第五十八話拓巳編「本心丸出し」
おはようございます。
那祢です。
やっとチェインリングスに!
ゲーム内で何が起きるのか。
まあ、序章なので通常ストーリーです。
またあとがきで。
お宝本の後は皆、片付けをしてそれぞれの家に帰った。
そして早速チェインリングスを始めることに。
しばらくするとメンバーが入ってきた。
そして練習がてらクエストを受ける。
ー ザシュ! ー
ー ギャア! ー
森の中。
大型昆虫に俺の打った矢が頭に刺さった。
ヘッドショットだ。
「バイジャさんなれましたか?」
セフィロが聞いてくる。
「まあ、久し振りのVRだからね。」
俺はやれやれのアクションをしながら返した。
「安心してセフィロ。一ヶ月の遅れは取り戻すから。」
「そうなんですか・・・。病院でもしていたのでそこまで落ちているとは思いませんが?」
「エイムの早さが落ちているんだよ。もっと早く頑張らないと。」
俺がそう言うと
「さすがだな。旦那さまは向上心がある!」
とゲイルが入ってきた。
「技だって上げているし申し分ない!さあ私と結婚しよう!」
「「「えっ!!!」」」
ゲイルの一言に三人の女性が反応した。
「ゲーム内での結婚の話ですよね?」
セフィロが。
「結婚したいのは当たり前ですよ。私もダーリンとの可愛い子どもに会いたいし。」
トガリが杖を降りながら言う。
多分芦川、怒っているな。
三つ巴でケンカが始まった
ん?
- じ~~~~~~~ -
一人だけ離れていたアバランが無言で見ていた。
なんか刺さる視線とプレッシャーを感じる。
「どうした?」
俺は聞いてみた。
すると
『いえなにも。ただ・・・』
「ただ?」
『男キャラ同士結婚できないと思っただけです。』
ー ぶはっ!なに言っているんだ!この子! ー
「いや無理だよ。」
『ですよね。なら現実でしますか?』
ー ぶっ! ー
飲んでいたお茶を吹き出しそうになる。
- 冗談で言っているんだろうか -
そう思った俺は
「ねえ、今のは冗談?」
『そう思いますよね。しかし、冗談ではありません。どうやら初恋みたいだし。憧れのトガリさんと結婚するぐらいなら私は阻止したいし。』
アバランさん、余計なこと付け加えないで!
周りが・・・・
あっ。
よく見てみると個別チャットだ。
『せんぱい?なに話してるんですか?』
芦川からチャットがくる。
『また女子高生と付き合えないか考えているんですか?ダメな上司ですね。私が捕まえておかないといけないようですね。聞いていますか?』
怖い個別チャット!
トガリさん怖い!怖すぎ!
好きな気持ち最近知ったけど怖すぎだよ!!
『俺は自分にフィルターかけていた。俺は皆が対等になるまで待つつもりだ。今は大人と付き合う憧れかもしれないので。それでも本気で好きなら・・・・』
『はあ・・・もう先輩は。なら私と付き合って練習してみては?少しは乙女心を知らないと駄目では?』
『お前・・・。練習でもお前と付き合いたくない。』
『・・・私と付き合うのそこまで嫌い?』
『違うって!お試しとしてお前を使いたくないだけだ!本気のお前に失礼だろ!以上。』
『先輩。』
ハートが一杯飛んで送ってきた。
さあて皆、待っているか。
そして俺はゲームに戻る。
「ただいま。」
「おー!帰ってきたか。」
ドラグさんが待っていた。
「しばらく時間かかりましたね。気がついた?」
「えっ?」
回りを見ると茂みに隠れ俺たちを囲んでいる。
「一グループ隠れているな。」
「しかも手練れ。」
「多分この先のボスを倒した後、襲ってくるだろう。」
話に夢中だったがうまく隠れていないのでバレバレだった。
どうするか。
するとドラグは
「昆虫ボスをまず倒す。」
「「「了解!」」」
「そしてテレポートで逃げる。」
「えっ?」
「もめないのが一番!」
「「「「「了解しました!」」」」」
そしてインセクトクイーンとの戦いが始まった
決心した拓巳。
強いのかただ優柔不断なのか。
次回はボス戦と待ち構えているもの。
どうなるのか?
・・・考え中です。
次回もよろしくお願いします。
那祢でした。