表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/144

第三十六話拓巳編「社会人での在り方」

おはようございます。

那祢です!

朝早く書き終わりましたので更新します。

今回はバス停の続きです。

楽しんでもらえればうれしいです。

またあとがきで。

「おはようございます!先輩!」


バスを降りると何故か芦川がバス停で待っていた。

何時もは会社前でよく会うのだが・・・

俺も返事を返す。


「おはよう。どうしたんだ?お前の家こっちじゃないハズだったような?」


すると芦川は・・・


「一緒に会社に行こうと思って待っていました。せ・ん・ぱ・い!」


と言い俺の腕に手を回して腕を組んできた。


「なっ!!」


と動揺する俺を他所に芦川はちらっとバス見た。

そして、バスに向かい手を振っている。

俺も見てみるとバスで話していた女子高生二人が鬼の形相&愁いの顔で俺たちを見ていた。


「ん?」


あれ?もう一人眼鏡の女子高生ににらまれている!

そう気が付いたときにバスが発車した。


-まあ、後で二人に謝ろう。-


そう思っていると。


「さあ、一緒に行きましょう!」


と言い腕をぐいぐい引っ張られ会社に向かうことになった。


-何でトガリと同じテンションなんだろう?-


不思議に思ったがまず先にやらなきゃ行けないことがある!


「なあ、芦川。この手を放してくれないか?会社で色々言われて困るんだが。」


上司に見つかればまたお説教&嫌味で時間ロスになる。

別にハズカシイカラジャナイヨ。


「誰に何を言われるんですか?私は全く気にしませんが。」

「気にしろよ!だから、お前と付き合ってんじゃねえかとか男女の関係じゃねえかとか聞いてくる奴がいるんだよ。」

「私は拓巳先輩が望むなら・・・いいですよっ。」


芦川が目を閉じて唇をだす。


「・・・冗談でもそういうことを言うな。」

-パシン!-

「いたっ!」


片方の手でデコピンをして答える。

すると小さい声で


「・・・だん・ゃない・に・・・」


とつぶやいた。

聞き取れなかったので


「今なんて言った?」


と聞くと


「聞こえてなければ良いです。なんでもないですよ~!さあ、会社に行きましょう!」


と言ってまたぐいぐい引っ張られた。

いつもと違うテンションが気になった俺。

芦川に聞いてみようと思ったが多分、答えないだろう。

なので違う風に聞いてみる事にした。


「なあ、芦川。何か悩みがあるなら相談にのるぞ?」


俺が芦川に聞くと引っ張っていた芦川は止まって俺の方を振り返り・・・


「先輩、そう言う優しさを女の子達に所構わず振り撒いちゃ駄目ですよ。」


と言われた。

芦川はニコニコしているが声色は凄味が効いていた。

あと、引っ張るが先程より力が強くなった。

女の子だよね?

