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サブストーリー第五話芦川編「恋ってなかなか実らない」

おはようございます。

那祢です。

今回は芦川ストーリー。

どんな展開で病院にいったのかはここでわかります。

ではまたあとがきで。

私は仕事を頑張っていた。

何故ならば愛しの拓巳先輩が何者かに襲われたということ。

本当は朝イチいこうと思ったんだけど・・・


「芦川。お前さ、拓巳さんのお見舞い後にするっす。」


同僚の優午がいう。


ー ドンッ!!!!!! ー


「なんでっ!先輩が怪我したんだよ!?すぐ行かなくてどうするのっ!」


それに対し私は机を叩き、怒りながらいう。

あっ!

机にヒビが入った。

やばっ!

そっと、優午を見ると・・・


ー 優午は驚きとどまっている。 ー


になっていた。

ヤバい!

本格的に驚かしてしまった。


「あっ!ごめん。感情的になって叩きすぎちゃった。」


そう言うと優午は・・・・体制を直し私に話しかけてきた。


「・・・お前さ、あの芦川涼子なんだろ?」

「!!!?」


何故優午が!?

私の昔を知っている人?

何でこの仕事場にいるの?

そう思っていると優午は


「安心しろ。俺の妹、しうちゃんから聞いていたっす。勇ましく美しい。そして文武両道の私の憧れの人ってね。」

「あっ・・・」


そうか。

丑ちゃんの兄だったな。

あの子、私に憧れているって言ってた。

昔の事を話していてもおかしくない。

一人納得。

すると続けて優午はこう言ってきた。


「だからと言って好きなやつが怪我したなんて聞いたら落ち着いていられないのもわかるから。」

「・・・はいっ?!!!」


何で知っているの?×二回目

私が拓巳さんを好きだって誰にも言っていないのに!

私は優午を睨み付ける。

そして


ー ガタン!!ー


「・・・・あなた何で知っているの?」


私はドスを聞かせた声で優午に聞いた。

優午は震えながらこう答えた。


「あのなぁ、見てれば解るっす。合コンの時なんか特に。」

「解るって何で!」

「あのな、合コンなのにチラチラ拓巳先輩見てれば解るっす!」

「うっ!!優午、この事は拓巳さんに黙っていて!」

「わかってる。人の恋路を邪魔するやつは馬に蹴られて死ぬっすから。まあ、話を戻すっすね。拓巳先輩の見舞いは後にしろといったのは理由があるっす。」


肘を曲げて指をピンと伸ばしている。

彼なりの決めポーズをしている。

放置しよっ。


「で、何で?」

「それは・・・・・・」

「それは?」


私は真剣に優午を見る。

何故、駄目なのか?

