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幸福宣言!  作者: Fehli
3/27

〈性〉活問題を定義する。

はい、3話目です。


最近ファンタジーのネタを思いついたので、そっちの方に力が……。


もし見つけたら、あ、あのダメな作者の小説だ、と馬鹿にしながら読んでくださると嬉しいです。


それでは、下記の駄文をお楽しみ頂けたら幸いです。

 太陽が最も高い位置から、人間逹を見下ろしている。


 たいして不審に思われなかった俺達――――奇跡的だな――――は雨を止めて、学校近くの大きな公園に来ている。


 「――――ですから、口を塞ぐなんて――――」


 リィナが先程の出来事について謝罪を求めている。


 俺はそこら辺の自動販売機で缶コーヒーを買い、ベンチに座って聞き流していた。


 「ふう……」


 「――――って聞いてます!?」


 「ああ、今日は良い天気だな」


 「聞いてないしぃ……」


 さっきの事を考えると、自然とにやけてしまった。


 雛宮さんと会話したのだ、当然じゃないか。


 色素が抜け、毛先の跳ねた茶髪に、同じくらい綺麗で透き通った肌。


 そこで我に帰ると、変な表情をしたリィナがいた。


 「……ふぇぇええ」


 「変な声で抱きつくな、うっとうしい」


 「だって笑った顔が半端なく可愛かったから……」


 そう言って、一際強く抱きついて、顔を胸にうずめてくる。


 「んん……あ」


 何か突き放すこともできないし、心地がいい。


 暖かい体温、髪から良い匂いがする。


 家族ではこのような温もりが無かった。


 少し顔を上げ、リィナがこちらを覗う。


 「泣いて……るんですか?」


 頬に触れると指先が濡れた。


 「あれ……何でだろう……」


 リィナが微笑んだ、とても優しい笑み。


 そうして、また抱きついてきた。


 「……しばらく、こうしててもらって……良い?」


 「はい」


 誰もいない公園で俺は泣き止むまでそうしてもらった。


 しばらくして、落ち着いたので放してもらう。


 よく考えるとものすごく恥ずかしい。


 男子が女子の前で泣……あれ?でも今は女子、かな。


 だったら良いのかな。


 「…………」


 まともにリィナの顔を見ることが出来ない。


 俺は今、どんな顔をしているのだろう。


 「あなたが不幸なら、私はずっと傍にいます。命令……ですから」


 「……ああ」


 うう、また涙が出てきたじゃないか。


 リィナが立ちあがったので、俺も立つと、茂みの方へ誘導される。


 女になったからか、少し背が縮んだようだ。


 「?」


 何かと思えば、直後押し倒された。


 首筋に細い指を這わせ、耳に熱のこもった息を吹きかけられる。


 「ちょ、何を……ふあ……」


 「んふふ、可愛い」


 力が抜けてしまった。


 銀髪が俺の体に垂れてくる。


 「何すんだ!?放せ!!」


 腹に馬乗りされ、思うように動けない。


 更に両手は押えられてしまった。


 残った両足をバタつかせるが何の意味もない。


 「心配ないです。全て私に任せて、身をゆだねましょう~」


 「嫌だぁー!!」


 誰か助けてくれ、そう思った。


 ピィィイイイ!!


 唐突に笛の音、正確にはホイッスルの音が響いた。


 「異性不純行為を昼間からやるとは何事なん……って同性?校則に同性はダメとは無かったなあ、ううん」


 「た、助けて!」


 「ん、了解~」


 と現れたのは俺の学校の風紀委員長、西原さいばら かすみだった。


 艶やかな肩まで垂らした黒髪を揺らして、警察のような青基調の自分で作ったと思われる服を着ている。


 「嫌がっとる娘にそんなことしたらあかん、分かるぅ?」


 リィナの横にしゃがんで、自動式拳銃を取り出して構えた。


 そこでリィナは霞に気付いたのだが、振り向く前に――――。


 「ばぁん!!」


 撃たれた――――かのように見えた。


 色とりどりの紙吹雪やリボンが舞った。


 「うわぁぁあああ!!と落ち着いたか、リィナ?」


 「とりあえず驚いたふりをするのは止めてくれん?」


 霞は呆れたような溜息をついた。


 「声で、ばぁん、とか言われてもな」


 「まあ、どいてくれ、リィナ」


 「……ちっ」


 無視だ、無視しよう。


 「……ちっ」


 霞は俺と話せる友人の一人で、と向こうは俺のことは分からないが、何故ここにいるのかと聞くと、気がつくといつの間にかここに立っていたという。


 力による影響だろうと思ったが口にはしない。


 そういえば、助けてくれと思った。


 「……ちっ」


 そうしたら目の前で不埒な行為が行われ――――。


 「……ちっ」


 「…………」


 ちっ、って止めてもらえます?