そして、会社にどんどん近づいている。


-そろそろ放してもらわないと色々面倒くさいことになる!-


そう思った時、


「あっ!先輩!!」


同僚の塩崎に見つかってしまった。


「ななな、何やってるんですか!先輩~!あ、芦川と腕組んで出社って・・・仲良しさんですか!」


-あの塩崎が動揺している。言ってることが支離滅裂だ!-


「塩崎、何を言っているんですか?私と先輩は仲良しさんですよ。」


-こっちも何を言っているんだ!-


すると塩崎が


「間違えた!何、カレカノのような感じで手を組んで歩いているんですか!先輩と芦川、男女の関係だったんですか!?」


さっき言ったことの見本を言ったよ。


「いや違うんだ。芦川がこの手を離してくれないんだよ。」


そう言うと芦川が


「彼氏彼女じゃなきゃ手を組んじゃいけないんですか?あなた、それは偏見ですよ!!」


ピシャリと冷たい言い方で塩崎をたしなめる。

それに対し塩崎は


「偏見だと?でも社会人なら当たり前にそう見られるぞ!」

「五月蝿いですね!用がなければ早くさきに出社してください。私たちはゆっくり行きますので。」

「俺は先輩と話があるからお前こそさっさと行け!そろそろ拓巳先輩から離れてくれねぇ?」

「嫌です。無理です。お断りです。」

「なんの三大活用か!」


イラついたのか塩崎は芦川がペタッと張り付いていない方を引っ張り引き離そうとした。

すると負けたくない芦川も引っ張りだした。

両サイドの引っ張り合いなった。


「塩崎さんはどうせゲームのことでしょう?だったら一緒でも大丈夫じゃないですか?」

「俺は先輩と二人で話がしたいんだよ!離れろ芦川!!」

「嫌です!二人だけで話したいってそっち系ですか?あなた!」

「違うわ~!!昨日、ゲーム内で色々あって聞きたいだけだ!」


二人の引っ張り合いが続く。

そろそろ腕も痛くなってきた。

この辺で・・・いいかな。


「おい!お前ら!!」


俺の声に二人は気が付く。


「俺、すごく手が痛いんだけど放してくれないか?」


俺が怒っていることに気がついたのか二人は手を離す。

痛かった手を振りストレッチをしていると・・・


「「すみません!先輩!」」


声を会わして二人が謝る。


「まあいいよ。それで塩崎、話があるんだろ?行くぞ!」

「はい!先輩!」


俺は会社に向かおうとする。

後ろから塩崎がついてくる。

するとその後で芦川が一人ぽつんと立っていた。


「芦川、お前も一緒にこい!」


その声に芦川は笑顔で


「はい!!」


と言って俺達の後ろについてきた。


会社に到着してミーティングが終わるとやはりを呼び出しをいただいた。

清里さんでした。


「タ・ク・ミ・く・ん。ちょっと来てもらっていいかな?」

「・・・はい。」


なんとなく想像がつくお呼びだし。

清里の小部屋に入ると清里は椅子にどっしり座りこう言ってきた。


「拓巳くん、君さ。会社は遊び場じゃないんだよ。なんで部下に会社前で引っ張り合いされてるんだ?」


予想通り。

芦川のことで嫌みを言いたいんだろう。

そう思った俺は反省をするふりしながら流しながらお説教聞いた。

俺が小部屋から出るのに三十分かかったら。

部屋から出てくると二人が走って近づいてきた。


「「すいませんでした先輩!」」


なんとなく内容が部屋から聞こえていたようで謝る二人に一人ずつ頭をポンポン軽く叩いて


「大丈夫だ。気にするな。さあ、仕事頑張るぞ。」


といい仕事始めるように伝えた。


受け持った事務仕事終わらせ営業へ。

営業が終わってまた会社で事務仕事とあっという間の一日が終わった。

ゲームが待っている、皆が待っているから頑張って終わらせた。

俺は家に帰ろうとすると


「先輩待ってくださいよ!」


今日はいつもより仕事が早く終わったのか塩崎が追いかけて来る。


「朝のゲームの話なんですが!ちょっと聞いてくださいよ。」


あ!そうだ!話に乗ると言って聞いていなかった。


「じゃあ早く支度してこい。待ってるから。」

「あざーす!」


俺は塩崎と一緒に帰ることになった。

塩崎の話したい内容はどうやら妹の事らしい。

俺と塩崎がやっているチェインリングス。

どうやら妹もやっているらしい。

かなりの猛者で自分より上手く負けなしとまでいわれた妹。

そして昨日、一人の男性プレイヤーに怨みで決闘を挑んで負けた。

そして、何故かそいつのギルドにはいって一緒に遊んだとのこと。


「『そいつらと遊ぶの楽しかった、今日も遊ぶんだ!』と朝、言っていて。」

「・・・」

「どうしたんすか?先輩?」


誰かに当てはまるんだよな。

俺は気になったので妹のキャラ名を聞いてみた。


「えっ!先輩も妹に会いたいんですか?」

「いや、もしかしたらと思ってさ。」

「???しうちゃんが使っている名前はたしかアバランと言っていたような。」

「あ~。」


つい言葉が出てしまった。


「どうしたんすか?先輩?」

「ごめん、その決闘、挑まれたの俺だ。」

「・・・えっ!どういうことですか?」


そして話の経緯を話した。


「そうだったんですか?!」

「ああ。」

「先輩、すみませんでした。うちのばか妹が!!」

「大声出さないでくれ。はずかしい。」


どうやら塩崎優牛の妹、シュウがアバランと言うわけだったのだ。


「ところで先輩、バス通勤ですよね?」

「ああ、そうだけどなにか?」


いきなりの質問で少し動揺している。


「じゃあ先輩俺の妹に会ってますよ!バス内で合いませんでした?眼鏡した俺みたいな可愛い子!」

「お前みたいなやつ会ったことなんて無い・・・あっ!」


バス停で睨んでいた女子高生を思い出した。

そう、彼女こそが塩崎シュウことあだ名『(しう)』だったのだ!


塩崎ファミリー。

妹登場です。

彼女がどんどん絡み付くストーリーを作りたい。

願望です。

また次回もよろしくお願いいたします。

那祢でした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