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第五十話拓巳編「愛、戦史」

お久しぶりです!

那祢です。

今回で拓巳編合コンおわり。

それぞれの感想はまた次回に。

今回も楽しんでいただければ嬉しいです。

またあとがきで。

何飲もうかな。

ドリンクバーの前一人悩む俺。

今、帰っても部屋の中はたぶん混沌な状態なんだろう。

そう思いながら有名な炭酸ジュースとフルーツジュースをミックスしてグラスに注ぐ。


ー あ、旨くなさそう。 ー


グラスの中のジュース色がかなり汚い。

後悔しながら一口飲む。


ー 悪くないかも! ー


そんなことをしている俺に


「拓巳さん~。」


気が抜ける声が後ろから聞こえる。

振り返るとそこには今日、あまり会話のしたことがない女子校生が立っていた。


「君は確か美申ちゃん・・・・であってる?」

「は~い。」

「ああ、ドリンクバー注ぎに来たんだね。」

「はい。」

「ごめんごめん。」


俺は謎の飲み物を持ってその場を退いた。


「ありがとうございます。」


ジュースを注いだことだし混沌・・・もとい部屋に戻ろうとすると


ー グイッ! ー


俺の服を引っ張る。

振り返ると美申ちゃんが俺の服を引っ張っていた。


「ちょっと~待ってくださ~い。話が~あるんです~。」


俺はこれ以上混沌になるのは避けたいんだが・・・

しかし聞かないとこの服を離してくれないのだろう。

こんな姿を端から見ればギャルに引っ張られるお兄さん。

犯罪の匂いしかしない!


「何?話って?」

「えっと~。優午さんのことなんですが~。」

「ああ優午ね。」

「私~彼のことが好きなんです。」

「そう・・・えっ?どういうこと?」


俺はいきなりの後輩への告白に動揺してしまった。

まあ、なんとなくそんな気がしていたんだけど。


「親愛ではなく~恋愛感情って意味で~。」

「それはあいつを知っているの?」


首を降る。


「多分~わかってないと思います。なので~。」

「俺に協力をしろと?」

「はい、そうです~。」

「拒否権は?」


厄介事は避けたい。

そう思ったのだが彼女は携帯の写真を見せてきた。

先ほど三人に抱きつかれている写真だ。


「これをうちの学生に撒きま~す。女性に人気のある~千鳥さんと~可愛いOLの両手に花~。どうなると思いますか~?」


くそっ、脅迫か。


「そんな顔しないでください~。私は優午さんと付き合えれば~いいんですから~。」

「・・・後輩を売るようでいやだなんだが・・・。じゃあ、何をしたらいい?」

「そうですね。拓巳さんは・・・」


そう言われ俺たちは部屋に戻った。


「先輩、遅かったですね?」


芦川が気になったようで言ってくる。


「おっと?!もしや美申といい仲だったんすか?」


優午が煽ってきた。


ー お前のせいなのにな!!! ー


心の中でそう思いながら


「ゲームの話で盛り上がってな。」


そう言いながら座っていた椅子に座る。


「では王様ゲーム続けましょう。」


優午がそう言い始まる。

皆、引き・・・


「「「「「王様だれだ!!!」」」」」

「あ、俺だ。」


なんと一発で当たってしまった。

先ほどの美申との会話で言われたことを実行する。

美申が数字をわからないように指示する。

それを読み取れた俺は・・・・


「五番と四番が◯ッキーゲーム!」

「「「「◯ッキーゲーム?!」」」」


細長いチョコバーを二人がキスしないで食べる。

健全なゲームだ。

それを美申は指示してきたのだ。

なぜ?


「おっ?俺っす!!!」


優午が手をあげる。

うん、知ってるよ。


「あ~。私です~。」


それも知ってる。

そして優午が◯ッキーをくわえて始まった。


「モグモグ・・・」


慎重に食べる優午。

少し早めに食べる美申。

そして残りあと二センチ。

そこでアクションをしたのは美申だった。


「うっ!ふぐー!!!!」

「ん~~~!」


美申は優午の頭を抱えてキスをしているのだ!

これは◯ッキーゲームではない!

だが目的はあってるのだが・・・

皆、唖然と見ている。

あ、優午の嫌がっていた手が項垂れた。

こ、これは・・・


「落ちましたね。」

「はい、堕ちました。」

「おちましたな。」


うなずく俺たち。

そして・・・


「じゃあこのぐらいにしますか。」


俺はこのようになりたくないので切り上げる。


「「「「「えー!!!」」」」」

「時間を見なさい。今、八時だろ?」

「まだ八時ですよ?」


ー ふぅ~。 ー


ため息をついて俺は答えた。


「車じゃないから一人一人送らないといけないだろ?ここは俺が奢るからわかった?」


その言葉に


「ありがとうございます!また行きましょう!」

「流石、旦那様。男の中の男。」

「おごってもらう義理はないけどそういうなら。」

「先輩素敵です。」

「かっこいいですな!」


未歩、千鳥、丑、芦川、卯月が言った。

優午と美申をつれて部屋から出て一人一人おくることにした。


「ん~~~。」

「・・・・・・・・・・・」


部屋から出るまでキスをしたままの二人。

やっと引き離した優午の反応がない。

これは落ちたな。

そんな優午を背負いながらお会計をすましてカラオケボックスからでる。


結局、そのまま俺が優午を背負い丑ちゃんをおくるため家まで。

家には俺と丑ちゃん、優午の三人。

他の皆は玄関前で待つ。

丑ちゃんは申し訳ないように


「すみません拓巳さん。お兄ちゃんをありがとうございました。」

「いえ、気にしないで。こいつも大切な後輩だからな。静かにしてると可愛いんだが。」

「起きてるとうるさいですよね。」

「でも、若者向けの事を色々教えてくれる。助かってるよ。」

「・・・・ほんと、やさしいね。」

「ん?なにかいっ・・・・・」


布団に優午をおろした俺が振り替えながらはなすと


ー ちゅっ ー


口に柔らかい感触が


「んっ。」

「んっ?!」


唇が重なる。

そして丑ちゃんがいきなり離れる。


「こ、こう見えても!は、はじめてでしたからね!ふんっ!」

「あっ。あ、ありがとう?」

「元気出たなら帰れ!外で皆、待ってるんだろ!」

「あ、ああ。じゃあまた。」

「うん、またね。」


階段を降りる。


ー ガタン! ー


俺は最後の一段階段から踏み外す。


「だいじょうぶ?」

「ああ、大丈夫。お休みなさい。」

「うん、おやすみ。」


ツンデレの威力を味わった俺はふらふらしながら次の家に送るのであった。



合コンの感想。


ー若者、こわい。しばらくいきたくないな。ー


と感じる拓巳であった。




そのころ塩崎家では


「私、芦川先輩が好きなのに。どうしてあの人に揺れるの?!わからないこの感情!」


家で一人葛藤する丑であった。

丑ちゃんの恋の自覚。

そして入り乱れる恋のゆくえ。

うー。

考えているんですが。

どの子の恋がみのれば良いのか。

次回もよろしくお願いします。

那祢でした。

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