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フェアリー・ダブル  作者: 芝森 蛍
雪の葉踏み散らす白銀の十三夜
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プレリュード

 割れた殻。その隙間に流れ込む、七色の旋律。

 秘匿の繭は修繕され、世界は再び正しい数字に包まれる。

 けれども、既に枯れ落ちた葉は掬えず。過酷なる時と共に、不気味な歩みを大地に響かせる。

 遅かった子守唄。眠りに落ちる大地には、悪意纏った軍勢が押し寄せる。

 今年最後の境界線。藁葺(わらぶ)きの背中から見下ろした母には、雪上の足跡が浮かび上がる。

 冬に大樹は目を閉じて。人の世は寒さと暗さに身を寄せる。

 暖炉の灯りは、形を小さく、儚く揺れる。

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