1章 1空での出会い
1章 仲間集め編
どうも皆さんこんにちは!
こちらは神凪透でございます!只今上空から落下中でございます!
いやぁ、いきなり白い光に包まれてどこ行くかと思ったら、まさかの天空でございましたよ。
あの男神、俺の運上げてくれるとか言っていたのに最悪じゃねえか。
クソと、悪態を付きながら落下するが自分ではどうしようもない。
思っていたより落下というものは風が顔面に当たり辛いものである。
次第に地面が近くなり焦り始める。
やばい、本格的に不味い。
「だぁ〜れ〜か!助けろぉーー!」
ま、どうせ叫んだって意味無いんだろうけどね。
可能性は無いことも無いじゃん?
それにしたって、出オチにも程があるだろ!次こそは、あの男神に文句言ってやる!
と考えた瞬間、風が顔面に当たっていない事に気づいた
そう、落下は止まっていたのだ。
何故? と思い下を見ると金色の硬い鱗に大きな羽、後ろを見ると尻尾までついている生物に乗っていた。
そう、これはあれだ、ドラゴンてやつだな
男神のやつめ、俺運悪いじゃん。食われるじゃん。
「なに? このままパクッといかれるの?」
出オチには変わんねーじゃん。 辛い
「そのつもりならとっくに食っとるわ」
そう言いながら赤い目の中類顔、が喋る。
いや、まんま爬虫類の顔だわ
しかし驚くのはそこではない。そう、何でこいつ喋ったの?
「喋ったぁ!?」
なんだこの世界全ての生物と話せるのか?
「何を言う、貴様が龍語で助けろと言ったのだろう?
仲間の龍が助けろと言ってるかと思ったら龍語を話す人とはな!驚いたぞ!」
いや俺も驚いているのだが
なに?日本語ってこの世界では龍語とやらなの?
まぁ、助かっただけいいか、、、
どうやら俺は本当に幸運になったらしい。
男神様、バカにしてごめんなさい。
「助かったよ、ありがとな」
「構わん構わん!我も毎日退屈でな!面白そうな奴を見つけれて幸せよ!
ところで貴様の名前はなんという?」
「俺の名か?
神凪透だよ!透とでも呼んでくれ。
お前はなんて言うんだ?」
「カンナギトオルとな?へんてこりんな名前じゃのう。
我はルグドラと呼ばれておる。」
親のつけた名前にヘンテコなんて呼ばないで欲しいものだが、この世界からしたら変なのだろう。
「そうか、よろしく頼むよルグドラ」
「おうとも。こちらこそよろしくな、トオルとやらよ!」
「あれ、なんだこれ?」
そこで自分が手紙の様なものを手にしていることに気づく
「なんだその手紙は?」
俺に聞かれましてもね
「んー、わかんないや、少し読んでみるよ」
と、手紙に目を通す。
最初らへんに、男神だよ! ☆(ゝω・)vキャピと、書いてあった。
正直に言って気持ち悪い。てか何、神様も絵文字使うのね。
どうやら男神が書いたものらしいが、要約すると。
一つ、俺の運はこの世界の生物の中では一番幸運になつたということ。これはここに来る前にも言ってたな
二つ、俺の言葉はこの世界の生物全てに通用する事になったという事。これは、ルグドラと話せたことから本当なのだろう。
三つ、俺の身体能力はこの世界のB級能力者と同程度になったという事。B級というものがどれだけ良いか知らないが、まぁいいとしよう。きっと、それなりに強いんだろうし。
別に魔王とか倒すわけでもないからね。
四つ、感情移入という特殊能力を授かったらしい。これは、後で試してみよう。
五つ、絶対領域という能力も授かったらしい。これは、発動したら分かるらしいのでこれも後で試そうかな。
あと三つ、絶対役にたつであろう内緒の能力なる物もあるらしい。
正直いって微妙だ。絶対領域とやらがどんなもんか知らないが微妙な気がする。
まぁ、最強を目指す必要も無いからいいんだが。
ただ、今まで最悪の運を持っていただけに、世界最強の運が手に入るだけすごい嬉しい。
アイアムハッピーてやつだ
もう一つの望みが、全ての生物と話せるということだ。
ついでに二つの能力にも期待しておこう
と、考えているとルグドラが話しかけてくる
「ところでお主、何故空から降ってきたのだ?」
「まぁ、複雑な経緯があると言うか、別の世界から来たら空にいたんだよ。意味わかんねーよな」
「ふむ。つまり我は命の恩人じゃな。 しかし、別の世界か、、、 それは、まるで、、、」
なんか色々と考えているみたいだが、爬虫類の顔からは何も読み解けない。
「ああ、本当に助かったよ」
「うむ! にしても貴様は面白いことを言うの。別の世界やら、男神やら。」
面白いだなんてとんでもない!
