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第四話拓巳編「ドラグ隊長、しょぼん」

遅くなってすみません。

仕事シフトが変わったので今パニック中。

今回も楽しめるといいです。

早速、セフィロをつれてギルドに行きクエストを受けようとした。


「・・・武器が弱いので強いものがほしい。お金か素材が入るクエストをお願いしたい。」


セフィロからのお願いだったので少し強い「ボスオーク討伐 星⭐⭐⭐」のクエストを受けようとした。

ボスオークはボスのなかでは弱い方でなのでお金稼ぎにもってこいの上、ドロップアイテムもナイフ系も落とすのでちょうどいい。

そう思い受注したときだった。


「バイジャ、おそいぞ!なにやってるの!!」


と赤文字で二倍の大きさの個人チャットがきた。

このアニメみたいな文は・・・隊長のドラグさんだった。

そう言えばVR練習のためドラグさんに少しだけ時間をもらっていた。

待ちきれないらしく個人チャットをおくってきたみたいだ。

俺は急ぎで


「只今、初心者レクチャーしてます。もう少し待ってください」

と文をパソコン画面に打ち込んだ。

そして贈ろうとした時、いきなり真っ黒な龍騎士が目の前に現れた。


「私が来た!あいたかったぞ!バイジャ!!」



いきなりの出現と呼び掛けにセフィロは慌ててナイフを構えた。

ドラグさんは職業が龍騎士であり全身龍の鱗の装備をしていてかなりゴツいし怖い。

自分は慣れてるとはいえ今、VRをしているからいきなり前に出てこられたら流石に慌てるもの。


「あ~、お疲れ様です。お待たせしてすみませんドラグさん。今、新人さんとクエストに行こうとしてました。」


まあ、ドラグさんが来たのでクエストにいけなかったが。


「バイジャく~ん、私の自慢のネタを流さないでほしかったな。まあいいや、私の誘いを無視して初心者のお世話かい。イカすね!ところで君が初心者かい?」


すかさずドラグさんがセフィロさんに吹き出しで話しかけてきた。

ちなみにこのゲームはチャットと吹き出しで分かれている。

戦闘中など全員に伝える場合はグループチャットが有効だが普通に少数で近場で話しているなら吹き出しの方がわかりやすい。

しかも遠くにいるプレイヤーには「・・・・・・・」となって解らないという使用になっていてかなり便利な機能である。


脱線したので話を戻して・・・


「・・・・・・」

いきなりドラグさんが話しかけてしまい今、文字を頑張って打ち込んでるんだろう。

そろそろ打ち込んだ文が出る頃かな?


「自己紹介がまだだったな!私が名乗った!!我が名は龍騎士のドラグ。この団のリーダー!好きなものはもちろんアニメと特撮とゲーム!!ゲームもレトロゲームから最新、アダルトゲームまで大好きです!趣味はアニメグッズがいっぱいのお店、ゲームメイトやお宝見っけ万倉庫でコレクション探し。好きな食べ物はハンバーガーとキムチかな!」

「ああ。始めてまだ一ヶ月たっていない。誰ですか?俺はクエストでバイジャに間違えて弓で撃たれ、お詫びとしてクエストに同行してもらうことになったのですが。」


やはりかぶった!!

ドラグさんタイピングが早すぎだよ!相手は初心者だよ。

あと、セフィロいっちゃいますか!

でも、ドラグさんがこの内容を見たらもしや・・・・・


「ならば私一緒に行こうではないか!リーダーとして団員のミスは私のミスだからな!さぁ!セフィロよ。共にクエストいこうではないか!私が三倍のスピードで敵を引き付けまくって見せようぞ!」


そうきますよね。

正義感の塊みたいな人だからな。

サラリーマンの営業って相手方に迷惑をかけたら先輩同行で謝りにいかないといけないからな。

まあ、あと一緒に来てもらった方が簡単だからね。

俺がそう思っているとセフィロからの返信がきた。


「俺はセフィロと申す。今回のことはバイジャのミスなのでバイジャのみにお願いしたい。ドラグさんにはまた後でクエストをお願いする。」


えっ!なんと!?

ちゃんと責任を取れってことですか!

やはり男だから責任とらないといけないよな。

男二人でレッツクエストだ!


「すみません。ドラグさん。すぐボスオーク倒してくるので待っててください。」

と打ち込むと

「わかった!一人きりのお留守番だな!!回復薬など調合しておこう。いっぱい調合すれば・・・ふふっ私は後二年は戦える。さぁ、いってくるがいい!(´・ω・`)」


勝手に盛り上がってくれたようだ。

「では討伐いってきます。」

「さあいこう。」


俺はそんなドラグさんをおいてセフィロと一緒にクエストに出掛けた。

後ろからドラグさんの書き込みがうっすら見えた。

内容は・・・・


「お願いだからネタ流さないで・・・・(´・ω・`)(´・ω・`)」

やっぱりドラグさんだった。

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