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第六十三話拓巳編「あの?忘れてますよね?」

おはようございます。

那祢です。

今回もパーカーナイフ男と芦川遭遇編。

むしろ芦川暴走編です。

ではまたあとがきで。

「だから先輩は・・・・」


芦川に説教をされること一時間俺は瀕死のダメージだった。


「先輩は乙女心をわかっていない!」

「だからいい加減な恋になるんです!」

「もう少しまわりを信じた方が良い!」

など言われ放題。

俺のメンタルはボロボロだった。

助けに来た?コンビニ店員さんはパーカーナイフ男を電柱に縛り俺にお弁当をそっと渡しから


「オフタリ、ゴユクリ!」 


と含み笑いしながら帰っていった。

ゆっくり出来るはず無いよ!

今目の前にいる女性。

芦川の顔はまさに阿吽の阿の顔をしている。


お説教が終わったのは二時間後だった。


「で、所でこの人は何です?」


電柱に縛られた男を芦川が見てそう言ってきた。


「今さらっ!」

「えっ?」

「じゃあ、知らないでいきなり殴り飛ばしたの!?」


俺が聞くと 


「いえ、最初は友達だと思ったのですがナイフをもって話する友達はいないかなって思いまして。」


流石に俺でもそんな友達は嫌だ。

むしろ女の人だったら尚更だ。


「まあ、女性じゃなくて良かったですね。」

「ふぇっ!」


なに!

心を読まれてる!

動揺して変な声が出てしまう。


ー 反応が可笑しかった。 ー


その部分に芦川は食らいついてきた。


「た、く、み、せんぱーい?もしや女性に恨まれる・・・。そんな事してませんよね?」


微笑む芦川。

しかし目が笑っていない。

むしろ電柱についている光が逆行なので顔が見えないので怖い。

誤解をしている。

なら本心を伝えるか・・・


「芦川、俺は前に言ったようにみんなを平等で選びたいんだ。だから学生とか社会人とか若さとか大きさでは選びたくない。だからもう少し待ってほしい。」


俺は思ったことを伝えると


「へぇ、そうなんですか。」


と一言つぶやいた。

笑顔。

笑顔なのだか・・・怖い。


「私の間違えじゃなければ後半にすごく引っ掛かるようなこと言っている気がしましたが?」


芦川が自分の頬と胸に手を当てる。

そして聞いてきた。


「私には若さや胸が足りないですか?」


微笑んでいる。

ただ、突き刺さる氷の視線で。


「ちがっ!芦川は魅力的だよ。」

「じゃあ、何で私と付き合ってくれないの?」

「それは学生身分の彼女らに悪いから。お前をひいきにできないだろ?」

「でも、先輩。彼女らが卒業したら私、勝てる所無いのですが。」

「えっ?」

「だって未歩ちゃんみたいに可愛く優しくない。」

「そんな事・・・!」

「千鳥みたいに強くないしお尻も大きくない。」

「えっ?」


強くないしお尻も大きくない?

いきなりなにをっ!?


「丑みたいにロリ顔じゃないし胸も大きくない。」

「ちょっとまっ!」

「しかも美申や卯月みたいに情報屋やスレンダーボディじゃないし・・・・」


こんな場所でそんなこと言っては困る!

むしろ言わせないよ!

俺は慌てて手で口をふさいだ。

驚く芦川。


「ん!んー!」


しゃべるのをいきなり止められた芦川。

暫くの沈黙。

すると俺は口を押さえている手をそっと退ける。

次の瞬間、彼女は俺の唇にキスをしてきた。

マシュマロ以来のキス。

ただあの時とは違うのは


「んっ!ンん!あしっ!んんん!!」


芦川に頭を抱き締められる。

頭を押さえる力がすっごーい!

男の俺でも逃れられない!?


「おっ!まっ!おっ!?」

「・・・・・・・」


喋ろうと口を開けてしまったため中に舌を入れられる

甘い感覚が流れでる。


「んっ。んんん。」

「んふっ。ん、んー。」


ぎこちない舌使い・・・

多分ディープは初めてなんだろう。

頑張る芦川。

そう思った俺は軽く頭を撫でた。


ー ビクン! ー


驚いた芦川。


ー チャンス! ー


力が弱まった隙にキスから逃げ出す。

隙にキス。親父ギャグか!


「はぁっはぁっはぁっはぁっ・・・・・」


一瞬そう思いながら呼吸を整える俺。


「私とディープ、嫌だった?」


芦川が聞いてくる。


「嫌も・・なにも・・・いきなりは・・・辛いぞ・・。」


息が乱れている俺。


「じゃあ、いきなりじゃなければ良いのですね!」


芦川は何もなかったように話をする。


ー これが若さか。 ー


いつぞやのドラグさんが新人に言ってたな。

いきなり先頭で突っ込んでくる魔法使い。

その横で攻撃しかしない盾役。

そんな彼らにいっていた台詞。

多分アニメなんだろう。


「せんぱーい?」


思い出していると芦川に呼ばれる。


「いや、ごめん。昔を思い出してただけ。」

「なら思い出すため、もう一度キスします?」

「い、いや!いいよ!!」

「良いよってことはしますねっ!」

「遠慮のほうのいいよだよ!」

「そんな!やっぱり私のこと嫌いなんですか?」

「だから・・・・!」


「てめぇら!いい加減にしろっ!!!!」


その時、言い合う俺たちに一つの突っ込みが入った。

それは電柱に縛られた第三者。

パーカーナイフ男をだった。

目を覚ましたパーカーナイフ男。

やっと話が進む!

次回も、芦川がサービスサービス!

間違え。

次回もよろしくお願いします。

那祢でした。

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