表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の異世界活動録〜イセカツ!!〜  作者: そっちょんげ
3/6

2 「絶対領域(テリトリー)」

「よし、ついたぞ」


ルグドラがそう言いながらゆっくりと下降する。


「あっという間だったが、あの飛行はなんとかならないのかよ?」


あんなのに乗り続けていたらいずれ気絶しそうだ。

誰もがそう思うだろう


「いやいや、すまんな! 人を乗せるのは久々で気分が高まってしまったわ!」


「あのな? 安全運転という言葉があるんだ。なるべく乗ってる人に負担を与えては行けないんだぞ?」


「うるさいわい!乗せてやるだけ良いではないか!」


ドン!と音を立て森の少し開いたところに着陸する。


「お前なぁ、、」


これではキリがない、切り替えて能力を試すとしよう。


確か男神からの手紙にあった「絶対領域」とは、テリトリーと呼べば発動するらしく、発動したら能力の詳細が頭に流れ込んで来るらしい。


「「絶対領域」とやらを試すのか?」


「ああ、使ってみないと分からないからな。」


「ほう、ならば試してみるが良いぞ!」


何故ルグドラは上から目線なんだろう

そんな事を思いつつ透は言う


絶対領域テリトリー!」


瞬間、辺りを光の球体が覆う。

直径100mだろうか、結構広いな。そして頭に能力の詳細が流れ込んで来た。


どうやらこの能力、サークル内ではほとんどの事を可能にするという能力らしい。

瞬間移動も可能にし、落雷、炎岩を吹き飛ばす、回復と言った、この世界でいう魔法で出来ることはイメージ次第で行うことができ、身体強化まで可能らしい。


ここで最強だと思った方よ。残念。

現実は厳しかった!


よーし1丁、雷でも起こしてみようかな!と思い


「雷撃!」


と言って、


「ドガーン!!」


とは言いませんでした。

起こったのは少し太い静電気のようなものが、


「パチッ!」


と言っただけでした。


「えぇ、なんでだ?」


「その能力はな、まともな人間には使えこなせぬよ。脳内で座標をしっかりと定めイメージし、初めて形と成すのだ。

そもそも魔法というのは、実際するものを強化するというのが本来の使い方で、1から生み出すというのは並大抵の者にはできぬわ」


博識顔でなんか凄い大事なことを軽くいうルグドラを見て、少し感心した。


「お前、本当に凄いのな」


しかし、何でこの能力を知ってるんだ?


「ハッハッハ! 六龍に名を連ねる我にとっては常識よ!!

貴様みたいな阿呆とは違うワハハハ!」


こいつ言いながら笑いながったな!

感心と言ったが取り消しだ!


「阿呆という方が阿呆なんだぜ?

そんなことも知らないのかよヘッヘッヘ!」


「そ、そうなのか?

そ、それでは貴様は天才だ!そ、それなら我も天才であろう?」


まだまだだな!ルグドラさんよ!俺の勝ちとさせてもらうぜ!!

まぁ、これ以上はキリがないと思い、軽く流す


「あーそうだね。

てかさ、サラッと言ったけど六龍って何なんだよ?」


「む?我の記憶を見たであろう?」


「見ようとするんだけど、部分的に見るのはとても難しいんだよ。」


そう、実際に飛行中もルグドラの記憶を見ようとしたが、多すぎて何処が何処なのか全く理解出来なかったんだよな。


「そうか、確かに我は数千年も生きているからな!」


「数千年ッ!?」


なるほどそれなら納得が行く。

それだけ多いと部分的に見るのは不可能なわけだ。

「驚いたか小僧!」


「ああ、素直に驚いたよ。

それで、六龍の説明を頼む」


「そうじゃったな、六龍とは過去に邪神が現れた時に、他種族と協力し勝利を収めたそれぞれの龍種の長六匹じゃ、我はその内の一龍なのじゃよ」


なんということでしょう!

凄まじく馬鹿だと思っていた龍は相当強いみたいです!

まぁ、バカには変わり無いんだけどね!

そしてここで褒めたらコイツは調子に乗る。だから、褒めない!


「まぁ、それも所詮は過去の栄光だろ? 問題は今なんだぜ?」


「フハハハハ!

