表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/44

08.二十七日目・前半(十九日~二十二日目)



●二十七日目 前半


 いろんなことがあってしばらく日記をつけてなかったけど、今日から再開する。


 まずは前回の最後の日付から、今日までの出来事を。

 ちょっと記憶が曖昧なところもあるけど、思い出せる範囲で。




 十九日目。


 私と紀子が砦に行こうとした時、神殿の方から先触れが来た。

 これから神官戦士団――街の警備を担当してるクアランさんの部下じゃなくて、神殿おかかえの正規の軍隊みたいな人たち――が、私たちに事情を聞きに来るという。


 いまから出かけるところだと話したら、一人でも逃げ出したら敵対行為とみなす、と警告された。騒然となったけど、結局、私たちは従うことにした。


 この判断が間違っていたかどうかは、今も何とも言えない。私たちの安全だけを考慮するなら、ここではねつけたほうが良かった。でも、少なくともこの時の私たちは、神殿に敵対するのは愚策だと考えていた。最悪、この街を滅さないといけなくなる。


 いちおう保険はあった。紫波さんと佐藤くんが街に出てて、その場には居なかったのだ。


 ただ、彼らの位置を確認しようとしたけど、地上からだと人が重なりすぎて分からない。伝言を残す時間ももらえなかった。


 大神殿に「連行」されて、まずクアランさんと菊池くんが面会。菊池くんはこの時「何があってもこらえてくれ」と頼まれたそう。


 そして、全員で広間に通されて、クアランさん含む四人の神官長と面会した。


 一言で言えば魔女裁判だった。私はこの時初めて知ったけど、私たちは街の人たちから絶大な支持を集めていた。笑っちゃう話だけど、一部には「新しき神々」なんて言われて、カルト教団みたいな集団も立ち上がっていた。


 ようするに、それを快く思わなかった大神殿の上層部が、あの発光現象とか、その他諸々の罪を私たちにかぶせて追放しようとしていた、というわけ。


 クアランさんはずっと私たちを弁護してくれていた。彼の依頼はぽつぽつこなしていて、私たちは街の治安維持に一役買っていた。そのせいで余計な支持を集めてしまった、とも言えるわけだけど。


 どちらにせよ序列3位のクアランさんだけでは発言力が弱すぎた。でも、基本的に私たちを糾弾していたのは序列1位のゼフって人だけ。ほかのふたりは様子見という感じ。


 人数が足りない理由もしつこく聞かれた。これについては「調査に出ている」で押し通したけど、正直ちょっと苦しかった。形勢はかなり悪かった。


 私はみんなが暴発しないかどうかだけが心配だった。特に稲見さんと義経くん。かなりイライラしてて、いつ爆発してもおかしくなかった。萩原さんはずっと目を閉じていた。


 そのうち、ぽつりと神官長の一人が発言した。序列2位のジェルビっていう人。まずは大神官さまにお伺いを立てるべきでは、と。


 もっと早く言って欲しかった。彼の提言に、序列4位のアスモフって人も乗っかって、ゼフは強固に反対してたけど、決まりでは序列が何位だろうと一票らしくて。


 結局、三十分ほどあとに大神官さまがやってきた。


 なんていうか、すごく感じのいいおじいさん。ずっと寝たきりだって聞いてたけど、思ったより足取りも口調もしっかりしてて、私たちはひとりずつ別室に呼ばれ、彼の面談を受けた。


 この時のことを思い出すと涙が出てくる。私のは面談というか、ほとんどカウンセリングだった。宗教のトップに立つ人ってやっぱり人格者なんだな、っていうか。色んな迷いとか葛藤を、綺麗に洗い流してもらった気がする。


 意外なことに、のちに義経くんも彼を絶賛していた。大神官さまは一言も、神さまがどうとか、そんな話はしなかったらしい。私の時もそうだったけど。「信じられるものを信じなさい、そしてそれに恥じない生き方をしなさい」と言われたそうだ。


 とにかく。


 結果、大神官さまのお沙汰は「無罪」。それどころか、


「こんな無辜むこの若者たちを引っ立ててくるようでは、大神殿も先が暗い」


 とおどけた調子で言っていた。ゼフが悔しそうに歯噛みしてて、私は「ざまあみろ」って思った。


 ただ、あの発光現象に関して、神官戦士団がすぐさま調査を行うこと、私たちにはその間、神殿内に居てもらう、という要求が、クアランさん以外の3人の神官長からあって、これは退けられなかった。