理由を知りたい。


「拓巳先輩の仕事を振られるからさっ!」


ー ガクンっ! ー


しょうもない話だったので肘をかけていたテーブルからずれ落ちた。

私は息を吸う。

そして吐き出しながら


「そんなの当たり前じゃない!なに決め顔しながら答えているの!?しないで放置したら先輩、クビになるじゃない!バカじゃなの!」


と言った。

すると顔を真っ赤にしながら・・・


「バカは言いすぎっす!俺だって先輩が辞められるのは困るっす。

だから会う前に仕事終わらせてきましたと伝えれば・・・・」

「伝えたら?」

「先輩から感謝の言葉が聞けるっす!」

「・・・・・」


私は押し黙った。

先輩からの感謝の言葉。

それはかなり美味しい。

いや、これをきっかけで私は・・・・


「芦川・・・いや、涼子。俺の代わりにやってくれてありがとうな。」

「いえ、気にしないでください。先輩のためなら私は頑張りますから。」

「ふっ。そんな健気な。可愛い奴めっ。」


ほっぺをつつかれる私。


「ありがとうございます。大好きな先輩の為ならいつでも頑張っちゃいますよ。」

「これは嬉しいな。お嫁にもら・・・・」




「芦川~戻ってこい!?おーい芦川!?大丈夫っすか?」


優午の呼び出しで我に戻った。


「ごめんなさい。ボーッとしていたわ。」

「そうか。異常無いならよかったっす。あと、一つ。良いこともあるんですよ。」

「良いこと?」


またキモポーズ・・・間違え、決めポーズをとっている。


「そうっす!なんとあの拓巳先輩に大きな借りが作れるっす!」

「!!!」


大きな借り。

その響きは寛大だった。


「俺はいつも迷惑かけてるからたまには恩を返さないといけないっすけど芦川はあまりないじゃないっすか?」

「たしかに。ないわね。」

「だから、今、先輩に借りを作ればデートに誘えたりと良いことあるっすよ。」

「デートかぁ・・・・」


デートしたいな。

腕を組ながら町を歩く。

いいかも。

しかも帰りはご飯を食べて最後には私を・・・・


「えへっ。えへへへへ・・・・・」

「おいっ!芦川戻ってこい!怖いっす!!!」


私が戻ってきたのはそれから一分後でした。



(途中拓巳さんからの電話の件があります。)



「ふー。先輩の仕事、おーわり!じゃあ帰りますか。」


私は拓巳先輩の事務仕事と自分の仕事を終わらせた。


「おまっ!早いな!」


優午に言われる。

早い。

違うんです。

いつも拓巳先輩の終わる時間に合わせていただけです。

あと、営業目標に達成できるようにやってるだけ。


「早く先輩に会いたいから。」

「ハァ。羨ましいっす。」

「なにが?」

「お前みたいな綺麗な人に好かれているから。」


えっ?

こいつ、素で言ってる?

完全にタラシの素質有りだな。


「優午にそう言われてもね。」

「昔はお前のこと苦手だったけど今は好きなんだぞ?」

「・・・・・はあっ!!!!!」


絶句した。

なにいってるんだこいつ!


「お前言って良い冗談と悪い冗談があるんだぞ?」

「いや、マジだって!!ずっと振り向かない人を追い続ける所なんて健気で可愛いし。」

「ちょっ!まって!それ以上は・・・・」


たぶん今の私、顔真っ赤だ。

てれる。

でも、好かれるのは拓巳先輩だけでいい。


「優午、私は・・・」

「だから、先輩とのこと。応援してるんすよ。」

「えっ?」

「あの女子高生たちに負けるな。勝ち取ってこい!」


励ましもくれた。

こいつ、馬鹿で良い奴だ。

私は笑顔で


「わかってる。だからそっちも気付いてあげなよ。」


と促した。


「えっ?なんのことっすか?」

「美申ちゃんのこと。」

「いや、彼女はからかわれてるだけっすよ。」


えっ?

マジでいってるんですか?

はあ、彼女の気持ちになぜ気がつかないかな?


「普通、好きでもない人と長時間キスはしない。彼女は真剣に優午を好きだよ。」

「そう言われても。」

「話をして考えな。さあ、私は行ってくるね。」

「病院行くなら俺の分までよろしくって伝えてほしいっす。」

「わかったわよ。じゃあお先に。」

「おつかれっす。」


そして急ぎ足で病院に向かう。

そこには何故かいつもの女子高生たちがいた。


「「「「あー!!!!!」」」」

「何でいるの?」


病院の場所知らないはずなんだけど。

つい彼女たちに疑問を聞いてしまった。


「皆でゲームしたあと入院した場所、ドラグさんから個別チャットで聞いたんです。」


あの子はたしか未歩ちゃんかな?

しっかりしてること。


「じゃあみんなお見舞いに?」

「そうだよー。気になったしー。」


あれは美申ちゃんかな。


「まあ、一緒にいきますか?」

「そうですね!」

「旦那さま待ってるし。」


話をしていても始まらないのでみんなで病室に向かった。

ちなみに優午さんは残業になりました。

優午さんは自分の気持ちをいいましたが・・・・。

でも、実らなかった。

恋愛って難しいな。

書くのも。

次回はサブストーリーで未歩編を書きたいと思います。

またよろしくお願いします。

那祢でした。

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