やはり面白いのお前は!並大抵の奴なら我を崇めるのだがな、我が見込んだだけあるぞ!

貴様なら絶対領域を使いこなせるかもしれぬな!」


うん、少し調子に乗りましたね。ルグドラの取り扱いは難しいね。


「しかし何故ルグドラは「絶対領域」の事を知っていたんだ?」


「そんなもの、見たことあるからに決まっているだろう?「絶対領域」という名前とは知らなかったがな」


「見たことあるのか!?」


これは俺だけの能力じゃなかったのかー

透は溜息をついたが、ルグドラの返事は嬉しいものであった。


「ああ、と言っても昔いた六龍、レギルスのものなのだが、あ奴の固有魔術だったはずなのじゃがな」


「固有魔術?」


「ああ、決められたものに与えられる、他のものには使えぬ魔術のことじゃな」


おぉ! まさか六龍と同じ能力だとは!


「その六龍のレギルス? って言うのは今ほどうしているんだ?」


「うむ、それが我にも分からんのだ」


まさかとは思うが六龍が死んだのかな?と思い


「死んだ可能性はないのか?」


「そんな事ありえぬわ!!!」


すっさまじい剣幕で怒鳴られた

少しチビッちゃったよ!えへ!


「そんな言わなくてもいいじゃないか?」


「あ、あぁ、すまぬ。

あ奴は我が何をしても死ななかったのでな。

それに、他の六龍と戦ったのならその土地が消滅するはずなのだ。六龍以外にあやつに勝てる奴はおらぬし、奴が死んだということはない!」


ほぅ、つまりレギルスやらと、ルグドラはライバルだったのか?

まぁ、それを聞くと長くなりそうだから後で聞こう。


「そうだ、まだ「絶対領域」の話の途中だな、簡単に使えそうな使い方を教えてくれよ」


「ほう、そうだな、、我は先ほど、魔法は強化するものと言ったな?つまり、一度生み出したもの、又は既にあるものを大きく、強くすることは可能なのじゃ。分かるな?」


「なるほど、じゃあ試してみるか、」


そう思い周りを見渡すがここは森の中。何も無い


「そうじゃの、では、我が炎を出してやるから強化するのじゃ。うーんと、レギルスが言うに、コツはイメージが大事とか言うていたぞ」


「わかった」


イメージか、じゃあ、炎を大きくするのが簡単そうだな


「ではいくぞ!」


そういうなりルグドラは炎を吐いた。

それに合わせるように、大きくするイメージで!


絶対領域テリトリーッ!」


ルグドラの口から吐かれた少しの炎は、正面方向に拡大する


「そうじゃ、そのまま消さずに保ってみろい!」


そのまま、炎が動かず停滞する様をイメージする。


すると炎は綺麗に空中でメラメラと燃え続ける


「そうじゃ、成功じゃな!

ではそのままその炎を輪っかとかに、操ってみるのじゃ!」


「むぅ、」


これが結構きつかった、だけど、しっかりと炎の幅、火力をイメージすることで、

ライオンが飛ぶような輪っかが出来た


「おぉ! 凄いぞ!

しかし、まさか、な、、、、」


「俺も出来たことに驚いてるよ」


どうやらこの「絶対領域」は、想像力が大事らしい。


この時透は、もう一つの能力「感情移入」の力もあり、「絶対領域」の操作を出来ていたとは気づいていなかった


「ねぇねぇルグドラさん?」


「なんじゃ?」


「これってどうやって消すんだい?」


「フハハハハ! 、、、

知らぬ」


わーお、、、割とマジトーンで言い切ったよ

そして、集中が途切れ焦りが出た瞬間


「バゴーン!!」


火の輪は制御を失い大きな炎の塊となる


「ちょちょちょルグドラ何とかして!」


「ふむ、任せろい!」


破雨ライドレイン


そうルグドラが言うや否や凄まじい豪雨が起きる


その雨は一瞬にして炎を消すのだが、、


「ねぇねぇルグドラさん? 雨、止まないね?」


「うむ!実は止め方を忘れての!」


「こんの!ばかやろぉー!!!!」


ルグドラさんはやっぱり、使えない、、

ーーーー

ーーー

ーー


こうして、異世界初日は夜を迎えて行った

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