サブストーリー第六話芦川編「異常」
おはようございます。
那祢です。
芦川ストーリー再び。
今回は恋愛に遅れをとった芦川。
彼女がなんと!?
読んでからのお楽しみで。
またあとがきで。
病院から退院して仕事に復帰した拓巳先輩。
私の横の席なのでつい眺めてしまう。
「ふぅ・・・」
いとおしくて優しい先輩が帰ってきた。
それだけで私は胸いっぱい。
ー あー先輩好き好き大好き! ー
松葉杖を使う姿がいとおしい。
もうっ!
愛してる!
抱き締めまくりたい!
私の野望が伏す伏すと立ち上っている。
ただ気になることもある。
それは拓巳先輩の様子がおかしいの。
何時もより早く出勤しては何時もより遅く帰る。
前に伝えたけど先輩は仕事が遅いわけではない。
むしろ松葉杖使う営業に時間がかかるがそれ以外では全く私たちの倍早い。
そのため営業目標を越しているし成績は私たちの1.5倍もなってる。
「拓巳先輩、飲みにいきましょう!」
今日も優午が誘っている。
でも結果は知っているの。
「ごめん。忙しいから無理だ。」
即答で断る。
「先輩少し頑張りすぎっすよ!たまには・・・」
「いや、いい。今日の内にこれ、終わらせたいから。」
持っている書類をふる。
後、十枚くらいかな?
「復帰したてで今は無理だ。」
「何時ならいいっすか?」
「しばらくは無理だな。」
「先輩、つれないっすよ!最近先輩、ゲームだって・・・」
優午の一言に拓巳先輩がギロリと優午をみる。
「ひっ・・・・!」
「今は仕事が忙しい。だからやっていないんだ。それぐらい解るよな?」
拓巳先輩の睨み付けに優午は頷くしかできなかった。
そして優午は肩を落として帰っていった。
その後、小淵さんと清里が帰っていった。
残りは私たちのみ。
先輩と二人っきり。
ー キャー!襲われたらどうしよう! ー
数時間後
そんなことはなくしごとおわりました。
「拓巳せんぱーい。」
「ん?」
呼んでみる。
私は仕事が終わり帰ろうとしていた。
「なんか手伝いますか?」
「いや、いい。」
即答で帰ってきた。
「先輩、書類はある程度片付いているんですよね?」
「今はな。後は数分で終わる。」
あっ、少し笑顔だ。
「じゃあ待ってますね!」
「待たなくていい。いいから帰りな。」
「先輩と帰りたいだけです。」
「ふうっ。俺的には暗い所を女性一人で歩いてほしくないんだが。」
「先輩に家まで送ってもらいます。」
私はあざとく可愛い仕草をしてみる。
ちなみに男子コミックの女の子がよくする覗きこみながら見上げるポーズだ。
「お前な。送り狼ってのがあるんだぞ。」
おっ!
待ち構えていたセリフキター!!!
言わないと!
言わないと言わないと!!!!!
私は目を閉じながら・・・・
「先輩、なら、いいです・・・むぎゅっ!」
口になにか押し込まれた!
いきなり!
まさかっですか!
私が目を開けると・・・
大きいマシュマロを口に押し込んでいた。
「お前な。自分を大切にしろ。」
モグモグモグ・・・
「簡単にそう言うこと言うな。俺じゃなければ押し倒されるぞ?」
モグモグモグ・・・・
ただいまマシュマロ、残り三分の一ぐらい。
「お前は可愛いからこんなおっさんじゃなく選び・・・・」
「嫌です!」
食べ終わった私は先輩に怒鳴る。
「私は拓巳先輩あなたが好きなんです!」
「それはお前を教えていた先輩と言う部分だけだ。」
「違います!」
「いや違わない!俺は未歩みたいに助けたこともないし。それ以外で惚れられる要素が全くない!」
先輩はバシッと言い切った。
言い切りやがりました!
しかも、違う女の名前を呼びやがった!
私はキレそうになる!
キレちゃいけないキレちゃ駄目!
でも、耐えられなかった。
「拓巳さん!」
「なっ!!!」
私は拓巳先輩のネクタイをつかんだ。
先輩はネクタイを捕まれたことと先輩呼びされなかったことに動揺する。
「正直に言います!私はあなたが痴漢をした疑惑の時に居合わせていました。」
「なっ!」
「あの時、覚えていますか?警察が居合わせていて無罪になったとき騒いでいた女の横にいて注意していたヤンキー高校生を。」
拓巳さんは一生懸命思い出してる。
「あっ!?」
私を見た。
「あの時の注意していた金髪の女の子?」
私は嬉しくなった。
拓巳さんの首にしがみついた。
「おっ!ちょっとまて!」
顔真っ赤になってる。
ついでだ!
抱き締めて耳を噛んでみる。
「おまっ!ばかっ!やめっ!」
先輩、可愛いなー。
暴れてる。
離そうとしても離れられないよね。
なぜなら私、地元一でしたから。
「あっ、ごめんなさい!でもこの体制で聞いて。」
「だから、せめて、耳元で話すなっ!」
あっ首に手を回した体制は良いんだ!
そして話始めた。
「私、そこで一目惚れしたんです。」
「えっ?どこら辺に?」
「警察に対してしっかり説明して女子高生を傷つけない言い回しを選んだとこ。」
「確かに傷つけたくなかったな。」
「そんな優しさに惚れたんです。だから頑張って勉強してこの会社に入るよう頑張りました!」
「仕事調べられるってややストーカー染みてるが。」
「一途って言ってよ。だから入社していっぱい教わりました!」
「お前は!」
「えへへ。好きなんですもん。」
困惑した顔にはなっている。
そうだよね。
ストーカーは嫌かな?
「ごめん。」
「えっ!?」
いきなりフラれた!?
私の表情が曇る。
そうだよね。
さすがに、引きますよね。
「俺のせいで人生を変えてしまって。本当にごめん。」
えーっ!
なんでその部分?
優しすぎるよ。
私は・・・・
伝えることにした。
「優しすぎ。でもそこが好き・・・だいすき。」
拓巳さんにキスをした!
「うっ!おっ!まっ!」
「むー。」
首から頭を抱える体制。
むちゅー夢中。
そんなギャグを言いそうなくらい長いキスをした。
先輩は逃げられないようでジタバタしている。
「んんっ!!ぬんっ!?んんっ・・・・・・・・・・・・・・・」
拓巳さんは静かになった。
私は満足して唇を放す。
拓巳さんは動かない。
ただ私を見ているだけ。
ー あー!もっと色々したくなっちゃう! ー
私はもじもじしながらもう一度キスをしようとした。
ー カポッ! ー
私の口の中で甘さが広がる!
そう長いビッグマシュマロだ。
「お前、はぁ・・はぁ・・。これは・・・やり過ぎ。」
注意された。
「キス・・をした・・・ことは・・・怒らないから・・・」
「もっ!まっ!ももっ!」
しゃべりたくてもしゃべれない。
なんかキグルミキャラみたいな声。
「言い訳は後で聞く。まずそれを食べてからしゃべり・・・なっ!むっ!むむーっっ!!!」
私はマシュマロごと先輩にキスをした。
濃厚な甘いチュー。
チューなのかな?
その後、放心状態の先輩に数分後怒られるのであった。
芦川ちゃん。
やりすぎです。
次回は拓巳ストーリーに。
活力?をもらった拓巳がしようとしている事とは?
次回もよろしくお願いします。
那祢でした。