第六十二話拓巳編「リベンジ」
おはようございます。
那祢です。
今回は犯人バトル編。
勝てるのか?
読んでからのお楽しみで。
またあとがきで。
俺は考えていた。
あの時の犯人がゲーム内にいること。
そしてソイツが未歩に惚れていること。
だが、顔も知らないしいきなり『未歩、お前に惚れているやつ知らない?』や『ソイツが犯人だぞ?』など言えるわけがない。
色々考えたりコンビニで遭遇しないか待ち構えていたが・・・・・
こちらを警戒してかやって来なかった。
今日も俺はいつも通りバスに乗って自宅まで帰る。
バス停についたので俺は下り、いつものコンビニに向かった。
「イランスミマセーン」
「おっ!今日も頑張ってる?」
「オオ!タクサンモツカレ!キョウモベントデスカ?」
「ああ、後はおにぎりもね。」
あれ以来俺はこの店員さんと仲良くなった。
買うものや色々聞いてくる。
まあ、そのため如何わしいのが買えなくなったのだが。
「ベントトオニギリ、アタタメマスネ。」
「あっ!お弁当だけでいいよ?」
「ゴメナサイ。メンタイデシタネ。ベントアタタメマス。」
そう話している内にお金を払い精算をすました。
「今日も無事一日が終わりました。」
「オツカレサマ。デモ、カエルマデガエンソクデスヨ。」
「まあ、たしかに・・・・て言うか遠足じゃないからね。」
「ふっふふふ・・・・」
「「あっはっはははは・・・!」」
俺は楽しい会話して買った荷物を持ち帰る。
「また来ますね。」
「マテマス。アニガソウイイマシタ!」
会釈をしてコンビニを出た。
松葉杖だから歩くのが遅い。
ゆっくりゆっくり歩く。
コンビニからしばらく歩くとピリッと張りつめた空気が・・・
誰かがつけてきた。
ー きたな! ー
俺は松葉杖を凪ぎ払うように振る。
「なっ!いてっ!!」
若い男に当たった。
腹に当たったようで踞る。
ー カランカラン・・・ ー
持っていた鉄パイプが転がる。
「待っていたよ。君がグリード君?」
俺は聞いてみる。
踞るフードを被った鉄パイプ男。
完璧に怪しいだろ!
俺はそいつのフードを取った。
まだ学生なのか若い。
おっ!
なにか言い始めたぞ。
「いってぇな!!何すんだよ!!何もしてないだろっ!」
「あのな、普通のは人は鉄パイプをもち、フードをかぶってこない!」
「それはDQNに襲われないようにしているだけで・・・・」
「ならお前がそれじゃないか!」
「・・・・・・・」
黙った。
そして・・・・
「うるせぇ!」
パイプを振り回してきた。
ー ガキーン! ー
俺はすかさず松葉杖で受け止める。
練習した通り防いだ。
リハビリ中、俺は襲われた時どうするか考えていた。
そうだ!
松葉杖をうまく使えるようにしよう!
それから練習をコツコツした。
中二病でもいい!
次にやられないように。
そんなこんなで松葉杖レベル8ぐらい練習したのだ。
防げるのは当たり前。
ー ガキーン!ガンガン! ー
ー カンッ!キーン! ー
やばっ!手が痺れてきた。
あちらは持ち手がついた固い鉄パイプ。
こちらは軽い木製松葉杖。
木製で負担は軽くても彼方の一撃は重い。
そう思っていると。
ー ガツンッ!カランカラン・・・・ ー
あっ!
松葉杖を吹っ飛ばされた!
守るものがない!
逃げるに逃げられない!
俺は片足でケンケンしながら後退る。
うっ!
段差に引っ掛かり尻餅をついてしまった。
パイプ男が・・・・
「これで終わりだな。」
パイプを振り上げる。
「待てっ!こんなことしてもお前に意味無い。未歩のことが好きならそんな事やめろ。」
「今さら命乞いか?未歩も顔ズタズタなら嫌うよな。」
「そういう意味ではない。あの子、昔にいじめられていたの知っていたか?」
「いじめ?」
「ああ、お前のいるバスケ内でな。」
「はぁ!?そんなの聞いてねぇ!」
動揺したようだ。
俺は続ける。
「彼女はスポーツが好きだったしうまかった。でも、他の女子にそこが気にさわったらしく水浸しのいじめがあったんだよ。」
「あっ。」
なにか気がついたようだ。
なにか見たんだな。
「あの時、知り合った。そしてゲームで遊んでいる人と知って仲良くしている友達だ。」
「はあっ?友達?」
「ああ、友達だ。」
「・・・・・」
「だからな?」
俺は説得し続けるが・・・・・
「んなわけねぇーだろ!?」
俺の顔の前に鉄パイプが横切る!
「キスしたやら抱き締めたやら聞いてんぞっ!」
なっ!
なぜ知ってる!
動揺する俺。
フード男は鉄パイプを振り上げる!!!
「ちょっとまてよ!」
「んなこと聞かん・・・・ンぐっ!」
鉄パイプ男子の腹にパンチが!
背中に蹴りが!
そこにいたのは・・・・・
「拓巳せんぱーい?後で話が?」
怒った顔の芦川と
「ベント、ワスレテマシタ。アト、ダイジブデスカ?ツイタイキックシマシタ!」
コンビニの店員だった。
強いのはこの二人だった。
さあ拓巳さんはどうなる?
次回はお休みします。
またお願いします。
那祢でした。