「俺は必死だよ」
・・・・・・・・・しばらくの沈黙のあとルグドラが尋ねる。
「お主、我と主獣契約という物を結んでみんか?」
主獣契約?そんな謎のワードを持ち出されましても俺は何も知らん。
「主獣契約ってなんだ?」
「ホントに貴様は何も知らないのだな。
説明してやろう。
まぁ、簡単に言うと我をどこでも呼び出せて、我を小型化、小物化、にして連れ歩いたり出来るようになる契約だな。」
「小物化と言うと指輪とかに出来るのか?」
こんなでかい奴が指輪になったらびっくりぽんだぜ
「もちろん可能だわい。まぁ、その契約される獣の魔力によってどんなものになれるか決まるがな。
しかし、人間が龍種と結ぶのは滅多にないのだぞ? 誇りに思うが良い!」
てことは人以外にも他の種族が沢山いるということか。
「しかし俺なんかで良いのか?俺はこの世界の事何も知らないし多分弱いぞ?」
まぁ、正直ルグドラが味方になると凄い心強いのだが
「良い良い!貴様は面白そうだからな! それに、最初は仮契約で良い!
ただ、我を楽しませるために冒険をするのだぞ?」
つまり強制的に冒険しろと来たか、まぁ、面白そうだし良いよな?
うん。もしもの時は契約を切れば良いよな。
クズで何が悪いってなハッハッハ
「何を笑っているのだ?」
「いや考え事だよ。」
「考え事で笑うとは気持ち悪いのう」
こ、コイツ、、、
まぁ、良いか。ルグドラにデリカシーが無いということが良くわかった。
「ちなみにその主獣契約ってものは、俺にリスクとかはないのか?」
「ある訳なかろう! その事については六龍の一つ!ルビーアイズ・グローライト・ドラゴンの名において約束してやるわい!」
「お、おぅ!そこまで言うならな」
何故かわからんがこいつの言葉には説得力がある。
これなら大丈夫だろう。
そう思い、俺は答える
「まぁ、主獣契約についての答えはOKだ。その方が色々と便利そうだし。」
「では、契約成立だな! 我の胸にある宝石の様なものを触って契約を結ぶと心で呟くと良いぞ」
ほう、そんな簡単なことでいいんだな。
そう思い契約を結ぶと心の底で呟く。
瞬間ルグドラの記憶が流れ込んでくる。
それはルグドラの一生で、たった一瞬のことだったが、凄まじく、言葉に言い表せれない程の衝撃を受けた。 まぁ、次の瞬間には分からなくなっていたが。
「ああ、記憶が来ると言うのを忘れておったな!」
フハハ!と笑うが、そういうのは早めに言ってほしいものである。
うぅ、頭が痛い
「今度からそういう事は早めに言おうな?」
「ハッハッハ!すまんすまん!
にしても貴様、悲しい人生を送ったのだな!」
「あの不幸を思い出させないでくれ」
実際過去のことを思い出すと頭が痛くなる。
しかし、ルグドラは俺の人生を理解出来ているみたいだが、俺は全くルグドラの記憶を部分的に見ることが出来ない。
まあそれは時間がある時にゆっくりと見ればいいよな。
「すまんすまん!
そうじゃ、これからどこに行きたいか?」
「俺この世界のことよく分からないけど、能力の確認とかしたいから弱い魔物みたいなのがいる所に連れて行ってくれよ」
「良いぞ。しかし、なぜ魔物がいるというのは分かっていたのだ?」
「お前の記憶を見た時だな」
そう、それくらいは見えていた
「なるほど。
では飛ばしていくとするわい。しっかり掴まれよ?」
「え、ちょ、ま」
上手く準備が出来ていないのにルグドラは一気に加速する。
しかし、男神といい、ルグドラといい急な奴が多いんだな。
と、思案しているうちにルグドラは凄まじい速度で飛ぶ。
瞬間顔面に落下中より強い風が当たる。
そして我慢出来ずに叫んでしまう
「ィィィィヤアァァァァ!!!!」
「フハハハハハハ!!」
笑うなよ、怖いじゃあないか。
「ほれ、こんなのはどうだ?」
と、言うなりルグドラは回転し出す。
「落ちる落ちる落ちるぅ!!!」
だがルグドラの背中には手が入るスペースがあり、固定されているので落ちる事は無いのだがな。
分かっていても怖いんだよ。
テレビとかで見るのは余裕そうなのに、いざ自分がすると、恐怖を感じるものである。
「フッハッハッハ!貧弱者めがぁ!!!」
貧弱で何が悪い?飛んだことないし仕方ないだろう?
あ、車にひかれて飛んだことはあったなハッハッハ
笑えねぇよ
とまあ、その感じで空の旅は終わりに近づくのであった
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