初のBTO(受注生産)パソコン、買ってみた
PCにあまりあまり詳しくなく、いつも電気屋さんで買っているよという方は、ある程度共感していただけるかと思います。
また、PCについて最低限の知識を持っている方からすれば、「あり得ねえわ、こいつ……」となること請け合いです(笑) 当時の私の思考回路や5年間使い続けた(投稿日の数日前まで使っていた)ノートPCのスペックを二度見してください。
暇つぶしになる……かどうかは、分かりませんが(笑)
よろしければ、どうぞ。
2020年8月某日、コロナと猛暑のダブルパンチの中、新しいノートPCを注文、購入しました。なぜ、「注文」と書いたかというと、BTOメーカーなるものを初利用してみたからです。
「BTOって何じゃらほい?」という方に簡単に説明すると、Build to Orderの略で注文を受けてからPCを組み立てるメーカーのことです。街の家電量販店みたいに完成したPCを店頭に並べて売っているのではなく、客の注文が来てから、その通りに組み立てていくシステムみたいです。一部の部品を変更することもできるので、個人的にはプチオーダーメイドみたいだなと思っています。
さて、なぜ新しくノートPCを買おうと思ったかというと、単純な理由で今までのノートPCスペックが低すぎたためですね。仕事とプライベート、どちらでも使っているものなんですけど、約5年間使っていました。ちなみに、5年前は普通に街の電気屋さんで購入しました。今回、ノートPCを新調するにあたって、「5年前の失敗」をしないためにも、いろいろと調べまくったんですよ。
ここからしばらくは、5年前のことについて書いていきます。
PCにあまり詳しくない方は「わかる、わかる」と共感していただけるかもしれません。
ただ、PCの知識が少しでもある方からすれば、「ありえねえわ、こいつ」と思われること間違いなしです。まあ、暇つぶしになるかは分かりませんが、よろしければ読んでみてください。
さて、5年前の失敗とは何か。あまりにもPCに無知すぎたために、かなりの低スペックPCを買ってしまったことです。
当時、やはり仕事でもプライベートでもノートPCを使っていたのですが、その時点でWindows7でした。Windows10への無料アップデートも試そうとしたのですけど、なぜか最後の段階でエラーになってしまい、失敗するんですよ。ネットで調べたりもしたけど、まったく理解できず。家族にも知り合いにもPCに詳しい人はいなかったので、ええ、諦めました。
で、しばらく使っていたんですけど、そろそろ買い替えようと思って、電気屋にPCを見に行ったんですよ。
店員さんは、とても親切な方でしたねえ。私が当時、店員さんに相談した内容は以下の通り。
Windows10の入ったノートPC
仕事でOfficeのWordなどを使っている
ゲームはしない
ネットサーフィンやYouTubeをよく見ている
そしたら、10万円くらいのノートPC(日本の某有名家電メーカー)を紹介してくれましたよ。15万円くらいの高いPCも6万円くらいの安めのPCも、置いてありましたので気になって聞いてみました。
店員さん「15万円くらいのPCはゲームとかいろいろなことができて、6万円くらいのはネットやWordとか同時には無理です。別々ならできますよ」
「PCの性能を上中下に分けるなら、15万円くらいのが【上】、10万円くらいのが【中】、6万円くらいが【下】ですね」
「なるほど!勉強になった!」
そう思い、10万円ちょっとの【中】性能のPCを買いました!
いい買い物をした!
