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映画館デート

作者: 愛村憎

この作品はフィクションです。

「私」の小さな嘘が、読んでくださった方々の一瞬の娯楽になれば幸いです。

 先日、彼とデートに行ってきたときの事です。


 お互いに学生で実家暮らしの私たちのデートは、お互いに映画好きというのもあり、

駅で待ち合わせ

映画館のあるショッピングセンターで昼食

映画

ウィンドウショッピング

駅近くの居酒屋で夕食

という流れが基本です。

 その日見た映画は最近公開された、とある芸人さんの実体験をもとにしたホラー映画でした。正直私はあまり得意な部類ではありませんでしたが、苦手ながらも好きなことや彼がホラー映画好きなこともあり、お互い浮足立って映画館に向かいました。


 昨今の衛生事情で映画館はひとつ飛ばしでしか席に座れなく、いざというときに彼に縋りつくことが出来ないため、私は若干緊張していました。そんな私の緊張を彼は察したのか、

「どうしても怖かったらこっち来な?ちょっとくらいならバレんやろw」

なんて軽口で気を紛らわせてくれました。


 映画の内容はいかにもホラー、って感じでドキドキしつつも楽しいものでした。途中何回か席を移動しようかとも思ったのですが、彼に褒めてもらえる、そうでなくてもドヤ顔で自慢できると思い立って頑張って我慢しました。

 そう考えてるうちに映画は終わり、映画館を後にしてショッピングしながら感想を語り合っていました。彼は若干変人気質な所がある人なので、私とは違う着眼点をもっていて面白い意見を飛ばしてくれて楽しい語り合いになりました。

 ただ、彼の一言で私は背筋に寒気が走りました。


「ああは言ったけどまさか手握ってくるとは思ってなかったわ」

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