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幸福宣言!  作者: Fehli
23/27

〈混乱〉は乱立する。

前略、いかがお過ごしでしょうか?


馬鹿な私は頑張り(でもないけど)物語を紡いでいきたいです。


予約掲載って最高!


褒め称えてあげたい、考えついた人。


それでは今日も駄文を楽しめるよう願って。

「ヒヒ、キヒヒヒヒ」


私が屋上に出てきて初めに聞いたのは気味の悪い笑い声だった。


「…………」


「どうしたんですか?〈混乱〉、気持ち悪いですよ」


「ほっとけ、これからすることを考えると楽しみになっただけだぜ」


オレンジ髪の〈混乱〉は自分の身を抱き締め、恍惚の表情を浮かべた。


呆れたように肩をすくめて私に向き直る根暗少女は床に転がっていた会長を抱き寄せて後ろに下がった。


「任せましたよ、〈混乱〉」


「おうよ、〈転換〉はサポートよろしく!」


ガッツポーズをした〈混乱〉は面白そうに私を眺めた。


「おーい、聞こえっか?今から俺がお前を殺るけど恨むなよ?」


「燃えろ」


何が殺るだ、少なくともこいつらは人間じゃない、それだけは感じ取れる。


〈混乱〉の服の所々から発火し始める。


それでもなお笑っている〈混乱〉は不気味で、化け物じみている。


「キヒヒ……熱いよう、熱いようってか?」


「何が目的なんだ?」


「目的?そんなもの〈力〉が欲しいからに決まっているだろう」


〈混乱〉がまるで埃でも払うかのように炎を消し去った。


「心臓だよ」


「…………」


決まりだ、殺らないと殺られる。


ならどうすればいい?


決まっている、この二人を殺してやる、殺してやる。


「おー、怖え」


「棒読みじゃないですか、〈混乱〉。私は力の限界が見てみたいのです」


落ち着け、冷静になるんだ。


私は銃を出現させて構えることにする。


「撃てる?撃てるのかなぁ?人を撃てるの?君に」


ふらふらと歩み寄って銃口から込められている弾丸を覗き込んだ。


迷いは消えた、何のためらいもなく私はその不思議な赤色をした瞳に向けて引き金を引いた。


パンッと乾いた音が辺りに響く。


すると弾丸は〈混乱〉の目、そして頭蓋骨までをも貫いて脳味噌のような半液状の何かを飛び散らした。


ビクンと震えて〈混乱〉は後ろに倒れーーーー。


「ーーーーヒヒヒヒヒ、駄目だ。こんなのじゃ駄目だよ!?」


倒れずに踏み止まり、また不愉快な笑い声をあげ始めた。


何なんだ、脳味噌やられて生きてるって生きてるのか?


「終わり?じゃあそろそろ俺も動くよ!?」


そう言った〈混乱〉は足を振り上げて何かをしようとして、ふと動きを止めた。


「あれあれ?片目が見えないな、よっと」


そのよっという声で空洞になった眼孔を片手で押さえつける。


次に手を離したときには既にあの赤い眼球が元に戻っている。


「さて、続けますか」


何事もなかったように〈混乱〉の足は床に叩きつけられた。


地震が起きたと思うほどの揺れが校舎を襲う。


余韻が残り、妙に高い音が聞こえる。


〈混乱〉は歌っていた。


歌詞も無く、メロディーもチグハグな音だ。


その直後、〈混乱〉の周囲に無数の魔方陣のようなサークルが出現した。


「ほら、学生の魂を集めてみたんだ」


幽霊のような透ける体をしていること意外、ごく普通の生徒たちが集まっている。


「こいつらは負の塊、殺してしまって構わないぜ」


「…………」


「じゃ、行っちまえ」


フラフラと歩き出したそれらは生きた人間の魂。


殺してしまえば、きっと本人は変わってしまうだろう。


私の近くに来たそれらは私の体に触れると同時に体内に溶け込んでくる。


魂に刻み込まれた負の記憶が脳に流れ、侵食していく。


「ヒギッ、うぁああああぅぁあ!!」


見たくない、こんなもの見たくない。


一人、また一人と私の体に触れていく。


「ーーーーーーーーッ!!」


もう声にならない。


「ヒヒ、苦しいだろ?お前の不幸なんて軽いもんだろ?」


ああ、そうだろうな。


痙攣を起こす程にもう意識を保つのが苦しい。


だが、けれど幸福にしようとしてくれる人がいる。


それが違う、唯一の差異点だ。


そこまでしてくれる人を無視して一人苦しみを避ける?


だからーーーー。


「それがどうした!!」


私は笑っていられるのだ。


私はもう一人じゃない。


助けてくれる人がいる。


「そうか、じゃあもう死んでいいよ」


最後の魂が私に入り、苦しみが終わる。


床に倒れ伏した私を見下し、相変わらず憎たらしい笑顔をしたままの〈混乱〉はしゃがんで私の心臓に手を伸ばしたーーーー。


校 長「私に名前頂戴☆」


作 者「無・理♪」


校 長「というわけで誰か送ってくれるよね、きっと」


作 者「今は予約掲載の分を書きまくってるんで」


校 長「何で投稿してるの、暇人だから?」


作 者「読者が減るのが怖いから」


校 長「チキンめ」


作 者「年増、ツルペタめ」


校 長「そういうのが好きな人だっているの~!」


作 者「じゃあ、その人たちに名前期待しときなさい」


校 長「は~い」


作 者「時間もないので次回予告は無しです」


校 長「それじゃあ、まったね~☆」

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