短くなってもいいから二日に一回ぐらい更新しようと思っています。


今日アップしたので次は二日以内の更新!


後、前回二話に分かれるとか言ってましたけど、もっと長~くなる予定です。


「この駄作者が!」と思いながら読んで頂ければ幸いです。

 翌日、目が覚めると俺は奇妙な違和感を感じた。


 何か重い、非常に重いのだ。


 掛け布団が。


 その違和感及び重さの正体を確かめるため俺は顔を起こした。


 「……あ」


 そこには俺を抱き枕にして幸せそうに寝ていたリィナがいた。


 「で、理由を聞いておこうか」


 「え~と、この世の摂理……です」


 両手の人差し指を合わせてウジウジとするリィナ。


 「話が大きくなったな、他には?」


 「…………」


 ポケットを漁りだしたリィナは何かを見つけ、俺の顔に叩きつけた。


 「べ、別に誘いに来たんじゃ――――痛っ!」


 「何だその突然のツンデレキャラは、ごまかせると思うな!!」


 でこピンをされて落ち込んだリィナは部屋の隅で『の』を書き始めた。


 「ん?〈涼宮ハ○ヒの激奏〉のチケットか。どうしたんだ、これ」


 「道を通る人に非常に好意的に譲って貰いました。一緒に行きません?今日日曜ですし」


 「まあ行ってもいいぞ。というか通行人に何をしたお前」


 「知らない」


 何かを知っているかのような目……ってひぐら○のパクリだろ、これ。


 「気にしたら駄目です」


 そうですか、てか俺は喋ってないんだが。


 「読者の皆様に語……ヘブッ!」


 「お前は何も聞こえない、お前は何も聞こえない。はい、スタート」


 「…………」


 おい、どこから出した、そのフリフリの付いたミニスカにキャミソール。


 プロの自衛隊のようにナイフで遊ぶな。


 後のことは何も言わない。


 ただ、俺はこの年齢になって、初めて襲われる少女の気持ちを知った。


 「可愛いですよ」


 「うるさい!!」


 僅かに涙目、屈辱に身を震わせ、頬が紅潮する。


 「言葉遣いに気をつけましょうね。あなたは今から可愛い可愛い女の子。『俺』とか品の無い言葉を使ったら、脱がしますよ?」


 「ひどい……」


 「ジュルリ…………ゴクリ」


 前者、涎をすする音。


 後者、唾を飲む音。


 「食べていいですか?」


 「ん、何をだ……じゃなくて何をですか?」


 俺に突きつけられる指先。


 後ろを振り向いても何もないよ。


 ベッドだけ……。


 「リィナ、私の服はどうしてキャミソールなの?」


 「それはね、お前の胸にある二つの脂肪に触れやすいようにさ♪」


 「……じゃあ、どうして私はスカートを穿いているの?」


 「それはね、お前の大事な場所に手を突っ込むためさ♪」


 「…………じゃあ、どうして私はベッドに押し倒されているの?」


 「それはね――――」


 少し間を開けて、リィナは狂った獣のように叫んだ。




 「お前を食べちゃうためさぁああ!!」




 赤ずきーん!


 オオカミさん、食べるの意味が違います!!


 ズドンッ!!


 どこかで聞いたことのあるような轟音。


 窓が割れて、その欠片が部屋中に散らばった。


 わあ、綺麗。


 おかしいな、嬉しいのに涙が出るよ。


 「食べるなら私を食べてぇええ!!」


 「人の家の窓をぶち破っといて、何だお前!?」


 部屋に入ってきたのは半裸の西原霞だった。


 「出番やで!?盛大に暴れなあかんやろ?」


 「いや、それがどうやったらポリスコスプレで、しかも微妙に脱げた状態で、この家に突入することに繋がるんだ?」


 「だって姉様が浬南とキャフキャフしようとしてたから、私も混ざりたいなあって」


 「姉様ってコイツのことか……って何て言ったお前?」


 「キャフキャフ?」


 「その前だ!コイツと何て言った?」


 「浬南やろ?」


 俺、女だよな、今。


 西原が俺のことを『浬南』と呼んだ。


 『鈴』ではなく『浬南』。


 つまり――――ばれた?


 部屋から逃げようとしていた姉様とやらを見つめる。


 「っ☆」


 「…………」


 「さあデートやデート!外で千代が待っとるで」


 沈黙を破るかのように西原は俺たちが持っているのと同じチケットを振る。


 「リィナ、よくやった!」


 「えへへ~、私偉い!」


 「ほんと手に入れるのに苦労したわ~。なかなかくれへんかったし」


 遠い目で西原が呟いた。


 「……何だって?」


 「え?だからチケット持った可愛い女の子を見つけて「あぁあああ!!」したり「あぁあああ!!」とかやな……」


 「平然とそんなこと言うな!」


 叫んで台詞を隠すのは、結構疲れるんだぞ。


 「さらっと、あなたもそんなこと言っちゃ駄目じゃないですか?」


 「主人公だからいいんだよ」


 「……そうですか?」


 「特に目的の席のチケットを持ってる奴、探すのがきつかった」


 「ど……どれだけの人が襲われたんだ」


 西原が四本の指を立てて示しているが、単位は聞かないでおこう。


 呆れて溜息が出ると同時に、俺は雛宮さんとデートという素晴らしきイベントに心躍らせた――――。

 霞 「更新遅くない?」


リィナ「ですね」


 鈴 「早くしろよ、作者」


作 者「だってテストが……」


リィナ「鈴ちゃ~ん、今の言葉品がないと思います。ちょっとおいで?」


 鈴 「ひっ……」


(ズルズルと鈴はリィナに引っ張られて行った)


作 者「…………」


 霞 「別に撃たんて……何やその盾?」


作 者「ストック及び霞さんの出番表」


 霞 「…………トーク終わったら話そうか」


作 者「……はい」


リィナ「すいませんでした~。ちょっと話してきましたんで」


 霞 「浬南、ちょっと半裸やない?」


作 者「次回予告させようか」


リィナ「ほら、やってやって」


 鈴 「じ、次回は映画見て、ショッピングをします……」


作 者「もうちょっと」


 鈴 「映画中は暗闇で、服屋の試着室で……うう」


 霞 「従順だね」


作 者「何したんだよ?」


リィナ「何でしたっけ?」


 霞 「私にも……」


作 者「危ない……終わらせろ、鈴」


 鈴 「それでは、また見てください。さようなら~」

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