第五十七話拓巳編「部屋あるある。」
おはようございます。
那祢です。
今回は部屋の話をかきました。
人を部屋に入れるとこういうことありますよね。
そんな話を書きました。
ではまたあとがきで。
ー ガチャリ! ー
「ただいまー。」
ー あっ。だれもいないんだった。 ー
独り言を言っていることに気が付き恥ずかしそうにしている俺。
すると誰かが背中に手を当てている。
「ん?」
そう思っているといきなり押される。
「おっと!」
バランスを崩しそうになりなんとか松葉杖で踏ん張る。
後ろを振り替えると・・・
「お帰りなさい。拓巳さん」
「旦那様。お帰り。」
笑顔の未歩に千鳥だった。
「た、ただいま・・・」
恥ずかしくなり声が小さくなっていく。
照れる俺に
「はいは~い。青春でいちゃつくなら~部屋の中で~。」
「邪魔です。早く入ってください。噂になってほしくないし。」
美申ちゃんがヤジをいれる。
丑ちゃんはつめたい一言。
「「「あっ・・・すみません。」」」
三人で謝り、一旦部屋の中に入ることにした。
俺の部屋は相変わらずだった。
ゴミが出ていないだけで他は片付いていた。
「洗濯物洗いますね?」
お風呂場から未歩の声が聞こえる。
「あ、ちょっと待って!!自分でやるから!!」
慌ててお風呂場兼洗濯場に向かう。
やばい!
三つの鞄の中の一つにはパンツも入っている!
ちなみにリハビリがてら洗濯をしていたのでたまらないようにしていたが。
洗っていないものも。
中に入ると・・・・
「・・・可愛いトランクスですね。は、はははっ。」
ピンクのハートが一杯のパンツを広げて固まっている未歩がいた。
ー やっぱり!!! ー
俺はすかさず奪い洗濯機に詰めこみ起動させる。
「はい!未歩ちゃんは何も見ていません。わかったね?復唱して!はい!」
「えっ?あっ?はい。私は何も・・・・ふふっ。」
「未歩ちゃん!」
「あっ!はい!私は何も見ていません。」
顔に熱を帯びている。
そんなあわてる俺を見て微笑む未歩。
「大丈夫ですよ。可愛いと思っただけです。」
「うっ・・・恥ずかしいからあんま、言わないで。」
「違う一面がみれて嬉しいです。ふふふっ。」
そうしてるといきなり不安を感じた。
ー あれ?他の子は? ー
部屋を見渡すとゴミなど片付けたりしている千鳥。
布団を干したりしている丑。
ー 一人いない? ー
一番厄介なやつかいない!
情報通の美申がいない!
部屋をこまめに見渡すと一番端にいた!
あの場所は・・・・・お宝の隠し場所だ!!!
しかも、その本を持っている。
俺は急いで駆けつける。
「ちょっ!お前、それを返せっ。」
俺の取り返そうとする反応に美申は・・・そう!
バトルスタート!!!
ー 拓巳の攻撃 ー
素早く手を伸ばす。
美申は身をかわした!
ー 美申の攻撃 ー
「拓巳さんは~この中で~誰が好きなんですか~?」
とページを開いた!
「ぐはっ!」
拓巳は十のダメージを受けた。
ー 拓巳の攻撃 ー
「返せっ!」
と手を伸ばす!
「きゃあ!」
かわしそこねた美申のお胸にアタック。
やわらかい!
二十のダメージ。
ー 美申の攻撃 ー
「助けてください!欲求不満に襲われる!」
美申は仲間を呼んだ。
「最低。欲求不満。もし胸なら私が・・・」
丑が現れた。ビンタの改心の一撃。
五十のダメージを受けた。
「旦那様?不倫とは軟弱です。お仕置き。」
千鳥が現れた。千鳥は指の関節を固める。
三十のダメージを受けた。
「拓巳さん。私なら何時でも大丈夫ですよ?だから何時でも・・・・きゃっ!」
照れながらつつかれる。
二十のダメージを受けた。
「げふぅ!」
拓巳は戦闘に破れた。
「拓巳さんは~こういうのが~好きなんだよ~。」
「ふぅん。きれいな人が多いですね。」
「私たちだって負けてない・・・はずです。」
「だから胸だけは負けません・・・」
そして、俺のお宝本で会議が始まってしまった。
まさに晒し状態。
「ふぅ~。」
俺はあきらめて一人部屋の片付けを始めるのであった。
女子高生に振り回されっぱなしの拓巳。
可哀想&羨ましいです。
次回は久しぶりのゲームの話を書きます。
久しぶりなのでうまくかけるのか?
次回もがんばりますのでよろしくお願いします。
那祢でした。