 すでに調査に向かったメンバーが居ること、いま彼の帰還を待っているということ、彼は街に明るくないので、誰かが宿に残っていないと困る、ということを菊池くんが話した。


 それで、菊池くんは私と紀子を送り出そうとした。でもゼフは抜け目がなくて「行くの一人だけだ。こちらで選別する」とか言って、こともあろうに萩原さんを指名した。いちばん大人しくて扱いやすそうだとか思ったんだろう。


 私は強固に反対したけど聞き入れてもらえなかった。


 萩原さんは何人もの神官戦士に囲まれて宿に戻った。私たちはそれぞれ別室に軟禁状態。私には絶望しかなくて、とにかく萩原さんの権能が暴走しないことだけを祈っていた。


 ただ、この日は何事もなく終わった。




 明けて二十日目。


 朝から大混乱だった。大神官さまが亡くなったからだ。


 個人的にも思うところがあって、ショックは大きかったけど、違う意味で困ったことになった。


 ゼフがまた、この件で私たちに言いがかりをつけようとしたらしいけど、さすがにずっと監視のついていた私たちに罪は被せられなかった。大神官さまのお沙汰もくつがえらないから、私たちの無罪は確定だ。


 ただ困ったのは、神官戦士団の調査が延期されたこと。じゃあ帰してよ、って思うけど、そうはならず、私たちは引き続き軟禁状態。


 私は【神眼】を駆使して神殿内を調べ、みんなの位置と逃走ルートの選別をしていた。もう誰かが暴発するのは確定。どこから騒ぎが始まっても、みんなといち早く合流できるように。


 でも、神殿内のみんなは私の予想を越えてよく耐えてくれた。


 暴発は外で起こった。この日の晩、紫波さんと佐藤くんが、萩原さんを救出して行方をくらましたのだ。


 でもこれは、私に言わせればファインプレーだ。萩原さんに余計なストレスがかかって、いつかの私みたいな心理状態になったら、どんなに酷いことになるか。

 彼女の権能は「視界に入った生き物を、念じるだけで殺す」能力だ。堅苦しい【神眼】の説明文にあって、「生物」じゃなくて「生き物」と表現されているのを、私はずっと気にしていた。


 もし、その「生き物」に「この世界」が含まれるとしたら?

 この世界の破滅を、萩原さんが望んでしまったとしたら?


 決して試していい可能性じゃない。私はそれだけをひたすら恐れていた。




 ともあれ、二十一日。


 私たちは萩原さんが救出された事実を知らされることもなく、いきなり「魔法」で眠らされた。


 私はこの時まで彼ら――異世界人を侮っていた。正直、みんながその気になればいつでも逃げられる、と。実際はそうじゃなかった。


 気がついたら手足に枷、そして猿ぐつわと目隠しをされ、牢屋に閉じ込められていた。そのままもう一日過ごすことになる。だからこの先は主にみんなの話。私が見ていた場面もあるけど、順番は前後するかもしれない。


 紀子はこの日初めて自分の弱点を自覚した。目を封じられると何もできないのだ。せいぜい自分の身体を浮かび上がらせることくらい。枷も外せず絶望していた。


 ミコはとにかく、菊池くんの言いつけを守ろうとずっと大人しくしていた。


 義経くんもどうしようもなかった。時間を止めたって枷は外れないからだ。


 菊池くんにも、当然できることはない。ずっと自分を責め続けていた。



 いち早く抜け出したのは稲見さん。と言っても、もう日が沈んだ後だったけど。


 脱獄手段は想像を絶するものだった。枷に強い電流を流して熱で焼き切ったのだ。おかげで右手はぼろぼろ。さらに全身のあちこちにひどい火傷を負った。

 

 稲見さんはそんな状態で、ひとり脱出に成功した。


 そしてたまたま私の牢の前に来て、鉄格子を焼き切ったけど、そこで追手が来て私の救出を断念。多勢に無勢の中、何とか神殿の外まで逃げ切り、あとは闇に紛れて身を隠しながら街を彷徨い続けて。


 民家の納屋で力尽きた。


 ずっと見ていた私は声を張り上げて泣いた。




 紫波さんたちは神殿に殴り込みをかけようとしていた。萩原さんは私と菊池くんの意をくんで説得したらしいけど、佐藤くんはもう全面戦争をするつもりだったらしい。


 紫波さんも異論はなかったそうだ。そして、萩原さんにも何かできないか尋ねた。


 萩原さんは泣きながら秘密を明かしたそうだ。あかりを殺したことも。私には返しきれない恩があるとも言っていたそう。そんなことはないのに。私はただ自分が汚れるのが嫌だっただけのに。


