第四十九話拓巳編「王様ゲームって?」
おはようございます。
那祢です。
今回は王様ゲームの回。
生き残ることができるのか。
お楽しみください。
自己紹介をしながらカラオケをして全員一周終わると優午が
「ごめん!カラオケ一旦止めてほしいっす!」
と言って仕切り始めた。
楽しい雰囲気だったのに・・・
「優午、何でカラオケやめるんだよ?」
と俺は優午に聞いてみた。
「先輩、俺達カラオケしに来たんじゃないんすよ?何が目的っすか?」
「あ、そうか!」
優午に言われて今回の目的を思い出した。
今回の目的はカラオケに来たわけではなく合コンをするために来たのだ。
でも、俺は合コンの経験がない。
なにしたら良いかわからない。
「ところで合コンってなにするの?」
「楽しく会話したりゲームしたり遊びます。そんなわけで俺が用意したっす!」
鞄をモゾモゾしている。
あ、あったようだ。
「王様ゲーム!!!」
猫型ロボット風にいいながら取り出した。
「「「「王様ゲーム!!?」」」」」
みんながざわついた。
「おうさまげーむ?なんだそれ?」
聞いたことがない俺は優午に聞くことにした。
「マッ・・マジっすか先輩?王様ゲームってどうやってやるのか本当に知らないんですか?」
半笑いしながらバカにされる。
一応合コンというものはどういうものなのか調べてきた。
確かに王様ゲームというものがウィ◯に書いてあったが詳しい内容まで調べなかったのだ。
「じゃあ、先輩、簡単な説明するっすよ。まずこの 棒の数を人数文用意。次に筒にいれてよく混ぜてから分からないように各自引きます。そして『王様、だーれだ!』という合図で王様は手をあげるっす。王様が番号と命令を言ってその番号の人が王様の命令を聞きます。注意点は必ず命令を言われるまで自分の持っている棒の番号を他人に教えないこと。簡単なルールっす。わかりましたか?」
「わかったけど・・・今回、女子高生が一緒なんで 変なお願いは無しにしよう。」
俺が優午に釘をさす。
「ちぇっ、わかってますよ先輩。」
渋々優午は頷いた。
「他のみんなもそんな感じでお願いします。」
「はーいわかりました。」
各自返事をする。
そしてゲームが始まった。
第一回戦。
「「「「「「「王様だーれだ!?」」」」」」」
「はーいー。」
手をあげたのは美申ちゃんだった。
「一番手なんで~。簡単なお願いでいきますね~。一番が六番と仲良く~ポッ◯ーを食べさせ合う~。」
えっと俺は五番だから違うな。
「五番は俺っす!」
優午が手を上げた。
すると残りの六番は・・・・
「はーい!私です。」
先ほど自己紹介してもらったたしか卯月ちゃんだ。
早速二人が食べさせあう事を実行した。
のだが・・・何だろう。
気まずい雰囲気が流れている。
二人は仲良く食べさせあっているのだがそれを見ている美申ちゃんの目が・・・怖い。
目が細いかったのが見開いている。
自分で命令したのに後悔している顔をしている。
ゲームの中以外でも本気で優午のことが好きなんだろう。
いたたまれない俺は
「早く食べさせて!」
「なんスか?」
「次、早くやりたいからねっ!!」
「「はーい!」」
二人とも返事があった。
それに対しても怖い顔の美申ちゃん。
「さあ、次!」
2回戦目
「「「「「「「王様だーれだ?」」」」」」」
「はい!」
嬉しそうに手をあげたのは未歩だった。
「では二番と三番がチェインリングスのオープニングを歌う。」
げっ!俺、二番だ。
「はい!」
と手を挙げる俺。
「はい。」
そして、三番が手をあげる。
誰だろうと確認すると丑だった。
かなり嫌そうな顔されている。
ー あんた、この歌、歌えるの? ー
そんな顔でもあった。
すると俺と丑にマイクが渡り歌が始まった。
そして俺たちは歌う。
ー 歌唱中 ー
「ふぅっ。」
歌い終わると周りの人から喝采の拍手が来た。
俺の低い声と丑の高い声が綺麗にハモっていたから。
あと丑、すごいカラオケうまいのだ。
そのためか
「何で拓巳さん、この歌、上手いんですか!?」
丑がジト目で俺に聞いてくる。
理由。
それは言えない。
歌が結構得意なのは一人カラオケするぐらいだからとは。
ゲームを始めると必ずオープニングを口ずさんでいるなんて。
「毎日やるからね。」
「普通、飛ばしませんか。」
「・・・ムービー綺麗だから。」
「・・・・なんでですか?」
圧力が。
「・・・・仕事帰りたまに一人カラオケするから。」
「ぷっ!あっはっはははは。」
「笑うなよ!」
「ごめんなさい・・・っはは。じゃあ、一人カラオケになるとき誘ってください。」
「・・・・そうするよ。」
そんな会話をしていると
「じゃあ私もご一緒しますね。」
「旦那と丑が心配だしいくぞ!」
「みんないくなら私も!大勢だと楽しいし!」
「先輩、女子高生達だけはいきませんよね?」
未歩、千鳥、卯月、芦川が割り込んで答えた。
一人カラオケって練習用なんだけどな。
「先輩、モテますね!」
肩をつかむ優午。
親指たてて良いスマイルだ。
そんな疲れた俺は
「・・・ドリンクバー取りに行く。」
そう言って席をたった。
王様ゲーム続きます。
次回はもっと波乱に?
すみませんが次回は私用ですが研修でおやすみします。
またよろしくお願いします。
那祢でした。