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幸福宣言!  作者: Fehli
21/27

〈竜〉を蹂躙す。

最近はボ加曲を電車の中で聞きながら打ってます。


今回はチート話なのであまり楽しくないと思います。


どうかご容赦を。


それでは駄文をご評価下さい(鑑賞って言うのかな?)!

押さない!


走らない!


喋らない!


これな〜んだ!?


答えは火事など身の危険を感じた際にとりあえず守っとこうと教えられるアレ。


え〜と、これって正体不明の化け物に遭遇したときも使えますか?


「結論、無理!」


「何を言っているのだ、茅ヶ崎」


「会長、逃げても良いですか?」


「良いわけなかろう、戻らないとは習わなかったのか?」


ああ、そんなのもあったな。


でも今はそんな問題ではないですよね。


「そんな低次元の問題じゃないんです!!」


「我に一生このままの姿でいろと申しておるのか!?」


いや、そこまでは言ってないですけどね。


この先にヤバい何かがいるって、生きるか死ぬかの問題なんですって。


四階があるはずなのに空が見えるってどういうことですか?


階段を探しても何故か見つからないし、この木々は本物だし。


無茶苦茶にも程がある。


試しに地面に落ちていた石を拾って、明らかに三階の広さを越えている湖に投げ込んでみた。


石の落下した位置から円形の波紋が生まれ、水面が揺れる。


「これって本物なのかな?」


雛宮さんが近くにあった花を摘んで匂いを嗅ぐ。


うお、キモオタの姿でそんなことしないでくれ、吐き気がする。


「少なくとも我が校舎にこんな広さは無いな」


「さっきの声も気になりますから、屋上には行ったことにして早く戻りましょう!」


「我に不正を働けと?」


「そうじゃないんです。もっと合理的な判断をして欲しいと言ってるんです」


ああもう、面倒くさいな、この人。


あなた、さっきの声聞こえてましたよね!?


少なくとも私たち人間よりは遥かに大きな生き物の声でしたよ?


「ん、茅ヶ崎。何か聞こえないか?」


「何か風を切るような音がするよ?」


あー、認めたくないが何かしら大きな物体が飛んで来ているのは何となく分かる。


後ろ、確かめてみましたよ。


そりゃあ立派なドラゴンでした。


爬虫類のような鱗が全身を覆い、背中からは空を埋め尽くすような翼が広がっている。


……え、これって戦わなきゃならないんですか?


グギャァァアアア!!!!


至近距離での咆哮が私たちの足を地面に縫い付けた。


口から滴る涎が現実なのだと訴えている。


「会長、何とかして下さいよ……」


「ば、馬鹿者。規模が違いすぎる……」


やがて私たちの目の前に降り立ったドラゴンはグルリと辺りを見回して獲物を確認した。


「消えろ!!」


仕方がないが力を使うことにして私はそう念じた。


そうすることで前回のように消えて無くなってくれるだろう。


にも関わらずドラゴンは前足を上げて地面に叩きつけた。


轟音が周囲に響き渡り、地響きで三人は宙に浮かび上がる。


「えぇぇええ!!」


「うおっ!!」


「キャッ!!」


三番目の声、誰が言ったとは言わないが、こんな状況でも吐き気はする。


「茅ヶ崎!口を覆っている場合ではないだろ!!」


「ちょ、待っ……」


「大丈夫?鈴ちゃん」


げ、原因があなたですなんて死んでも言えない。


今にもドラゴンさんが襲ってきそうなんだが……。


何で消えてくれないの?


『鈴、そいつは奴らのボスである核です。物理的でなければ〈力〉は効きません』


以前襲われたときにリィナが言っていた〈核〉という奴なのか。


「会長、雛宮さん連れてちょっと隠れていてください」


「嫌だ、お前も来るんだ、茅ヶ崎」


「隠れていてください!!」


私が必死に叫ぶ姿を見て会長は何を思ったかその言葉に渋々従った。


「……死なないでくれよ、これ以上人が死んでいくのを見たくないんだ……」


そう悲しそうに呟いた会長は雛宮さんを連れて逃げ始めた。


「さあ、殺り合おうか……」


会長と雛宮さんが見えなくなったのを確認すると、私はドラゴンと対峙して歩み始める。


すると奴は急に長く尖った尻尾を振り回してきた。


「尻尾は私には当たらない」


ゆっくりと歩く私の直前を尻尾の先端部が通過していく。


「この場に無数の刀を顕現し、出現次第それは鱗を貫いて突き刺さる」


言葉を言い終わらない内に次々と様々な形をした刀が現れ、ドラゴンの皮膚に突き立てられていく。


一度仰け反ったドラゴンは大きく息を吸い込み、その牙の生えた大きな口で勢い良く炎のブレスを吐き出した。


「炎は私を避けて通り、突き刺さった刀は爆発する」


私を避けた炎は周囲の木々を焼き尽くしていく。


直後ドラゴンに突き刺さった刀が爆発した。


悲鳴をあげる間も無く、ドラゴンは粉々に霧散してしまう。


私は深く溜め息を吐くと会長たちが逃げていった道を引き返した。


数分歩くと見慣れた巨体が倒れている。


「雛宮さん!?」


何故か会長の姿が見当たらない。


何度か揺さぶると起き上がる雛宮さん。


「会長さんがっ!!オレンジ色の髪の人に!!」


かなり動揺しているようで言葉も通じないが会長はオレンジに拐われたようだ。


必死にしがみつく雛宮さんは泣きながら呻き続けたーーーー。


 鈴 「うわあ、とうとう二人になった」


雛 宮「他の皆は?」


作 者「まだ三階に着いてないよ」


 鈴 「遅っ!」


雛 宮「これで鈴ちゃんは私のもの?」


 鈴 「嫌だぁあああ!!」


作 者「次回予告」


 鈴 「会長を助けにいざ行かん!」


雛 宮「苦戦します!」


作 者「チート過ぎても楽しくない」


雛 宮「そういうことでサヨウナラ☆」


 鈴 「また見てね♪」

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