サブストーリー 第十二話未歩編「怒る」
おはようございます。
那祢です。
今回はトイレ完結編。
猫音はどうなる?!
そして・・・・
ではあとがきで!
「ねえ、私のこと忘れていらっしゃって?」
結構頑丈に閉められたトイレの扉から声が聞こえた。
猫音だ。
私は扉を開けようとすると友達の一人が止めた。
ちーちゃんこと千鳥だ。
「誰も忘れてないよ?お前のこと。」
千鳥がそういうと
「えっ!?」
中から声が聞こえる。
そしてしばらくして
「何をいってらっしゃるの?今回の嫌がらせ。私、許してあげますから早く扉を開けてちょうだい!」
「「はぁ?!」」
卯月と美申が驚く。
その一言を聞き怒った友達がいた。
ー バン! ー
猫音の入っているトイレの扉を千鳥は拳で殴った。
物凄い力で殴ったせいで扉がぐらつく。
「てめえ何様だ!?今回の事は全てお前が原因を作ったものだろう!!!それなのに上から目線なうえで許してやるだぁ?こいつらの仲を裂いた上、私の友達を傷つけてふざけんじゃねえよ!!!」
ー ゴンゴン!! ー
「きゃっ!」
「なんでてめえのためにこの二人が傷つかなきゃなんねんだよ!?なあ?」
「ちーちゃん!」
「みーちゃんをいじめてたんだろっ?ちょっと退いてて。」
千鳥の溜まっていた怒りが段々爆発する。
それを止めようとした私も怒られる。
ー ガンガンバリっ!!!! ー
「今、扉を開けてやるから黙って待ってろや!なあっ?!」
ー ガンガンガン!!!! ー
「きゃー!扉叩くのやめて!ごめんなさい!ごめんなさい!開けなくていいですから!扉開けなくていいですから。だからやめて許して!」
「ギャンギャン喚くんじゃねぇ!ほら、今、留め具一つ取れたから大人しく待ってな。」
「ひいっ!いや~助けて~!やめて~!」
ー ビリっ!ギャシュっ! ー
留め具やテープを剥がす音が響く。
その音に泣き叫ぶ猫音。
「よし!すべて外れた!」
「ひっ!!!」
ー ギー・・・・・ ー
すべての留め具がなくなり扉がゆっくりと開く。
そこには泣きながら土下座をして待っている猫音がいた。
「お前顔を上げろよ。」
「いじめないでいじめないでいじめないでいじめないで・・・・・・」
仁王立ちしながら猫音に言う千鳥。
それに対して首を横に振り呪文みたいに呟きながら震える猫音。
「ほら!顔を上げろや!!」
「ビヤッ!?」
千鳥はヤンキー座りをして土下座している猫音の 顎を持ってゆっくりと自分の方に向かせる。
千鳥の握力が強く抵抗しているが・・・・無理なようだ。
二人の目が合うと
「ごめんなさ・・・・・いやいやいや・・・・・。イヤーー!!!!誰かー助けて~!!誰か・・・あっ・・・・」
猫音は絶叫して気絶をしてしまった。
猫音の顎を持っていた手を離しながら千鳥は
「ふうっ。演技は疲れるね。女優に離れないよ。」
怒っていた顔ころっと笑顔にかわる。
そういう千鳥に
ー どこがなれないんだろう。 ー
と思う私。
「ちょっと~悪質~。でも嫌いじゃない。」
と美申。
「でも、彼女がしたことを考えるとこれぐらいは良いのではないでしょうか?」
と卯月。
「反省していじめなくなればいいかな?」
と言う私に対してみんなは
「「「そうだよね。ふふふふっ・・・・」」」
みんな、仲良く笑いあった。
その後、私たちは気絶した猫音を保健室に連れて行く。
あいにく保険の先生がいない。
ベッドに横にさせると
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・・」
悪夢をみているのか寝言で謝り続けていた。
ー やり過ぎちゃったかな? ー
ー 他に方法は無かったのかな。 ー
悩んでいる私。
「なに考えてるの?」
卯月が聞いてきた。
私は
「ん、何でもないよ。さあ帰ろう。」
とはぐらかした。
そしてからみんな一緒に下校した。
買い食いや馬鹿話。
ゲームセンターなどして遊んだ。
帰り際バス停前で卯月から
「何か考えているようだけど話はいつでも聞くよ?」
「ありがとっ!」
と抱き締めて答えた。
ゲームをして寝る前の日記時間。
今日は卯月と再び友達になれたこと。
嬉しさのあまり私は寝る前の日記にページいっぱい うまるほど書いてしまった。
そのため一時間たっていた。
ー さあ寝よう。 ー
布団の中に入る私。
今までの事を色々考える。
ー あの人のお陰かな? ー
拓巳さんと出会ってから私の人生が変わった
いじめが無くなったりいろんな人と出会って友達ができたり。
ー やっぱりあの人と会ったからかな? ー
ー そうかもしれないな。ー
私はそう考えているうちに眠ってしまった。
今回はトイレ長くなりすぎて反省中。
次回はもう一つの作品も書くので休ませてもらいます。
サブストーリー予定。
またお願いします。
那祢でした。