そう思っていた時期も、ありました。
ノートPC(店員さん曰く中スペック)を購入してから3年ほどが経過しました。
やりたいゲームが2つほどできました。ひとつは将棋のゲーム。もうひとつは、【信〇の〇望】。どちらもお値段、約1万円也。
とりあえずCDをPCに入れてインストールするやり方ならわかるので、店員さんにゲームのパッケージを見せて、聞いてみました。
私「このゲームを3年くらい前のノートPCでできますかね?」
店員「えーと……、PCのスペックって分かりますか?」
私「3年前のやつで【上中下】に分けたら、【中】くらいの性能なんだけど……。当時、PC買ったときにお店の人が言っていたんですが……」
ええ、本気で言い放ちました。店員さんは、もちろん困惑。私も理由がわからず、「???」状態。
当時の私の感覚では、3DSでもDSでも遊べますか? みたいなイメージです。
一応、その時は買わずにググって、PCの性能の見方を調べました。
性能については、よく分からんが、買ってから遊べないとわかるのは困る。スペックが分かったら、スマホでPC画面の写真を撮って、店員さんに見せるか、ネットで聞けばいいかなと思っていました。
その時、役に立ったのがKOEITECMO SYSTEM VIEWERというアプリ。ダウンロードしてPCで開くと、そのPCのスペックがずらーっと出てきます。そこで出てきた私のノートPCスペック。
CPU:Intel Core i3 6100U
メモリ(RAM):4GB
この数字について、いろいろ調べましたとも。確かにOfficeとネットくらいなら、動きますよね。たとえ「最低限」という言葉が頭についたとしても。
ええ、ええ……、当時の店員さんは悪くないですよ。「ゲームはしない」と言いましたし、私が当時望んだスペックは「最低限」こなせますものね。
必要以上に高いスペックのものや、その「最低限」を満たさないものを売りつけなかった店員さんは、客のニーズに合ったものを紹介してくれたんですものね。
このことがきっかけで、PCのスペックについて色々と調べようと思いましたけどね。
まあ、そういうことで、当時は意味がよくわからなかったCPUやメモリについて、ググりながら調べ、自分の【中スペック】PCが、実は【中スペック(笑)】どころか、【低スペック】だったという衝撃の事実を知りました。
いま思うに、【上中下】の【下】には、PentiumやCeleronのことを言っていたのではないかなあと思います。
実際に、2020年でも電気屋で売っていますからね。しかも高い。
さて、とりあえずスペックが分かり、独自の調査結果では将棋はできるかもしれないけど、信長さんは無理かも?ということで、先ほどのKOEIのアプリ情報をスマホでパシャリ。
コピペもしてネットで聞いてみました。結果は予想通りで、将棋はできると思うが、信長さんは無理とのこと。一応、スペック情報(スマホ写真)を持って、お店に行きました。
念のため、両方のゲームパッケージとスマホを見せて遊べるかを確認。店員さんも同じ意見だったので、とりあえず将棋は購入。PCにCD入れてインストール。
ただ、やはり信長さんも諦めたくない。そこで、最新作は無理でも、ひとつ前のシリーズなら遊べるかもという情報を入手。必要スペックと私のスマホをにらめっこ。まあ、多分行けると思う。ということで、念のためにネットで聞いてみたら、遊べるかどうかがまっふたつに割れました。
内容をまとめると、「PCで動くことは動くと思う。でも、スペックギリギリだから、PCが無理しすぎて壊れやすくなるよ」みたいなものに落ち着きましたわ。
とりあえず遊べるならと思い購入を決定。
ただし、できればCDで入れられるパッケージ版がいいと思い、都内の店を回ることに。
なぜパッケージ版にこだわったかというと、ネットダウンロード版購入って実はやったことなかったんですよね。どうしても「失敗したら……」という不安がよぎり、なかなか手が出せなかったんですよ。
それに将棋ソフトは、パッケージ版のCDでうまくいったので、そっちならという自信もあったんですよね。
仕事帰りに新宿や秋葉原のお店にも行って、ひとつ前のパッケージ版を探しましたが置いておらず。結局、ダウンロード版をSteamで購入しました。
ちなみに、ダウンロードとアップデートで2時間くらいかかったと記憶しています。
さて、こんな感じで、やりたいゲームは一応遊べたので良かったものの、買い替えるときに低スペックPCをまた掴まされてはマズいと思いまして。さらに、購入から5年目になると、重いのなんのって……。
第6世代の Core i3はまだしも、メモリが4GBではかなり厳しい状況でした。タスクマネージャーを開いたところ、Windows10のシステムとバックグラウンドで動いているセキュリティソフト、Google Chrome のみでメモリが常に90%越え。
3.9GB中3.8GBまで行った時には、もうね。やばいと思いましたよ。
ちなみにCPUも将棋ソフトで棋譜(将棋の対戦記録)をコンピューターで解析させたら、常に100%になりました。
とりあえず諸悪の根源はメモリだと思い調べたら、メモリを自分で交換できるとか書いてあるじゃないですか。
でも、とっても不器用な私。さすがに自信がない。仕事でも使っているので、失敗して動かなくなったらおしまいです。
