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サブストーリー 第七話未歩編「学校での出来事」

おはようございます。

那祢です。

サブストーリーあと一話で終わります。

また本編に戻るかサブで行くか考え中です。

今回も楽しんでいただければうれしいです。

ではまたあとがきで。

「卯月・・・」

「・・・・・」


私は彼女の名前を呼ぶ。

でも彼女は何も反応しない。


「ねえ、卯月。何か知ってるの?」


私は卯月に近寄ろうとした。


-ビクッ!-


「寄らないで!私に関わらないで!」


そう言って彼女は走って逃げて行ってしまった。


-自分からきたのに・・・。近寄らないでは解るけど関わらないでってどういう意味だろう?-


「ねぇ。何でそんな反応なの?」


私は不思議に思い、謝罪に来たクラスメイトに聞いてみようとした。

すると・・・


「私、謝ったよね!もういいわよね!さよなら。」

「それでは失礼させてもらいます!」

「すみませんでした!」


と言って逃げ出したり


「もう私、あなたに関わらないから許して!お願い~。」


と腰を抜かして泣き崩れたり・・・と話が聞けない状況だった。


-こんなに怯えて。どういう事だろう?-


クラスの周りの子たちはチラチラこちらを見ているが誰も目を合せようとしない。

もし合っても目が合うとフッとそむける。

そんなクラスの奇妙な様子がとても気になり私は泣き崩れてる女の子に聞いてみることにした。


「いじめの事、私は大丈夫だから。そんなに怯えないで。」


と軽く肩に手を置く。

すると・・・


「いやいやいや~!!!ごめんなさい!許してください!私はやりたくなかっ・・・うっ・・・」


-バタン!-


「えっ!?」


なんとそう彼女は言いかけて気絶してしまった。

教室がざわつく。


「倒れたわ!」

「ど、どういうこと!」

「やっぱり・・・」

「私、嫌がらせしちゃったことあるよ・・・どうしよう!」

「あの方に・・・」


私が触っただけで?!

なんでこうなってるのかがわからない。


-その前に倒れたこの子をどうにかしないと!-


私が考えていると・・・


「みんな席につけ~。朝礼始めるぞ。」


先生がやってきた。

この状況が解らず耐えられないので私は早速先生を呼ぶ。


「せ・・先生、この子が気絶してしまいました!」


と聞くと


「あ~・・・まあ、保健室に連れていきなさい。保健委員、お願い。」

「「「はい!」」」


そう言って保険委員三名が彼女を運んで行くと普通に朝の会が始まった。


-先生の態度が変だ。-


通常なら気絶している生徒に駆け寄ったり調べ、先生自ら保健室運ぶはず。

それを何故か状況がわかっているのか保健委員に全部任せている。


-みんな知っていて黙っている。-


私はそう確信した。

さっきまでは私は異世界でも来たのかとも思ったけど。

気絶をして倒れた生徒を保険委員にまかせたので、私は自分の席に座った。

そして何も無かったように朝礼が始まる。


-つんつん-


私の背中がつつかれた。


-何だろう?-


少し振り向くと後ろの席の女の子が声をかけてきた。


「ねえねえ・・・」

「はい。・・・何ですか?」


いつも私の後ろで寝ている子だったのでプリント配る以外あまり話をしたことがない。

そんな彼女がいきなり話しかけてきた。


「君になんでバックについてんの?」


いきなりの質問に私はきょとんとした。

バックって鞄じゃないよね。

後ろに誰かついているってことだよね。

気になった私は聞き返す。


「どういう意味ですか?」

「いやさー。なんか二日前に色々あってね・・・」

「二日前に?」

「そうそう、二日前にここの伝説のあの方がやってきてさ。」


-伝説の方-


私もその伝説の方を知っている。

暴走族集団を頭蓋骨粉砕などで病院送りにさせるとか。

武器を持たずにここら辺の学校を全部締め上げたとか。

頭脳明晰で頭もよく生徒会長だったとか。

学校内ではいつもマスクをしていて素顔を見たことがないとか。

そんな彼女は大学など行かずにどっかの会社に勤めたという噂話も聞いたことがある。


「・・・でその伝説の方が私が何か関係があるの。」

「いや~。その方がさ~。あなたを探してたんだよ。まあ・・・ただ探してるだけだったら良かったんだけどね~。」


-含みのある言い方をするな~。-


話の内容が気になり聞き返す。


「ほかに何かあったの?」


すると彼女は内緒話をしたいのか私を手招きしてきたので私は朝礼の最中なのでばれないようにそっと彼女に耳を寄せた。


「なんかさー。君をいじめてた子達全員呼んで締め上げたんだよ~。伝説のあの方、いじめが大嫌いなんだよね~。」


そう言って彼女はにんまり笑った。

私はその伝説の方を見たことはあるが会ったことがないのでどういう事情かわからない。

むしろマスクをしていたので顔もわからない。

ただ今回の件は彼女に守られたのは確かだ。

だから、皆怯えてたのかわかった。


あと、一番気になったのはなんでこの子は知っていたのか。

濁して聞いた方がいいかな?

でも彼女率直だしそのまま聞いてみることにした。


「所でなんであなたは色々知ってるの?」

「それはね~。その現場見てたからだよ。」


後ろの席の彼女はニコニコしてたがいきなり思い出したのかハッとする。


「そういえば自己紹介してなかったね。」

「こちらこそ。私は市川未歩。」

「私の名前は・・・」


自己紹介しようとしたとき・・・


「そこの二人!なにしゃべっている!!」


先生のお叱りを受けて会話をやめた。

そして注意で止まっていた朝礼が始まると後ろの彼女が小さな声で返してきた。


「私の名前は~穴山美申(あなやまみのぶ)よろしくね。」


そう耳元でいった。

新しいひとが増えました。

穴山さん。

彼女がどのように関わるか。

考え中です。

次回もよろしくお願いします。

那祢でした。

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