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第六十六話拓巳編「逆なのでは。」

おはようございます。

那祢です。

更新が少し遅れました。

今回はゲーム内の結婚。

皆に迫られた拓巳はどう出る?

またあとがきで。

いきなりの求婚。

普通は逆ではないのか?

むしろ結婚相手を今選ばなければいけないのか?

俺は・・・


「えーと。今は結婚とかはいいかな。(-_-)」


濁らすように言ってみた。

拒否ならぬ遠慮をしたのだが・・・


「せんぱーい。何悩んでんすか?」


また一人エアーブレイカーがやってきた。

早めに対策を!


「ギュウジンマル。お前は今、喋るな。」


ギュウジンマルこと優午に釘を刺す。

だが、優午には効かなかった。


「ログ見たんですか求婚されてるんすか!?誰が好きなんですか?」


悪化させたよこいつ。

それがトリガーで皆に火が着いた。


「私は手を握ったことがあります!」

「そんなのあたしだって!」

「キスをしたこともありますよ!」

「してない人、なんてこの中でいるんですか!」

「私は、ダーリンを抱き締めたことあるー!」

「がっしりしていていいよね。」

「私は家に・・・」


あああああ・・・・・

暴露大会だ。

しかも個別チャットで。


『私だけじゃなかったんですか?』

『先輩ごめんなさい。会社の休憩室で寝ていた先輩を抱き締めていました。抱き心地よかった。』

『キス、しすぎです。何処かのコミックみたいにエロハプニングしなくてはいけない?』

『えっとお泊まりの事言って良かったのでしょうか?』

『せんぱい。女子高生に何してんすか!あのとき以来捕まりますよ。』

『や、やるね。バイジャさん。』


とどんどん送られてきた。

俺はここで誰か選ばれなくてはいけない。

俺は・・・・


「じゃあ、なにもしてない私と結婚しよう。」


この空気を壊した者がきた。

ミスティだ。

コイツが一番厄介だ。

サッカーで言うといきなり中央突破したり野球で言うとバントの指示に自分で当たりに行くようなやつだ。


「みんな喧嘩するんでしょ?なら私と結婚しよう。」

「「「「「はあっ?!」」」」」

「はあっ?じゃないよ!皆、ゲーム楽しんでないじゃん。男どもなんて放置だよ。」

「だって・・・」

「ゲーム内の結婚で人生決まる訳じゃないし。」

「そうだけど・・・」


おっ!?

騒いでいた皆が落ち着く。

そのままミスティは喋り続ける。


「じゃあ次のクエスト、一番活躍した人が選ばれるなんてどう?」


ミスティが案を出すと


「それは魔法の方が不利になるんだけどなー?」


とトガリが野次をいれる。

魔法使いは呪文に時間がかかる。

それに比べて接近戦メインのキャラはドンドン攻撃が出来る。

圧倒的不利なのだ。


「じゃあ、物理攻撃に強いやつにするかい?キングスコーピオンとか?」


キングスコーピオン。

でっかい蠍だ。

固いし早いし大きいし。

スナイパーの俺にとって一番嫌いだ。


「じゃあ女子だけでいこう!」

「ポイントでいいんだね!」

「属性、属性っ♪」

「ハヌマも行こう!でもギュウジンマルと結婚してるからノーカンだからね。」


勝手に話が進んでいる。


『ちょっと卯月。何いきなり決めているの!?』


俺は卯月に問うと


『だって皆、ゲームしないんですもん。』


と帰ってきた。


『でも、俺は結婚とかは』

『そんなこと言うからまだDTなんですよ!?』

『ディ、DTじゃないし。』

『じゃあそれ皆に伝えときますね。』

『ま、まって!わかったから!』


俺は了承するしかなかった。

変なこと言われると彼女らに更なる油を注ぐから。


『ちなみに私には虎ちゃんいるから頑張りませんが。』

『えっ!?』

『リボティーこと虎ちゃんには伝えてあるので。』

『というとお前たち・・・』

『はい!付き合うことになりました!』

『おー!』

『キスもハグもしました!』

『それはいいから!』


どうやらあのあとゆっくりとカレカノ関係になったようだ。

よかったよ。

なら俺も決めるか。

ゲーム内の結婚なら。


「わかった。じゃあ、一番トップとゲーム内結婚しますよ。」


俺は了承した。

しっかりゲーム内と書いた。

卯月なら現実世界でも結婚させようとするから。


「「「「「「「おーっ!!!!!!」」」」」」」


皆、驚いた!


「わたし頑張ります!」

「ダーリンはわたしの物~♪誰にも渡さない。」

「力ずくっていいな!」

「敵引き寄せまくってチマチマ破壊して得点稼ぐ。そしてゲット。」


と口々に伝えて支度しに行く。

俺は宿に向かう彼女らを見つめるのであった。


「ドンマイっ♪」


のドラグと


「さすが兄貴!モテモテですね。」


とリボティーが後ろから声をかけてきた。


「凄い羨ましいっす!せんぱーい!」


と言うギュウジンマル。

そのときだった。

んっ!!!

殺気!

俺たちは振り返る。


「ギュウちゃんー?あなたにはー私がいるよー。」


ハヌマが笑顔でギュウジンマルをじっとみつめている。


「「「ひっ!すみません!」」」


俺たちはハヌマになぜかあやまるのであった。

この方法で選んだ拓巳。

誰が勝ち取るのか!?

普通は逆ではないのか?

次回もよろしくお願いいたします。

那祢でした。


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