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お泊まり
蓮視点
「なぁ蓮、父さん、ちょっと出張で1週間くらい家空けるから、その間宮崎にいるおばさん家に止まって言ったらどうだ?」
と父が何気なく蓮に聞いた。
「え?いいの?」
蓮は少し嬉しそうに聞いた。それはそうともおばさんはとても面白くて明るい人だし、そこら辺は少し前の文化の残った美しい場所だからだ。
そうして翌日、蓮は宮崎へフェリーで旅たった。
役1時間ほどの航海は宮崎を楽しみにしている蓮にはとても長く感じた。
そしてやっとの思いで着いた宮崎。片手に携帯、片手にキャリーケースを引きずりながらおばさんの家へと向かった。
すると前から1人の女性とその女性の妹らしき人が歩いてきていた。
その時蓮の頭によぎった。
「写真、、、」
蓮は小さく呟いた2週間ほど前にSNSで見たあの写真と似た何かを感じたのだ。
その時蓮はあまり気にしていなかった。
そんなことよりも早くおばさんに会いたかった。