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ポストリュード
眠りの縁で揺蕩う。微かな温もりがそこにいる安心感を紡ぐ。
夢を見る。形の世界で。僅かに輝く色。それは…………5?
訊き慣れないそれに意識が攫われて手を伸ばす。すると返った、手のひらの感覚。温かいいつもに、目が覚める。
目の前には鑑映しなピスが一人。その瞳にはケスと同じ探訪の色。言葉にならない実感が、共有と共に確信に変わる。
未だ見ぬ時。ここでは無いどこかでの、新たなる出会い。何かが変わる、その瞬間を垣間見る。
しかしそれらは今ならぬ話。次いで聞こえる声に顔を回せば、見慣れた顔がこちらに向いていた。
心配と、安堵の形。掠める思いに納得して立ち上がる。
ごめんなさい。