 ともかく、人死にだけは避けたい、というのが萩原さんの主張だった。それで紫波さんたちも方針を転換して、まず情報を集めることにした。方法はいつものやつだ。そして今回、佐藤くんは何も遠慮をしなかった。


 神殿の人間を何人か拉致して、中の情報をかなり詳細に集めた。そして日が沈んだら、私たちの救出作戦を決行。


 ちょうどそのタイミングで、稲見さんが起こした騒ぎにかちあった。


 私は全然気づかなかったけど、稲見さんが逃げ切れたのはほぼ佐藤くんのおかげだったらしい。私が泣き崩れている間に、彼らは合流を果たした。


 そう、稲見さんは生きていたのだ。


 私は嗚咽が少し収まった頃に、稲見さんがさっきの納屋から居なくなっていることに気付いて、遅ればせながら【神眼】のクラス名簿を確認した。間違いなく稲見さんは生きていた。本当に、本当に安心して、また泣いた。


 稲見さんは神殿内の様子を三人に説明した。拘束はされているけど、みんながまだ無事なこと、神殿の全てが敵ではないことあげ、全面戦争にはまだ早いと主張した。


 私たちが殺されるとすれば、絶対に公開処刑になる、救出するならそのタイミングがベストだと言ったらしい。それまでは、少なくとも強引な手段は控えるべきだ、と。


 ともかく稲見さんのおかげで、最悪の事態は回避された。私たちの危機は続くわけだけど。


 ちなみにこの頃、クアランさんも軟禁状態にあった。じっと祈りを捧げていたように見えたけど、ひたすら神々に願っていたそうだ。私たちが早く解放されるよう。そして、私たちに街が滅ぼされてしまわないよう。前者はともかく、後者の願いは聞き届けてもらえたのかも。




 二十二日。


 この日の早朝、砦組が全員そろって帰還。彼らの大冒険は割愛する。本当に長い長い冒険譚だ。本が一冊かけそうなくらいの。


 と思ったけど、やっぱり少しだけ書いておこう。


 北の砦の地下には、巨大な迷宮が広がっていたそうだ。それも「魔神窟」と呼ばれる、濃密な魔力が充満した空間。正直、私はまだ良くわかってないけど、ゲームで言うダンジョン? みたいなもの。


 アルさんたちの軍団は、この魔神窟の調査が目的だったそう。予想外に広大で、魔物も沢山いたから日にちがかかったけど。


 あの日――発行現象があった日、ようやく最深部に到達したそうだ。


 そして見たこともない化け物に遭遇した。蓮川くんいわく「魔神」。彼と穂村くんがふたりがかりで大苦戦したそうだから、本当にとんでもない化け物だ。


 あの発光現象は、魔神を倒した時に出たものみたい。凝縮された膨大な魔力が一気に解放されるとああなるのだとか。


 ただ、この後もまた大変で。


 砦周辺で、一時的にみんなの権能が使えなくなっていたらしい。蓮川くんが「仮説だけど」と原理を説明してくれた。さっぱり分からなかった。


 とにかく、藤堂くんが戻ってこれなかったのはこれが原因。地上では大騒ぎで、この時点ではまだ、迷宮に潜っていた穂村くん、蓮川くん、アルさんたちの安否も不明。


 日が明けても戻ってこないので、藤堂くんは「これはヤバイ」と、救出班に同行し、ダンジョンに潜ったらしい。どうせ力は使えないし、歩いて帰るわけにも行かない。地上に居てもすることがないし、第一ふたりの無事を確認しない限りは私たちのところに戻れない、と思ったからだとか。


 本当に律儀な人だと思った。男気があるっていうか。かなり見直した。


 それで、ダンジョン内部で半死半生のふたりと再会。一緒に潜っていた調査隊はほぼ壊滅状態で、残念なことにアルさんも亡くなってしまったそうだ。


 なんとか地上に生還し、権能が使えるようになったは二十一日未明のこと。藤堂くんは急いで帰還。夜中にもかかわらず宿が無人だったので途方に暮れ、砦に舞い戻った。


 蓮川くんは即、徒歩による帰還を決定。今度は穂村くんも従った。

 そして丸一日かけて、街に到着したというわけ。




 蓮川くんたちはまず、神殿に向かった。宿に私たちが居ないし、事情もまるで分からないし、情報が必要だと思ったから。


 でも途中で佐藤くんが彼らを補足し、慌てて蓮川くんを操り、彼の身体を借りてみんなを誘導し、合流した。


 もう少し遅かったら稲見さんは危なかった。天野さんの【再生】が、瀕死の彼女を全快させた。私はちょうどこの時、やっと彼らの姿を補足した。


 この時点で、クラス名簿で確認できるみんなは無事だったけど、ハルカだけはどこに居るか分からなかった。焦燥感が凄かった。まさか、まさか、って想いがどんどん強くなって。嫌な予感ばかりが強くなっていく。


