第三十九話拓巳編「友達なんだね?」
こんばんわ。
那祢です。
今回は本編でドラグさん再びでます。
クラスで一人。
こんな人いませんか?
楽しんで読んでいただければうれしいです。
ではまたあとがきで。
仕事が終わり塩崎妹に絡まれた俺はようやく家に帰った。
帰るとすぐにリビングに座り、買ったコンビニ弁当を食べ始めた。
「色々あったな。ふぅ~。さてと。」
そして食べ終わると早速チェインリングスを起動させる。
-ブォン・・・-
今日はどこ行こうかな。
俺はセーブポイントで目覚めると装備の制作を始めることにした。
前回は雪山の狼を大量に倒した。
そのため素材が沢山あるのだ。
次は何を倒すのだろう
早速鍛冶屋に向かった
ここで一生懸命自分の装備を作っていると
「バイジャ!至急来たれり!」
とメッセージが来た。
-何があったのだろう?-
俺はすぐにドラグのいる場所へワープした。
目の前にドラグ。
「ふぁ~!いらっしゃいよ~。」
俺はそのドラグの姿を見て唖然とした。
目の前にいるドラグの姿はいつも通りのフルアーマー・・・だけではなく一部分だけがいつもと違う装備だった。
獣耳、ケモミミである。
男キャラにケモミミ!?
「わ~!君は何の友達だい?」
いきなり突拍子のないコメント。
だがこの時、俺はドラグが何のアニメを見たかわかってしまった。
「・・・ドラグさん、またアニメにはまりましたね。」
「すっご~い!バイジャさんは何でも知っている友達なんだね!」
「それ、『アニマル友達』ですよね。」
アニマル友達、訳してあにとも。
そうテレビで騒がれている大きいお友だちから小さいお友だちにもわかりやすく説明してくれる擬人化した動物達が友達の大切さを力説するアニメ。
子ども、大人とわず大人気なテレビアニメ。
ちなみにメインキャラが頭の痛くなりそうなことを言ったりします。
「アニ友だいすき~!でバイジャは何の友達なの?」
やはりそのネタできたか!
定番のコメントで俺は
「名前に巳が入っているから蛇のフレンズだね。」と答える。
「わーい!話に乗ってくれてたっのし~!」
と言われてしまった。
脳みそが溶けそう。
誰か早く来てくれ。
「それじゃあ、バイジャ、ハントごっこしようよ!」
「えっ!」
・・・まだ続くのか。
本当に誰か来てくれないか?
俺は祈る。
願いは届かず長い長い30分を過ごすことになった。
「バイジャさん少しお疲れですか?」
先ほど到着したセフィロが聞いてくる。
「いや、ちょっとね。」
さすがに本人前で答えられない。
鋼のメンタルと言われている俺でもさすがにアニメの最終回までの話を三十分で詰め込まれるのは結構辛いものがある。
特に小ネタ情報をどんどん教えてくる。
そんなドラグはひいてもグイグイ押してくるので対処のしようがないのだ。
「バイジャとはいっぱい話をしたから次はみんなとだね!」
と言うドラグ。
テンションが上がるドラグに俺はその話を遮断するように
「じゃあ、早速揃ったのでクエストに行きましょう!」
と皆に言う。
また始まったらたまったもんじゃない。
「今日はどこに行きますか?」
とセフィロが食いついた。
「私もケモミミを作りたいな~。なんてね。あの装備、弱いからな~。」
と言うトガリ。
「じゃあトガリさん。私が守りますね!」
とアバラン。
「攻めるの頑張ります。」
とゲイルも。
話を止められたドラグは考えた末、
「ケモミミに似合う装備を作る!密林にするから!」
と言い走り出す。
どうやらクエストを探しに行ってしまったようだ。
「あの人は~!みんな場所は密林らしいのでお願いします。」
「じゃあ皆密林用装備を着てきます。」
「わかった。フルプレートじゃ動きにくいから軽量アーマーにしてくる。」
「私も見つかりにくい装備にするね。」
「私はケモノに!」
「「「おいっ!」」」
「冗談だって~!着替えてまたここで集合ですよ~。」
と言ってみんな装備を変えに向かう事にした。
各部屋にある道具ボックスで着替えることに。
特に密林に合った服装に着替えないと。
俺は着替えて颯爽と戻るとそこにはクエストを受けてきたドラグがいた。
ただ・・・
「あれ?ドラグさんその姿は・・・」
「なにがだ~い?」
ドラグはあいかわらず獣耳にフルアーマーの装備。
「あの人は戦う気あるんですか?」
「バカなのは知っていましたが・・・」
と到着してすぐに冷たい一言のアバランとゲイル。
「・・・やはりあのままでしたね。」
「実際会ったら張り倒しちゃうぞ~!」
と呆れているセフィロとトガリ。
「どこから見てもかわいい密林装備でしょう?」
のコメントを言うドラグに対し到着した皆はみんな一斉に言った。
「いや、キモい。」
「なんで!獣耳は男の憧れですよ?」
というドラグに対して
-獣耳は女性がするものだと思う-
そう俺は心の中で一人ツッコミを入れた。
-ピロリン!-
あれ個別チャットが?
俺は早速開いてみる。
「獣耳は女性のみです。間違えないでほしい。」
「先輩がするなら可愛いのですが・・・あれは気持ち悪いですね。」
「あなたにはああなってほしくないな。友として。」
「拓巳さんもケモミミ好きなんですか?」
「獣人タイプを選べば私を好きになるんですか?」
アバラン、トガリ、セフィロ、ゲイルの順できた。
俺は一度ため息をしてドラグに呼びかける。
「ドラグさん・・・」
「はい。」
と反応するドラグに対し男の検問には気持ち悪いだけだから。
その一言でドラグさんはしょげてしまう。
十分間説得することに。
そしてフルアーマーの理由を説明し出した。
それは・・・
依頼書を広げるとそこには承諾印と説明紙が。
「ええっと・・・恐竜王者!ダイナ・レックス!」
その名前に聞き覚えがある。
ダイナ・レックス、それはティラノサウルスみたいな姿をしている。
ただティラノサウルスと違うのは空を飛べるようにコウモリみたいな羽がついているとこ。
それと他のプレイヤーが全滅して今、密林にダイナ・レックスの放流量が増えているとのこと。
ドラグはにこにこし、依頼書をひらひらさせながら
「受けちゃいました!すごいでしょ!」
と言い出した
照れながら言うドラグ。
次の瞬間、全員で武器を構えドラグを追いかけたことは言うまでもなかった。
勝手に受けたドラグさんのクエスト。
ダイナ・レックスとは?
その強さとは?
次回バトル!
・・・するかはわかりません。
次回もよろしくお願いします。
那祢でした。