まあ、そういう感じでPCについて調べていて、段々と新しいPCが欲しくなってきましてね。色々と見てみると、「自作がいいよ」とか「家電量販店はおすすめできないよ」とか、情報が集まりました。
でも、メモリを自分で交換する勇気もないチキンな私が、自作に手を出しても結果は目に見えています。絶対、失敗する。YouTubeでジャンクPCの魔改造動画もいくつか見たけど、あれは無理。
そんな中、オーダーメイドで作ってくれるBTOメーカーなるものがあると聞き、初心者でもサポートが充実しているという某メーカーを選びました。
まずは、価格比較サイトで、絞り込んでよさそうなノートPCを発見。ブックマークに登録しまして、いくつかと比べましたわ。
一応、注文する前に、地元の家電量販店も2軒廻ってみましたが……。いまだにCeleronや4GBを売っているんだなあと、逆に感心してしまいました。
CPU Celeron メモリ4GB HDD240GBで13万円。当然、GPUは無し。うん、すごいものを見た。
結局というか、予想通りというか、電気屋に欲しいものがなかったですね。売られているPCのほとんどがメモリ4GBという恐ろしい実態を目の当たりにしました。
店員さんに欲しいスペックを聞かれたので、
ノートPC
メモリ最低8GB、できれば16GB
SSDとHDD搭載のもの
ゲームもやりたいので、グラボも搭載されているもの
OfficeはWordやPowerPointも使うので、Home and Businessが入っているもの
こんな感じで伝えたら、グラフィックボードの入っているノートPCに案内をしてくれましたが、3台とか4台しか置いていないんですね。結局、BTOのメーカーのほうが、値段も性能もよかったので、買わずに帰りました。
さすがに変にすすめては来ませんでしたね。
ちなみに、その時店員さんが「Celeronは問題外ですしね……」という、本音?が出ましたわ。「この店、その問題外のCeleronを売っているけど、そんなこと言っていいの?」って、心の中でツッコミを入れたのは内緒。
翌日、例のBTOメーカーに電話。購入時の相談が電話でもできるというので、かけてみました。色々と詳しく聞いて、かなり長い時間相談にのってくれましたね。で、ネットで改めて注文し、お金を払って1週間弱で届きました。
ちなみに今回の新ノートPCのスペックは以下の通り。
CPU:Core i7 10750H
メモリ:16GB
ストレージ;M2.SSD 512GB/HDD 1TB
グラボ:GeForce GTX1650
Office:Home and Business(オプションで追加)
外付けブルーレイディスク(別売り)←将棋ソフトがCDだったので、購入。
マウス(別売り)
3年保証(1年保証のものを、お金払って延長)
セキュリティソフト:15か月分(ネット購入の特典でついてた)
こんな感じで、税込み20万円。
まあ、BTOの中では高めなのかもしれないけど、サポートも良いみたいだし、個人的には大満足です。
ちなみに古いPC(OSや動作関連は不問)を下取りしてくれるとのことで、Windows7のさらに前に使っていたWindows Vistaをリカバリして送りました。
怖いもの見たさで、Vistaのスペックを見てみたら……
CPU: Core 2 Duo
メモリ;1024MB
思わず、二度見してしまいましたわ。Core i3どころか、さらにその前のCPUもそうだけど……。何よりもメモリが1GBって。
今から13年くらい前に初めて買った自分専用のPCなんですけどね。ちなみに買ったのは大学の時。
随分とPCも進化したんだなあって、思いましたねえ。
いかがだったでしょうか。
まあ、PCに詳しい方なら、5年前の失敗は「ありえねえわ、こいつ」となること間違いなしでしょうが、PCについて詳しくない人間の思考回路を少しでも理解していただければと思います。
逆にPCに詳しくない方は、5年前の私と同じ轍を踏まないように、最低限の知識を購入前に入れることをお勧めします。
私のおすすめは、YouTubeの解説動画ですね。「パソコン 初心者」で検索をかければ、いろいろなチャンネルで基礎知識の動画を見つけることができます。1つだけではなく、複数のチャンネルの解説動画を見てみるといいでしょう。ほかにも「パソコン スペック」などで、ググって記事を読むのもいいです。鵜呑みはダメ。
新しいノートPCが届いて、3日。個人的には、満足しています。やっぱり、高スペックのPCは、速くていいですね。起動時間が短いのが、とにかく嬉しいです。
とりあえずは、無料のオンラインゲーム辺りをやってみたりしようかなと思っています。まあ、これだけのスペックがあれば、あとから何かやりたいことが出てきても、何とかなるでしょう。
あの低スペックPCでも5年は使えたわけだし、最低でもそれ以上。可能なら10年は使い続けたいですねえ。10年はさすがに無理かもしれないけど、そのくらい使える程度のスペックを積んだつもりです。
10年後、この新しいPCがローエンドくらいの性能になっているでしょうけどね……。
最後まで長々と読んでいただきありがとうございました。単にPCについて無知だった私の失敗談や思考回路を書いただけでしたが、暇つぶしになっていただければ幸いです。