 文体的に大変見苦しいのですが。


 「……ちっ」


 ……俺たちは霞に別れを告げ、距離を置いてベンチに座った。


 むう。


 大変、その……トイレに行きたいのだが。


 リィナの舌打ちがあまりにしつこいので、トイレの前までは来た。


 そこまでは問題無い。


 さて、どちらに入ったものだろう。


 どちらにも人がいないことは分かるのだが、性別的だと赤色で塗りつぶされたスカートを穿いた女性のマークの方に進まなければならない。


 だが、精神的に耐えられない。


 ん?


 思ってみるといろいろ問題が浮かんできた。


 トイレ、着替え、風呂に服。


 服ってアレも含まれるわけだろう、その……肌着、とでも言っておこうか、うん。


 どうやって買うんだ。


 ノーブラもまずいし、あ、言ってしまった。


 今まで男だったのにトイレに風呂も結構イタイぞ。


 自分の裸体を見て、理性が崩壊しかねない。


 「うう、う?」


 頭がグルグルとしてきた。


 そうだ、リィナを使……いやだめだ。


 何を要求されるか、分かったもんじゃない。


 先ほどのこともあったし、やめておこう。


 これからのことを考えると絶望してしまった。


 ヘタっと座り込み、明後日の方向を見る。


 「はあ……」


 「んふふ~、お困りですか?」


 と後ろからリィナにのしかかられた。


 どこから湧いて出たんだ。


 「はっ、トイレの前で座り込んで。そうですね、いきなり茂みはダメですよね。察することの出来なかった私を許してくださ――――」


 「んなわけあるかっ!!」


 あごに頭突きがクリーンヒットして、鈍い音がする。


 「うぐ、痛い……で、何でまた白くなってたんですか?」


 「俺は一生この体かって絶望してたとこさ」


 「え?戻れますよ」


 「…………」


 そうか、こいつは大事なことを先に言わない奴か。


 「何で笑って近づくんですか!?」


 「……そういう事は早く言えっ!!」


 本日何度目かのデコピンをかましてやった。


 なんでも初めてあのナイフで刺されると性別を変えたり、力を与えたりする設定、のようなものをするため、目覚めが遅かったのだそうだ。


 二度目以降は自由にできるらしい。


 肝心の戻りかたはもう一度刺すだけ、まあ簡単。


 ううむ、まだ希望はあるな。


 とりあえず、俺はヘンテコなナイフで刺してもらう。


 「んぐっ……」


 「大丈夫ですよ~、チクっとしますけど」


 いや、もうしたから。


 そんな注射じゃないんだから、小さな痛みがした。


 体が熱を帯び始めた。


 一瞬意識が飛んだが、すぐに戻ってくる。


 元の背に戻ったのか、リィナが小さく見える。


 「おお、戻った」


 「トイレぐらい女性のままでも……」


 ボヤキはうて合わないことにする。


 こうして俺は黒い男性マークのトイレに入ることが出来た――――。

作者「あ、戻ったんだ(ひどく残念そうに)」


浬南「お前の策略など予想できる!」


作者「お前は既に俺の手のひらの上だ!」


浬南「何ぃいい!?」


作者「はい、今回はエクストラから霞さんに来てもらいました~」


霞 「どうも~」


浬南「リィナは?」


作者「アニメ見るってさ」


霞 「さっそくやけど、あの娘可愛かったな~」


浬南「(百合フラグ?)」


作者「ぶっちゃけるけど、今後、霞さんの出番ほとんど無い」


ズドンッ!!(←銃声)


浬南「フェーリィイイ!!はっ!何か血で伝えようと……」


霞さんって胸、大と小どっちが良……


ズドンッ!!(←再び)


浬南「じ、次回予告します!!」


霞 「てか、今回で終わりやろ。作者逝ったし」


浬南「続きますっ!でも作者がストックを使い果たしました」


霞 「想像力無っ!!この姿はその具現化かいな?」


浬南「後書きのテーマを募集しますよ~。パロネタから質問、トークテーマ、何でもありです!」


霞 「出番は?(作者に銃を向けながら)」


浬南「何だか危ないので、さよ~なら~」


ズドンッ!!(死)


霞 「また今度☆」


浬南「…………」

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