 同じころ、ミコの我慢が限界を越えた。


 笑っちゃうけど、トイレの我慢だ。いや、よく耐え抜いたと思う。私はすでに諦めて――。ほんっとに、ゼフだけは許せない。落とし前は必ず付けさせてやる。


 それは置いといて、ミコにはあんな拘束、意味がない。最初から分かっていたことだ。彼女は久しぶりに全身炎化して暴れまわった。すごい高熱だった。鉄格子は一瞬で溶けたし、神殿の人たちは悲鳴を上げて逃げ回っていた。私は胸がスッとした。


 ミコはまず菊池くんを救出し、次に義経くんを助けた。そして紀子。私は最後だった。特に深い意味はないけれど、ミコが私を助けたのはいちばん最後だった。


 そこからは説明することもない。私と紀子が一緒になった時点で無敵だったし、私の怒りは頂点に達していた。私たちは神殿内部を次々に制圧しながら、ハルカを探した。


「ハルカを連れてこないとこの街を消し飛ばす」とか、そんな感じのことを言って回った気がする。完全に頭に血が上っていたので、この時の記憶は曖昧だ。


 やがて、軟禁を解かれたクアランさんがやってきて、ほとんど土下座みたいに跪いて私たちに許しを請うた。別に彼が謝る必要は微塵もないけど、菊池くんが「誠意を見せて欲しいな」と言い捨てた。土下座してる人間に誠意を見せろって、かなりすごい言いざまだと思う。


 クアランさんは、神殿の人たちに向かって必死に声を荒げて、私たちに従うよう言った。


「この悪魔どもに屈するのですか!」とか言ってた人が居たけど、クアランさんは見たこともないような形相で言い返していた。「死にたいなら一人で死ね、この街を道連れにすることは許さん!」とかなんとか。


 それで、ぽつぽつと動き始めた人たちが居た。しばらくすると、いつの間にかみんなクアランさん従っていた。そして分かったのは、3人の神官長が、ハルカを連れて地下に向かった、ということ。


 そこで観念したのか、ゼフの側近の一人が洗いざらい吐いた。クアランさんを解放したのも彼で、私たちの前で物凄く青い顔をしていた。どうも、私たちにはめられた枷は魔法を封じる物らしくって、それで安心しきっていたみたい。


 馬鹿じゃないの?って思った。権能は魔法とは違うもの――って、これはただの受け売りだけど。蓮川くんの。


 でも、私たちが魔法で眠らされた時、ハルカにだけは通じなかったそうだ。しかも、私たちと同じ枷をはめたら、「パリン」って音がしてその術式?が解けたのだとか。


 そこでゼフは思い至った。彼ら――聖柱教(セラ・クティル)に伝わる伝説の力、全ての異能を打ち払う「絶対魔封」を、ハルカが持っているのだと。


 ここからはクアランさんの話。大神殿の地下には「神器」なるものが封印されていて、創設者が「危険だから絶対に触るな」と言い残していたそう。その封印も、ハルカなら解いてしまえるだろう、と。


 というのも、デルナ山の頂上にあったという大きな柱は「聖柱クティル」と言って、聖柱教かれらの重要な御神体だ。でも、それが無くなってしまった。聖地デルナの求心力が低下するのは必至。だから、「神器」を利用して、人々の信仰を集めようと画策しているのだろう、と。


 冗談じゃない、と思った。そんなくだらないことに、うちのハルカを利用させるもんか、って。


 すぐにクアランさんに案内してもらった。このまま行くのは危険かとも思ったけど、菊池くんがいやに前のめりだった。ううん、理由は知ってるけど。


 地下は大きな礼拝堂みたいになっていた。祭壇にあったのは、大きな怪物の像。なんとも形容し難い見た目で、腹が異常に膨れた、それでいて筋肉質の身体で、コウモリみたいな顔が胸に埋もれたようについていて……腕は太く長く、4本もあって、それとは別に足も6本生えている。


 私たちは間に合わなかった。ハルカがその像に振れた途端、デルナの街全体が揺れた。


 そして、【魔神】が復活した。




 ちょっと長くなりすぎた。このあたりで一息入れようと思う。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