第四十八話拓巳編「宇宙戦艦高雄」
お久しぶりです。
那祢です。
出張で体調不良。
ギリギリで書いています。
今回は軽めに書きました。
お楽しみください。
またあとがきで。
俺たちはカラオケボックスに到着した。
名前はカラオケフラスコ。
結構大型のチェーンの店だ。
「いらっしゃいませ!フラスコにようこそ!」
元気よく店員に挨拶される。
「予約していました塩崎っす。人数8人に増えたので部屋替えできるっすか?」
そう優午が聞いてみると
「塩崎様ですね。・・・・・申し訳ございません。今空いている部屋が最大六人用しか空いていません。」
「六人用かー。まあ座れるっすか?」
「座ることはできますが・・・・二人分多いので空間に余裕はないですよ?」
たしかにそれは嫌がるだろうな。
そう思っていると
「「「全然かまいません。」」」
芦川、未歩、美申って言う子が答えた。
なんか燃えてるな。
若い子はカラオケ、好きなのか。
「わかりました。では二十一号室へどうぞ。」
受付で札やリモコンやマイク一式をもらい部屋に向かった。
途中フリードリンクを汲んで優午の後を付いていった。
「ここッス!」
先頭で到着した優午はみんなが入れるように部屋を開ける。
中に入ると席が3つ「コの字型」に並んでいた。
「へぇ!結構広いな。」
「でも、六人用ですよね。」
「まあ〰️座れれば〰️良いじゃないですか〰️。」
部屋に入った千鳥、未歩、美申が答える。
「先輩、まあ座りましょう。」
先程まで腕を組んでいた芦川が俺を引っ張り一番奥の席に座った。
すると空いている左側に千鳥が座った。
「うっ・・・・」
あ、未歩が寂しそうにこちらを見ている。
右の方では美申と優午、左の方に未歩、丑、卯月が座った。
「丑ちゃん、こちらに座らないのかい?」
「誰が兄の横に座るんですか?ブラコンじゃないし!彼女さんと座れば?」
「なにっ!?みーちゃんは彼女じゃないっ!お前は・・・・」
塩崎兄妹の言い争いが始まった。
せっかくの機会なのに喧嘩は遠慮したい。
うーん。
適当に歌うか。
俺の意図に気がついたようで未歩が俺にリモコンを渡す。
ー ピッピピピッ! ー
送信。
「だからなんでお前が来ているんだよ!」
「兄がいると聞いてなければ来ませんでした!」
「聞けばよかっただろ?」
「「だから!」」
ー テーテッテテテテテーテテーン・・・ ー
「「「「「「「えっ!?」」」」」」」
皆が画面を見る。
皆が知っているあの歌。
宇宙に旅たつ船の歌。
「さらばー大地よー♪飛びたーつ船はー♪宇宙~戦艦~た~か~お~♪」
俺はバリトンボイスで歌い始めた。
何でも良い。
喧嘩が収まれば。
歌い終わると
ー パチパチパチパチ・・・・ ー
拍手喝采。
「先輩、そんな歌、歌えるんっすね。」
「拓巳先輩、かっこよかったです。」
優午と芦川。
「古い歌だね。でも、聞いたことあるよ。」
「感動しました。好きです。」
「あなたらしい強い歌。」
「まあ、オーソドックスだね。」
「うまいね~。」
次に千鳥、未歩、丑、卯月、美申も感想をいってくれた。
さあて、盛り上げたし・・・・
「次は?」
俺が聞くと・・・・
「次、私!!!」
「先輩には負けたくない!」
「これ、二人で歌える?」
「リモコンは?」
「ま~時間あるからゆっくりでも~。」
「でも、早めに終わらせないと!」
それぞれ話し合いながら各自、歌を選び始めた。
俺はそんな姿を見てほほえましく眺めていた。
ー 一人だけじゃないのもいいな。ー
そう思いながら。
拓巳さん歌わせました。
宇宙戦艦高雄。
次回は女の子達が恋の駆け引きバトル。
生き残ることはできるのか?
戦わなくては生き残れない。
次回もよろしくお願いいたします。
那祢でした。